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自己紹介 現在の技術で作られた映画を観る目線で過去の映画を見下すようなことは邪道と思っている。できるだけ製作当時の目線で鑑賞するよう心掛けている。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  桐島、部活やめるってよ 観た人それぞれに解釈を楽しむ映画だと思う。自分なりに考えると・・・。 桐島、桐島と何回も聞いていると、「カリスマ」の暗示かと感じる。同様に、吹奏楽部長のサックスもサックス、サックス・・・ん?「部活オンリーの童貞とセックスしまくりの帰宅部、どっちがいい」のセリフ。サックス奏者・亜矢が宏樹たちを見ている前で交わされる、男子たちのこの会話も意味深かな? 成績優秀でバレー部のキャプテン、彼女もいる学園の“カリスマ”桐島が、突然退部するという噂が流れる。序盤は多視点反復で登場人物の相関が描かれる。 運動部・文化部・帰宅部別にモテ系・非モテ系の属性を階層区分し、外見は類型的だが内面は個性豊かな等身大の高校生像、その複雑な心情をきめ細かく描く青春群像劇。暴力系(?)やガリ勉が登場しないのは母集団を絞り込むためか。この舞台設定には納得。 ひどく悪意のある人物はいないが、善人同士でも些細なことで傷つけあうことがあり、ちょっとした波紋で動揺する思春期の人間関係のナイーブさが滲み出ている。 桐島不在のため風助に特訓を強いるバレー部孝介は前近代的な精神主義を象徴。対照的に、野球部キャプテンは宏樹に対し部活復帰を無理強いせず自然体で接し好感。また、下位同士と思しき剣道部員の部室出入りシーンはなぜか微苦笑を誘う。さらに、女子3人で話している最中、梨紗が実果に「いま笑った?」の詰問や、かすみが竜汰に交際を秘密にするよう話す「大変なんです女子は」のセリフはリアルな怖さ。げに女同士の葛藤は恐ろしい。 桐島不在で右往左往する人達に対し、映画部員はひたすら我が道を行く。ゾンビ映画を作りたい部長と青春映画こだわりの映画部顧問の関係は、世代間のギャップや価値観の相違をさりげなく描く。 終盤、屋上で展開する映画部員による上位カーストへの逆襲劇(妄想劇)は、耐えに耐えた弱者が強者に一矢報いる勧善懲悪劇を彷彿させる。 屋上での騒動後、8mmカメラを向けられた宏樹が「いいよ俺は…」と涙を流したのは、前田のように打ち込めるものがない空疎感のせいか?エンドロールのクレジット「菊池 宏樹( )」に、彼の所在なさが表れている。2人は好対照だが、逆の視点で見れば、前田と会話して自分を直視しカメラのレンズを通して外の世界へ視野が開けた宏樹に対し、前田は最後までタコツボくんだったな。ラストの展開は、暗闇の中を彷徨っていた宏樹にも微かな光が差してくるような余韻があった。 桐島という偶像は不在の存在というべきか。周囲の人たち(映画部員等を除いて)の意識が偶像として祭り上げたものであり、実体以上に神格化された虚像でしかないのだろう。その意味で、偶像崇拝の怖さも内包した映画といえる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-28 08:28:25)《改行有》

62.  運が良けりゃ 時代劇はチャンバラを楽しんだり戦国武将の生き方を味わうもよし。そして、この映画のように市井の人々や農民の日常に思いを巡らすもよし。「幕末太陽伝」同様、落語を元ネタに江戸時代の庶民の生活ぶりが皮膚感覚で描かれ、面白い。貧乏長屋を舞台にさまざまな生業の人物が登場して悲喜劇を展開するが、その中で肥汲み屋の吾助は重要な役割を果たす。当時は人糞を農作物の肥料として売買するリサイクルが成立した。汲み取りの時など臭うのが当たり前で、画面全体から臭気が漂うような画作りは見事に当時の生活感を醸し出している。昔、ある俳優が人糞を肥料にして作物を栽培し「うまい(栄養価の高い)ものを食べた人の排泄物は肥料の効きが良い」と語っていたが、劇中でも吾助の「最近は肥えが薄くなった」のセリフがあり、景気低迷による食生活の悪化(=肥効性の低下)をにおわせている。終盤、主人公・熊五郎の妹は輿入れ相手として奉公先の大名ではなく、かねてより惹かれていた肥汲み屋を選ぶという痛快さ。裕福な生活より愛情が大事、と人情味あふれる展開で締めくくる。自分なりの考えをふたつ。「熊さん」「八つぁん」の名前ではモロに落語なので別名がよかった。また、タイトルは「ウンが良けりゃ」の方がよい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-22 11:21:23)

