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861.  処刑の部屋 《ネタバレ》 大映の男優って、なんか神経質の感じが強い。川口浩や川崎敬三、本作には出ないけど雷蔵にやがて自殺する田宮二郎、まあ船越英二や勝新太郎といった例外もありますが。とりわけ本作の川口浩のキャラクターは、太陽族の流れなんだろうけど、甘えた感じ・すねた感じ・ポーズとしての不機嫌などが、屈折しイビツに出てて印象深い。レイプされた若尾文子が逆にホレてくるって設定は、いい気なもんだが、このころとしては女のほうから誘いをかけていくあたりに「いまどき」が感じられたのだろう。崑の女性映画は、めそめそした女があんまり出てこないところがいいのに、これではラストでめそめそする古い女になってしまって残念。唐突に「俺は生きるんだ! 反抗するんだ!」なんて叫ぶ男も男だが。かえってひたすら現状維持を望む母親(岸輝子)が、父子が喧嘩してるときに新聞のフクちゃん読んでくすっと笑ってたりするカットに、演出のサエを感じた。これが崑の大映第一作。[映画館(邦画)] 6点(2007-12-17 12:19:08)

862.  鍵(1959) 心理ゲームに焦点が当てられた原作に比べ、これはややマジになってしまっているのではないか。たとえば仲代達矢が現像して、ややっこれは、と目を剥いて驚くのはどうだろう。あれがあると全く無関係にポラロイドカメラを提供したことになり、ゲームの幅が狭まってしまう。表と裏とを際限なくひっくり返し続けるような、本心を見せない陰気な遊びの味わいが薄れた。竹林のざわめき、瓦屋根、不意のストップモーション、暗い部屋、横からの光による影、といった崑お得意のショットには堪能。長調と短調を同時に鳴らしているような、芥川也寸志の音楽。[映画館(邦画)] 7点(2007-12-14 12:22:59)(良:1票)

863.  ハナ子さん 《ネタバレ》 戦時下のミュージカル。ひたすら明るい。ムキになって明るい。5年後に「酔いどれ天使」でニヒルなやくざを演じることになる山本礼三郎すら明るい。歌われるのは「隣組」やら「おつかいは自転車に乗って」やら、ほとんど軽快な長調の曲ばかり。東宝舞踊団はボールを持って皇帝円舞曲を踊るし、出てくる兵士はおもちゃの兵隊だ。賞与が国債でもニコニコだし、応召されても朗らか。灰田勝彦・轟夕起子の新婚夫婦がかくれんぼしてて、そこに灰田の妹高峰秀子がからみ、赤ちゃんまだ? まーだだよー、なんてコントもやってる。プロパガンダの要請を、なんとか娯楽に還元しようという職人技が随所に感じられるが、全編を覆う過剰な明るさがかえって痛々しい。[映画館(邦画)] 7点(2007-12-11 12:27:07)(良:1票)

864.  人も歩けば 若水ヤエ子はもっと評価されていいのではないか。なんとなくズーズー弁で笑いをとるだけの二流どころの印象だった。岡本喜八の「結婚のすべて」だったと思うが、結婚相談所員の役で出てきたときの演技がなかなかでオッと思ったことがあり、本作でも、金持ちふうの着物でとがった眼鏡かけ、探偵金田一小五郎につきまとう役で、むっつりすればするほどおかしい。この人はズーズー弁より、眉間にシワよせた不機嫌顔で笑いをとっていたのだ。この名前もしかして、水谷八重子のもじりだったのかな。[映画館(邦画)] 6点(2007-12-07 12:22:53)

865.  憲兵とバラバラ死美人 基本は江戸時代でもかまわないような筋立てだが、昭和12年に設定したことで、それなりの味わいはある。憲兵隊の拷問は江戸時代の拷問よりまだ身近であっただろうし、殺人者に後腐れのない満洲という逃げ場があるのも時代ゆえ。陸軍病院やその霊安室の暗さも、やはり近代日本ならではの暗さだ。憲兵と警察、中央と地方の確執も入れてある(舞台は仙台)。ただその時代色をどっぷりと味わう、というところまでは至っていなかった。犯行再現シーンにサイレント映画的な味あり。[映画館(邦画)] 5点(2007-12-03 12:17:00)

