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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
141. ジュブナイル 子供達の純粋な想い、勇気、恋。すごくワクワクさせられた。でもラストで大人になった未来のストーリーが少し気になる。もっと繊細に描けなかっただろうか。終始あれほど子ども心を擽る演出をして置いて、ラストであれではちょっとがっかり。テトラがなぜ少年時代に送られたのか?という疑問は解消されたけれど、だからと言って大人の世界を見せるのは夢がないのでは?と思う子ども心。だけどやっぱり僕はこの映画結構好きだ。夢があって良い。この監督にはすごく期待してしまう。これからも純粋な監督の子ども心を失わずたくさんの夢のある作品を作って欲しい。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-05 19:55:16) 142. ハッシュ! こんな映画滅多に出会えない。それなのに僕は出会ってしまった。例えていうなら『抽選で100名様にプレゼント』が当たったような感じ。本当に滅多に出会えない。本当に。なのに僕は出会ってしまった。こんなに大きな衝撃と溢れんばかりの感動と涙が出るくらい爽やかな爽快感を受け、たった100名様しか貰えないのに、それを一人で二個も三個も当ててしまったようなラッキーな出会いだ。あぁ、なぜ今なんだ?今出会うべき作品なのか?今の僕には勿体無いほど面白い。二人分の二つのスポイト、井戸に落とした青いインクと唾。二人の男と一人の女。友情、愛情、幸せ、不幸。産まれる事と死ぬ事。多くのテーマと限りないメッセージ。今の僕が受け止めれるのはほんのちょっとで勿体無い。だけど、今出会えてよかった。この映画は最高だ。大好きだ。10点だ。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-04 23:32:38)(良:1票) 143. 近松物語 《ネタバレ》 古き良き日本映画。 半世紀も昔に、これほどまでに熱く、強い想いの伝わる、情熱的な日本映画が存在した事を、僕は始めて知った。前半、このストーリーが一体どういう方向に進んで行くのか見当がつかず、ただただ逃げるシーンばかりで胸がつまる想いだった。しかし、後半の入り、湖の上で船に揺られる二人の、真っ直ぐで強く、熱い想いを目にした後はもう、終わりへとあっという間に時間が過ぎて行き、僕自身高鳴る想いを感じた。引き裂かれる二人、離れる事が出来なくなった二人の強過ぎる想い、死に向かう事を幸せに想う二人。愛し合う事を許されない二人が結ばれる所は死後の世界だけなのだろうか?しかし、僕はそうは思えなかった。二人は短い時間しか愛し合う事が出来なかったけれど、二人の愛し合った時間は、千年に匹敵するほどの愛のように僕には見えた。そして、僕に愛し合う事の重み、愛と言う、目には見えないものの大切さを、映像美、音楽、役者達の演技など、数々の素晴らしい演出を融合させた“映画”と言う形で教えて下さった、溝口健二監督に感謝の意を込めて10点を付けさせていただきます。どうもありがとうございました。[映画館(字幕)] 10点(2005-10-23 21:20:47)(良:4票) 《改行有》 144. ハウルの動く城 『となりのトトロ』や『紅の豚』に出てくる不思議な登場人物たちはみな、“この世界のどこかを探せば実際にいるのでは?”なんて思わせてくれるリアリティや神秘さや楽しさがあった。『天空の城ラピュタ』に出てくる世界や雲の上のラピュタは“この広い空のどこかを探しまわれば出会えるのでは?”なんて思わせてくれる夢やロマンや希望があった。そんな夢や希望や楽しさに包まれていたジブリの世界に僕はいつも魅了されていた。だから好きだった。だから大好きだった。ではそれがこの映画にあるのか?全てが作り話で、全てが非現実的で、全てが遠い世界の話で・・・子どもに夢を与えていたジブリはもうこの時代ではつくれないのだろうか?薄汚れて荒んでしまったこの世の中では、もう子どもに夢や希望を与えられないのだろうか?ぼくは思う。ジブリなら与えられると。だからどうか、ジブリよ、戻ってきてくれ。[映画館(字幕)] 5点(2005-10-23 21:18:50)(良:2票) 145. さびしんぼう 父親が映画の中で唯一語る言葉の中に「好きな人の寂しさも喜びも全て好きになれ」というセリフがあった。あれは父親だからこそ言えるセリフであり、父でこそ説得力のあるセリフだと思う。