63.  モスラ対ゴジラ 俗に「怪獣王ゴジラ」というが、60年代においてキングコングに引き分け(or判定負け)、キングギドラには単独で勝利していない。そして本作では2対1のハンディキャップマッチながらモスラに敗れている。海岸に漂着するモスラの卵は「虹の卵」(パゴスではない)と形容したくなる幻想的な造形美であり、殊に卵を取り巻く群衆の場面は絵画的な趣を感じる。巨大生物を見世物にしてひと儲けを企む業者の姿は「キングコング」の昔から定番だが、悪徳業者を演じる佐原健二や田島義文がちょっぴり愛嬌があるのは東宝流。ゴジラが自衛隊の高圧電流攻撃に苦しむ場面は、安易に強いだけでなく弱点もある生物という描き方で、それに耐えるタフネスぶりがモスラとの戦いに凄みを加える。親モスラが余命わずかで、最後の力を振り絞って戦うシーンや幼虫モスラが双子で誕生する設定など、実に工夫された脚本だ。激戦の末、幼虫モスラが糸を吐いてゴジラをがんじがらめにするという平和的な手法(?)で勝利する展開は何度観ても感動する。藤木悠の「卵のオバケ?」はコメディリリーフの面目躍如、こじつけに見えるが当時としてはありがちなものと思う。体験談だがこの映画から○年後、仕事で訪問の都度、茶菓子代わりにゆで卵を出してくれるところがあった(!)。よれよれコート姿で葉巻を燻らすロス市警刑事さんもなぜかゆで卵が好物だったな。[映画館(邦画)] 8点(2015-11-15 16:03:17)(良:1票)

64.  続・何処へ 東宝青春カラー爆発!という感じの映画で、日本映画では一番好きな作品。加山雄三のちょっととぼけた魅力の教師を中心に、田舎町の人間模様を織り成すコメディーで、「青い山脈」を思わせる展開。ちょっぴりエッチな(?)シーンも登場するのはご愛嬌で、子供たちが嬉々として凧揚げを楽しんでいるシーンは最高!とにかくよく揚がるのは何故か?対比の妙という点でこれほどケッ作なシーンはない。他の日本映画にも似たような着想があり、この発想の源流は民俗学にも関わってくるようでなかなか奥深いものだ。[映画館(邦画)] 10点(2015-10-24 21:04:13)

65.  12人の優しい日本人 「十二人の怒れる男」の合わせ鏡のような展開で、一人だけ強硬に有罪を主張した人が徐々に追いつめられる終盤は尻上がりに面白くなる。でも、初めに無罪を支持した人たちがいずれも明確な説明ができないというのは、日本人の優柔不断さを表現したかったのかもしれないが物足りない。10人も揃っていれば、一人ぐらいは理路整然と説明して相手に反論する人がいてもいいと思うし、その方がもっと深みが出たんじゃないかな。それ以外は全体的に面白くまとまっている。まあ、もともと本家「…怒れる男」があっての話だけど。「竹脇無我の無」とか「ダヨーンのおじさんの似顔絵」(全然似てない)は、ヒッチコックのカメオ出演的な遊び心があって、いいと思うよ。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-09-27 12:37:42)

66.  怪獣大戦争 「少年ブック」江原伸作画の漫画版とともに忘れられない映画。レディガードも面白いアイディアだったし、X星人役土屋嘉男のラストのセリフ「我々は未来に向かって脱出する、まだ見ぬ未来に向かってな」は、滅びゆくものの美学も込めた、負け惜しみの名セリフだ。だが、怪獣映画はこれで行き詰まりではないか。怪獣が宇宙人や地球人に操られるようになったら、その魅力も半減してしまう。ゴジラの「シェー」は、可もなし不可もなし。[映画館(邦画)] 6点(2015-09-13 16:03:06)

67.  野菊の如き君なりき(1955) 「野菊の墓」とせず、「・・・如き君なりき」と題名をつけたセンスの良さ。また、楕円形のフレームを使用した撮影は、古いアルバムをめくるような画面作りで郷愁を駆り立て、叙情性豊かな名作となった。今では考えられないことだが、「次郎物語」というテレビドラマを観て育ったせいか、映画に描かれた時代背景(家父長制等による「家」の重み)は認識できる。回想画面における笠智衆の静謐な語り(短歌の朗読)は、遠い日の物悲しい記憶を美しいまでに描写している。[地上波(邦画)] 9点(2015-09-13 13:48:12)(良:1票)

68.  日本のいちばん長い日(1967) 史実に基づいて、終戦間際の日本の運命を決する数日間を描いた秀作。登場人物たちの「汗」が緊迫感あふれる事態を象徴している。最高戦争指導会議でポツダム宣言受諾をめぐる議論が続く。対ソ連外交の失敗もあって結論が先延ばしとなり、大臣といえど下からの突き上げで早期終戦をなかなか語れない。徹底抗戦派が強く主張すると、「場の空気読み」で異論を出しにくくなる。これは、指導層(官僚)の無責任体質や「勇ましい意見を言ったもの勝ち」的なもので、現代でも似たような例はある。多くの都市が空襲で焼かれ、原爆を2発落とされてもなおポツダム宣言を拒否し本土決戦を叫ぶ若手将校たち。宮城事件を詳細に描写しており、もしこれが成功していたら、混乱に乗じてソ連が北海道を占領し日本が朝鮮半島のように分断されたかもしれない。そう思うとゾッとする。畑中少佐役黒沢年男は終始ギョロ目で狂気を演じており好演。ナレーションの状況説明が適切で、ポツダム宣言をめぐる議論から玉音放送に至る経過がわかりやすい。[映画館(邦画)] 8点(2015-09-03 19:36:23)