866.  フラガール 「スウィングガールズ」や「がんばっていきまっしょい」といった「シコふんじゃった」型の話だが、単なる部活とは違い事態ははるかに切迫している。選択の余地が少ない。ここを抜け出して夕張へ行くか、ここを変えるか。「馬鹿みたいに笑って踊る」のは“やればできる”の青春の1ページの話ではなく、“やらねばおしまい”の地域存亡の話なのだ。フラダンスってのどかなだけでなくけっこうハードで、事態の切迫と堂々と切り結ぶだけの力があった。ただ反対派が、頑固な守旧派といった類型なのが物足りない。新しいものに反対するのは、閉鎖的村社会の臆病さだけではなく、日本近代史でいつも新しいものに騙され続けてきた庶民の警戒感てのもあると思う。村おこしをしようとして失敗する事例はこの時代以後ゴマンと出てくるわけで、反対派をただの背景にとどめず対等に扱えたらば、映画はもっと広がっただろう。[DVD(邦画)] 6点(2007-12-02 12:27:19)

867.  三里塚 辺田部落 三里塚シリーズでとりわけ好きなのが、成田闘争の最前線にカメラを据えた「第二砦の人々」と、地域の死をじっくり記録していく本作。隣人が消えていく、民俗行事が消えていく、墓もどこかに移さなければならない。村を構成していたものの消滅を一つ一つ数え上げることで、闘争の現場の奥を見せてくれる。雨の音の中での寄り合いのシーンでは、語られる言葉よりも、重苦しい沈黙のほうをより深く記録していた。生活そのものが消えようとしている重苦しさ。これと対照的なのが、野良でのカミサンたちのおしゃべり。岩山の部落は大変だべな、逮捕されてしょんぼりしてっだべな、なんて話をずるずるしてるだけなんだけど、生活が本来持っている生き生きした姿、いま奪われようとしている美しい時間を、完璧に記録してくれていた。記録するというフィルムの機能の基本をあらためて思い出させてくれる名作だと思う。[映画館(邦画)] 9点(2007-11-27 12:18:10)(良:1票)

868.  進め!ジャガーズ 敵前上陸 ここらへんの映画を見ると、もう懐かしさが先に立っちゃって、軽薄さすら美しい。中村晃子ですら角度によってはかわいいのだ。悪玉内田朝雄の娘やった人、なんて言ったっけ、尾崎奈々? 懐かしいなあ。ジャガーズが歌ってる上のほうの階で意味もなくゴーゴーを踊ってた青山ミチ、スチュワーデスの東山明美、さらに泉アキ、当時は許せなかった面々も、今なら許せる。そうそう、円楽が星の王子さまで売ってたころなのね。横浜ドリームランドのロケがあるが、前年の日活映画「夢は夜ひらく」で園まりと高橋英樹が別れるのもここだった。東京オリンピックから大阪万博へと向かうこの時期、大型レジャー施設が次々と生まれ(ドリームランドは64年開園)、遊び慣れてきた若者たちを呼び寄せようと映画でタイアップした企画が流行していたと思われ、66年の松竹映画「恋と涙の太陽」では、富士急ハイランドで橋幸夫と倍賞千恵子(どちらも当時はアイドル)の恋も芽生えるのだったが、ちょっと話が脱線してますね。ジャガーズ映画に戻って後半、南の島に舞台が移り、ミリタリールックやゲバのヘルメットが元日本兵の鉄かぶとと対照されるあたりに、脚本小林信彦の匂いがただよったか。[映画館(邦画)] 5点(2007-11-23 12:23:24)

869.  ユメ十夜 《ネタバレ》 デパ地下で試食品をハシゴし、けっこうお腹がいっぱいになったが食事をしたという満足には至らず、でもたまにはこういう日もいいかと思う、そんな感じの映画。この割り当て時間だと本格派より一瞬芸的世界のほうが印象に残りやすく、ひとつ選べと言うなら、単純にただきれいなアニメの第七夜か。あとは見立ての面白さを楽しんだ。運慶をパフォーマーに、旅客船を宇宙船ふうに、豚をブスに、それぞれ解釈して話を読み換える興味。さらに、市川崑のサイレント映画を見られたことと、本上まなみのブタを見られたこと。[DVD(邦画)] 6点(2007-11-17 12:16:04)