思春期の一人の青年の周りで巻き起こるファンタジー。「息子はいつだって母親に恋してるものよ」最後の母親の言葉がこの映画の全てを象徴している。でも僕は母親に恋をしているのだろうか?想像するとちょっと吐き気がする。この映画を十代のうちに観ることができてぼくは幸せ者だ。[DVD(字幕)] 8点(2005-10-23 20:09:16) 146. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy 人間の不器用さが全面に溢れている作品でした。主人公も主人公の母親も、みんな不器用で、思っていることを素直に口に出そうとはしません。それはこの映画の中だけの話ではなく、今を生きる人々は大概不器用なものです。だから、遠回しな行動で思っていることを時間をかけて伝えようとしていたのが、この映画の主人公でした。やはり時間がかかりましたね。心が痛いです。純粋に動物を愛し、その愛情もストレートに動物たちにそそいでいた。だけど、人間(母親)には上手く愛情を表現できなかったのでしょう。切なさが胸一杯に広がりました。時間の儚さと、素直に想いを伝えることの大切さや必要性を学びました。[映画館(字幕)] 7点(2005-10-08 18:29:54) 147. 蝉しぐれ 日本の美しさをそのままスクリーンの中に閉じ込めたような作品。どのシーンも、どのカットも本当に美しく、監督の日本の美しさを映そうとする意欲がスクリーン全体から伝わってきます。ストーリーも藤沢周平の最高傑作と謳われるだけのことはあって実に素晴らしい。平凡だけどとても共感のできる友情に始まり、親子愛や武士道、そして人を愛すことの切なさと美しさ。それらのストレートな熱い感情や強い想いが本当に観る者を感動させてくれます。ラストはもはや涙を流さずにはいられませんでした。僕はこういった作品がもっとたくさん見られたら嬉しいです。[映画館(字幕)] 8点(2005-10-08 18:20:24) 148. 容疑者 室井慎次 『踊る大捜査線』が始まったころ、僕はまだ小学生でした。あの頃の僕はなぜか『踊る大捜査線』の全てが大好きでした。織田裕二の歌うエンディングはいつも鼻唄まじりで口ずさみ、青島の着る拙いコートになぜか憧れ、友人がそれに似たのを着ていて僕はそれを無理矢理奪って着てみたり、深津絵里演じるすみれさんの逞しさの裏にある女性っぽさに淡い恋心を抱いた幼心は今も鮮明で、この世を去るにはあまりにも早過ぎた、和久さん役のいかりや長介の名演技にはいつも感動していた。でも僕が『踊る大捜査線』の中で一際僕の瞳の中で輝き続けているのは何と言っても“室井慎次”でした。室井さんはいつも威圧感と存在感を感じさせる力強い音楽と共に登場していて、その音楽がテレビのスピーカーから流れ出すたびに僕の背筋がピンッ!と真っ直ぐになる感覚は今も身体がしっかり覚えています。そしてその記憶を呼び起こしながら観賞しました。冒頭と終盤はストーリーの複雑さに梃子摺りましたが、やはり室井慎次の今まで見せた事のない一面が観れたのはとても新鮮でした。圧倒的な権力の下で、身動きの取れなくなった室井さんの切ない表情や弱々しい顔つきが何とも痛々しく感じ、それでも崩れはしない室井さんの信念の強さに感動し、小学生だったころに感じていた『踊る大捜査線』を大好きだった感情がそれと一緒に込み上げてきました。時間によって失われるものもたくさんありますが、それによって生まれるものも数え切れませんね。この映画を観終わってそう感じました。 最後に一言。「室井さん、これからも頑張ってください」[映画館(字幕)] 7点(2005-08-31 15:02:17) 149. 東京タワー 「恋は“する”ものではなく、“落ちる”もの」ケッ!そんなのどぉでもよかとです。だってそうでしょ、人を好きになのに理由なんてないこの世の中で、別に言葉の言い方を変えただけでは何も変わらない。この映画の中でいくつも出てきた同じような言葉の言い回しは、どれも同じ様な物でなんの影響力も無い。そもそも僕は江國香織の小説があまり好きではないので、その江國香織の物語がいかに映画化で変化されたか気になって観賞したものの、全体的に説明的で考えると言う術を観ている側に与えさせない。それは本当に江國香織の小説がままで、それが全ての原因で、ただ本当に観ているだけという映画。感動する事も驚く事もなく、それは本当につまらない作業の連続。残るのはただただイライラだけ。。。という前文は全てこじ付けに過ぎません。僕が本当にイライラしているのは、我がアイドル“加藤ローサ”の登場シーンが恐ろしいほど少なく(たったの二回!