69.  三大怪獣地球最大の決戦 隕石からキングギドラが初めて登場したシーンの衝撃は忘れられない。この最強の宇宙怪獣に対し、けなげにもモスラが単独で戦おうとするシーンは涙腺が緩む。キングギドラに対抗するための地球怪獣の3者会談や、3者が協力してギドラと戦うシーンなどを通じて、民主主義的な「何か」を学んだ気がする。それに引き替え、平成ゴジラシリーズはゴジラを無敵の独裁者にしてしまった。大嫌いだ。刑事役夏木陽介がいい。妹役の星由里子とのやり取りも軽快で息がピッタリ。[映画館(邦画)] 9点(2015-07-27 21:05:10)(良:1票)

70.  大怪獣バラン 前半は快調で、バランの登場シーンなど、大いに期待させてくれる。が、後半がいただけない。大暴れすると思ったが、自衛隊の投下したパラシュート弾を飲み込んであっけなく最後となり、肩透かしを食らった。造形がよかっただけに、もったいなかった。バランの生息地は北上山系の奥地だとか。ちなみに、岩手県北部のI町とN市の境界付近の国道沿いにバランが出てきそうな雰囲気の場所を見つけ、密かに「バラン・スポット」として楽しんでいる。当然バランはいなかったが、豊かな人情が息づいてますよ。[映画館(邦画)] 4点(2015-07-18 14:57:10)

71.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 クライマックスのハンカチがなびくシーンで感激するかなと思ったが、何の感動も感じなかった。高倉健と倍賞千恵子はまあまあだが、武田鉄矢と桃井かおりのやり取りを見てると、「感動」とはおよそ縁遠い感じだったせいか。これも期待外れの1作。 [地上波(邦画)] 1点(2013-12-30 20:12:44)《改行有》

72.  ALWAYS 三丁目の夕日 これは、疑似ノスタルジー映画だと思う。全体を通じて人情味を出そうとする姿勢はいいが、人物描写に血が通っていないような印象を受ける。特に堤真一の役柄が共感できず、物語の展開を台無しにしてしまった。CGによる昭和30年代の描写は素晴らしいし、東京タワーの建設途上シーンに高度成長期の活力を表現した着眼点はいい。でも、たまたま回顧番組のテレビ「月光仮面」で、同じように建設中の東京タワーを見たが、白黒で雑な画像ながら、こちらの方がより強く感動した。[地上波(邦画)] 3点(2013-08-25 15:12:39)

73.  キューポラのある街 1975年頃、横浜放送映画専門学院の生徒が合宿で某県に来たとき、ある映画館で観た。その後、生徒とともに淀川長治さんの講演を聞いた。映画を観る場合、基本的に製作当時の目線で鑑賞を心掛けているが、この映画の場合は例外だ。劇中で在日朝鮮人が帰国事業で祖国へ帰る話が盛り込まれ、重要なテーマであるが、今となってはナンじゃいな、てな感じである。当時も半島情勢に警告した人はいるはず。それを無視した進歩的文化人がこの映画を製作したのかな?主演の吉永小百合が草むらにかけてゆき、しゃがんで感嘆(?)の表情を見せるが、監督はあのシーンを強調したかったのでは?[映画館(邦画)] 1点(2013-03-10 18:13:18)

74.  クライマーズ・ハイ(2008) カメラワークの落ち着きのなさがどうにも不快で、この監督の特徴とわかっていてもダメでした。前作「突入せよ!あさま山荘事件」の方がよかった。[地上波(邦画)] 0点(2012-12-22 23:25:53)

75.  フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 不死身の心臓を持つフランケンシュタイン、その戦争への利用は極めて今日的なテーマであり、彼の成長過程を描く場面もリアルな怖さ、悲しみが伝わってくる。フランケン、バラゴン双方が身長20m台であまり大きくない点も特撮の腕の見せ所であり、特にアパートの水野久美とフランケンシュタインの遭遇場面などハッとする出来栄えである。全怪獣の中でバラゴンの造形が一番好きだ。フランケンシュタインのメークもピッタリで、両方とも活き活きとした動きである。初公開の頃、フランケンがバラゴンを両手で持ち上げるポーズのポスターが印象的だった。後年、怪獣映画のボディリフト(相手を仰向けに持ち上げる)と、プロレスのボディリフト(相手をうつ伏せに持ち上げる)の違いに気づいた。大好きな高橋紀子もちょっと出演。大ダコが出てくるアメリカ公開版はいただけない。山火事の中で地中に沈む日本版がいい。[映画館(邦画)] 9点(2012-12-22 21:07:11)

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