870.  日本春歌考 これむかし名画座で見たときは、すごく褪色して真赤になったフィルムで、日の丸が普通の赤い日の丸になってたの。雪の中を行く黒い日の丸がどうのこうの、という評を読んでたから、たぶんこうだろうと、想像で色を赤から黒に変換して見たものでした。今回DVDでちゃんと見ました、黒い日の丸。やっぱり想像するのと実際に見るのとでは違います。そしてこの映画のテーマが、どうもそういう想像することと現実との落差みたいなものだったようで、それなら本作を鑑賞するにふさわしい貴重な体験でもありました。吉田日出子・宮本信子のセーラー服・いまや演出家として著名な串田和美の学生服、などが見られるのも貴重な体験であります。[DVD(邦画)] 6点(2007-11-15 12:16:54)

871.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 ひとたびベルトコンベヤーに乗せられると、もう執行猶予付きの有罪へ向けて一直線に進む安定したシステムが出来あがっているのが怖い。みんながよってたかってそのシステムに奉仕していて、それにちょっとでも抵抗すると、ほら反省してない、という証明になってしまう。この映画が現実をリアルに反映しているのなら、日本の裁判は証拠主義とは言いながら、かなり心証の勝負で決まっているようだ。より雰囲気づくりに成功したほうの勝ち。ならば、最初は乗り気でなかった女性弁護士瀬戸朝香の心証が変化していくあたりを、もっとくっきり描いてほしかった。具体的な証拠が彼女の心証の変化を導くさまを、一つ一つ対照できるように描くことで、裁判それ自体を実証的に裁いてほしかった。[DVD(邦画)] 6点(2007-11-09 12:13:44)

872.  猫目小僧 前半は、つらいなー、と呟きつつ陰気に鑑賞したが、そうね、遊園地のシーンあたりからかな、これはこれでよいのだ、という確信が兆し、そうすると、村がニクダマに襲われていく非常に牧歌的な展開の最中も、たえずニコニコしながら見ていられた。嘲笑や苦笑ではなく、すべてを許す仏のような微笑で。私が「少年ジェット」などで育った世代という前歴も関係はしていよう。しかし製作者側が、あるレベルよりは絶対に洗練させまいという一線をしっかり守っているその律儀さを褒めたい。すると前半の、姉弟と猫目小僧の三人が部屋で踊ってるしょうもないシーンですら、訳もなく懐かしく思い起こされるのだ。[DVD(邦画)] 4点(2007-11-05 12:26:55)

873.  うつせみ 《ネタバレ》 留守の家に男が忍び込んではいるのだが、どうも主体は男より家のほうに感じられ、その家の空気に男が溶け込んでいってるような感じ。むりやりの闖入者というより、空き家の空間が男を招き寄せたような。だからボクサーの部屋に入り込めば、男はグラブをつけてボクサーになってしまう。男の方に主体がないから、かえって男はその部屋の住人として違和感なく自在にふるまえる。特定の個人の部屋でない牢屋で、気配を消してしまえるのも当然のことかもしれない。現代人にとって夢のような、あるいは悪夢のような話。家に溶けてしまうこういう愛人を妻に持たれたら、もう亭主には手の打ちようがないのだ。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-03 12:20:13)

874.  長い散歩 あまり楽しめなかったのだが、その理由が難しい。話の線が単調だけど、どちらかというと映画ってあんまり複雑な筋より単純なほうが面白くなるのだから理由にならない。人物の造形にしても同じ。ただなぜか無人の風景のカットになるとホッとした。コンビナートの遠景、ローカル線の駅、廃校…、なのにそこに役を持った人物が入ってくると、とたんに画面がしぼんでしまう。なぜなんだろう。設定された役柄自体がそれだけでもう表現の代理になってしまい、かえって役者自身の表現を封じてしまった、とか…。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-23 12:09:19)