時間にすれば5分?)、僕としては、こんな使い方は勘弁してくれよ!って感じです。僕がこの映画を観たかった理由は一つしかなくて、それはただ加藤ローサが見たかっただけなので、この映画では“加藤ローサ”のブラが見れということだけしか収穫がない。これは本当に何よりも大きな収穫。5回も巻き戻ししてニヤニヤしてました。ということでローサのブラに6点!キモくてごめんなさい。でも、彼等と同じで、一番盛りのついた一番脂の乗った一番美味しい時期なので勘弁してやってください。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-17 08:30:06) 150. 木曜組曲 この物語に登場する女性達がみな物書きであるように、この映画自体がまるで一つの小説で、僕は彼女達が作り上げた文章を読んでいるような、そんな不思議な雰囲気の中に序盤から吸いこまれるように見入っていました。この映画の面白い所はいくつもあって、例えば彼女達一人一人にしっかりとしたエピソードがあったり、個性があったりと、一つの家の中だけの範囲に収め、そして詰め込まれたストーリーの濃厚さがとてもよかったです。それに彼女達の会話一つ一つ、そして一語一語がとても面白く、最初から最後まで彼女達の会話の輪の中に一緒に座っているような臨場感もなんとも楽しかったです。この映画の分囲気は僕にとってとても新鮮で、すごくすごく魅力的な存在でした。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-16 22:21:44) 151. 亡国のイージス 単刀直入に書くと、ぼくは邦画のアクションで面白かったという記憶がないので、僕は今回もほんの少しの期待も抱かずに鑑賞しました。観終った今の率直な感想は、“面白かった”ただそれだけです。ストーリーもCGもまだまだ海外の作品には及ばないものの、それでも僕はこの作品以上の邦画のアクションは観た記憶がない。断言します。ただ一歩一歩着実に邦画もすごい作品を作れるようになってきてるんだ、という感動もはっきりと感じています。劇場にわざわざ足を運び、邦画のアクションを観た自分の行動力にも驚いていますが、それより何より面白かったという事実が大きく、突っ込み所はいくつもあったのに、それらさえも“無”にしてしまう満足感がこの映画には十分備わっていました。映画館へ行って良かったと思える映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-16 19:47:35) 152. パッチギ! この映画のレビューを書こうとすると、自分でも驚くくらい力が入って、それは丁度劇中に登場する若者たちの根性みたいに熱くなってしまう。だから他のレビュワーさんたちのレビューがそうであるように思わず力んでしまう。でも、なんとなくこの映画のレビューだけは力んでも良いような気がしまう。なので、掛かってこんかい!!はっ?何が包茎だ、笑わすな!なにボウリング場で人転がしとんじゃ!アホか!なにが「あなたの犬食わせて」じゃ!アホが!なんだあのナースのドロップキックは!涙が出たわ!はっ?なにがフォークソングじゃ!涙が止まらんわ!でもってキョンジャはなんであんな可愛いの?ねぇ、教えて。そりゃ、国境も国籍も人種も関係ないわ!だってみんな生きてるんだもん。みんな必死に今を生きてるんだもん。血と汗と涙。まさに男だ!こんな映画観た事ねぇ!この僕のレビューがレビューになっていない事もちゃんと理解している。ただ本当にこの映画は最高だった。友情も家族も国も歴史も恋愛も、全てが嘘のない真っ直ぐだった世界の物語。僕はとことん感動したよ!井筒監督、ありがとう![DVD(字幕)] 9点(2005-08-11 18:22:12)(良:1票) 153. 姑獲鳥の夏 この映画を観た理由、それは“田中麗奈が見たかった”ただそれだけです。なので、僕は原作のファンでもストーリーに期待したわけでもありません。ただ純粋に田中麗奈が観たかっただけです。なので、5点はさし上げます。て言うか5点以上は絶対無理ですね。まずキャストは非常に豪華ではあるけれど、その一人一人の存在感があまりにも大き過ぎて映画自体の器に収まりきっていなかったような気がすごくしました。また、登場人物の個性を上手く描けていなかったと思います。とくに荒川良々と篠原涼子はずば抜けた登場の無意味さで深く同情してしまいます。ストーリーのミステリーの部分もなんか薄っぺらで、やろうとしている事は厚いのに全然表現しきれなかった雰囲気が漂ってきます。眠気に襲われながらも田中麗奈を凝視して戦った2時間でした。