875.  武士の一分 《ネタバレ》 木村拓哉の、良く言えば反逆児的・悪く言えばふてくされ的キャラクターに合わせたのか、主人公は毒見役の仕事に我慢が出来ず、やめて道場をやりたがってる設定にしてある。虫に刺されながらお上の一言を待つ場でも、立場の馬鹿馬鹿しさに対する主人公の不快が強調された。でもこの馬鹿馬鹿しさに耐え諦めることが、この時代の武士の本来の姿だっただろう。扶持で生活する立場の不安定さが、加世の決断の重要な要素にもなっていたはずだ。その不安定さが前提にあって、親族の圧力や仇役の卑劣が際立つ。武士生活を軽蔑するキムタクが表面的にかっこいいぶん、話の厚みはやや減ってしまったような。[DVD(邦画)] 7点(2007-10-15 12:17:07)

876.  美しい夏キリシマ 死に遅れた少年の目にうつる幻想の二週間。この監督、戦時下の日常にこだわってきた人だけど、リアリズムのようでいて、そこからちょっとはみ出すところがいい。ジャングルの湿気た雨の世界から生還してきた傷病兵が、こっちはずっと雨降っちょらんですねえ、とつぶやく。単に事実を述べただけなのだろうが、それだけで広がる青空がなにやら魔法にかかったもののように見えてくる。ラストの竹林の雷雨とそこにかかる虹が、単に虹としての美しさ以上のものに見えてくるのは、その魔法の効果だろう。[DVD(邦画)] 6点(2007-10-03 12:22:25)(良:1票)

877.  クレージー大作戦 《ネタバレ》 ハナ肇は植木等や谷啓に比べ、コメディセンスではやや劣るところがあるのだが、本作ではけっこうおかしかった。実直に勤めてきた刑務所所員で、もうすぐ表彰されるというときにクレージーの他のメンバー演じる囚人たちに脱獄されてしまう。経歴に傷がつかないよう、脱走した面々を穏やかに連れ戻そうと説得しているうちにずるずる深入りして、強奪計画に加担してしまうという役割り。その愚直さがハナのキャラクターに合って、このずるずる感がなかなかおかしい。もっとも金庫破りするときの谷啓の手つきや首の曲げ具合などのほうが、よりストレートに笑わされたけど。[映画館(邦画)] 5点(2007-09-29 12:22:47)

878.  パプリカ(2006) これまでアイドルや映画女優など、人の夢の中で生きる女性を描いてきた監督だから、うってつけの題材のはず。イメージが氾濫する映像にもっと面白がってもいいのに、と自分で思いつつ、もひとつノレなかったのはなぜなんだろう。夢が画面を変形し、夢が画面に侵入してくる。たとえば映画館の天井から夢の内容物が静かに落下してくるあたりなどの瞬間瞬間はワクワクするのだが、それらが一本の映画作品としてのうねりにはなってくれないのだ。サービスし過ぎでこちらが夢に麻痺してしまったのか。パレードをラストの登場まで伏せておくなど、も少し抑えがあったほうが良かったかもしれない、などと思うものの、そうすると今度は淡泊だったなんて感想になったかも知れず…。[DVD(邦画)] 6点(2007-09-25 12:16:10)

879.  暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》 男は、誰も信用せず、いじめられるきっかけを与えないようにと気配を消して働いている。女は、外に出ると人に迷惑かけるからと、世間に対して気配を消して暮らしている。その女の家に、男が気配を消して住みついてしまう。被害者意識と加害者意識の同居。人生持ちつ持たれつ、もっとこう気楽にいけないですか? と見てるこっちが言いたい気分になったところで入る外出シーンだから、けっこうグッと来てしまった。初めて男に食事を提供するシーンなども含め、気配を消しているスリルの場面より、気配を消すことをついに突破する場面でこの映画はいい。[DVD(邦画)] 6点(2007-09-17 09:29:50)(良:2票)

880.  キングコング対ゴジラ 数十年ぶりに見直した懐かしの映画。フワリと宙に浮くキングコングにファンタジックな味わいはあったけれど、おおむね怪獣がらみのシーンが記憶よりもかなりチャチだったので呆然とした。「モスラ」は見直しても充分感動できたのに。そのかわり、おそらく子どものときは退屈していたであろう島の住民の踊りに魅せられた。伊福部昭節全開、フェリーニにおけるニーノ・ロータもかくやと、映像と音楽のコラボレーションの輝かしき達成! 暗黒舞踊のようなモダンダンスをリードする根岸明美(この3年後に「赤ひげ」の名演)も妖しくまた美しい![DVD(邦画)] 5点(2007-09-13 12:15:20)

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