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-21 12:06:36) 154. 酔いどれ天使 松永の瞳に宿るギラギラとした生命力もどこか痛々しく、脆く壊れやすい人間の弱々しい姿がそこにはあった。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 07:53:06) 155. 電車男 人が変わって行く姿を観るのは何にしても気持ちの良い事です。電車男の秋葉系ファッション時代は、女性からもはもちろん、男性からも男として認められず、なんとも切なく、彼の悔しさがスクリーンを通してヒシヒシと伝わってきます。そして彼はエルメスと出会い彼女を助け、外見を変え、女性からも男性からも一人の男として見てもらえるようになった。(でもそこには人間がまず外見で人を判断するというネガティブな要素もありますが)しかし彼にとってこれ以上の喜びはないのではないでしょうか。僕等にとってはごく当り前、でも彼等のような内気な人々にとってそれはナパームで攻撃を受けるくらいの衝撃かもしれません。怯え、肩を小刻みに震わしながら秋葉の服を脱ぎ捨て、振り絞った小さめの勇気でイケイケファッションに身を包む。人生で最も難しい事は何かを捨て、何かを得ようと努力することなのかもしれません。電車男はそれを成し遂げた勇敢な男でした。[映画館(字幕)] 7点(2005-07-09 07:19:49)(良:1票) 156. もののけ姫 そんなに面白い作品だとは思わないけど、この映画の中に作り上げられた独創的な世界観は良いと思う。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-08 16:42:11) 157. ロボコン 手先はすごく器用なのに、人とまともに向き合うのはどうしても不器用な四人。そんな四人もストーリーが進むに連れて少しずつ素直になってゆき、さらにロボットを通して徐々に打ち解けあってゆくその姿を観ていると、高校生の間しか味わう事のできない言わば、人生の中での限定盤の青春の素晴らしさと大切さを改めて実感させられました。また、この作品の『ロボコン』というタイトルと設定には優れた新鮮さは正直言ってあまりありませんが、それでもこの映画の中にある、四人で同じ目標に向かって一緒に頑張る姿には共感できる部分がとても多いので、ラストの大会のシーンでは馬鹿みたいに応援している自分もいたほど、彼等に感情移入していました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-07 21:26:02)《改行有》 158. 彼岸花 《ネタバレ》 今まで観てきた小津作品は、全てがお気に入りの作品なので、この『彼岸花』も以前から漠然とした期待があり、とても観たい作品の一つでした。さらに小津作品で初のカラー作品という事で、期待は膨らみました。冒頭はいつも通りの小津作品の穏やさで僕を和ませ、白黒作品となんら変わりのない静けさに安心して画面に食い入る事ができました。ストーリーは派手に言って見れば結婚に至るまでの考え方の“新旧対決”という風に感じました。やはり、まだまだ子供で最近の考えの強い僕の感情は当然のように娘さんに移入しました。その為、中盤では父親のわからず屋で頑固な態度と意見にとても腹が立ち、画面に向かって唾を吐きまくっていましたが、ラストでのあの電車に揺られ、緩やかな表情を浮かべる父親の姿を見たとき、何とも言えない爽やかな気分になりました。それはどことなく春の爽やかな風のような温もりに満ちていてすごく気持ちが良かったです。やはり小津作品は素晴らしい、と心から感じさせてくれる作品でした。[DVD(字幕)] 9点(2005-07-07 20:43:28)(良:1票) 159. あの夏、いちばん静かな海。 この映画の静けさは本当に心地好くて優しい。だからいつまでもその上で漂っていたくなる。この映画自体が海のような広い心と、深い愛情で作られているような気がした。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-03 23:00:29) 160. 赤ひげ 威風堂々とした三船敏郎、彼が演ずる赤ひげの生き様を観た。彼から“生”を知り“生”の儚さを学び、そして“生”の大切さを心に深く刻んだ。[映画館(字幕)] 9点(2005-06-29 18:05:58)
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