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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  タンポポ  もう30年近くも前の映画になるんだなぁ。もう何度観たことだろうか? ところが何度見ても面白い。こんな邦画はなかなか無い。  ラーメンウエスタンとはよく言ったもので、話の流れはまさに西部劇にありそうな展開。それを意識した絵作りも面白い。  しかし、単純かつ明快なストーリーだけの作品なら、この映画はよくある邦画の一本で終わっていただろう。伊丹監督の『マルサの女』や『スーパーの女』などは題材の取り方こそ面白いが、あとは普通の映画だ。  この『タンポポ』を他の作品と一線を画したモノにしているのは、所々で差し挟まれるミニストーリーだ。役所広司と黒田福美がエロい!w その他にも不条理モノがあったり、ショートコント的なネタがあったりとバラエティに富み、娯楽作品としては実験的でありながら、箸休め的な意味合いにもなっている。これは巧い作りだろう。  そうそう、うまいと言えば……。よく「映画は監督のモノだ」などと言うが、この映画は、監督の力量一つでこうまで違うのか、と思い知らせてくれる。  と言うのも、同じような題材を扱った『UDON』が冗長にして散漫なだけの退屈な映画であり、超うどん好きな私が2時間以上目の前でうどんを食いまくられても、観終わったあとに「ああ、うどん食いてぇ」と思わないのに対し、この『タンポポ』は「ああ、ラーメン食いてぇ!」と居ても立っても居られなくなる。さらには「オムライスも鴨南蛮も、ナンならお汁粉も食いてぇ!」とまで思ってしまう。それだけ撮り方が上手いと言うか、作中で効果的に使われてるんだな。  とにかく、食を扱った作品では珠玉の一本でしょう。役者もみんなイイ味出してます。満点献上いたします。w[CS・衛星(邦画)] 10点(2012-03-16 00:24:05)《改行有》

2.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 素晴らしい。『シャル・ウィ・ダンス』などの甘ったるい予定調和は好きになれなかったが、この映画は全く別の次元。実に硬派で見応えのある素晴らしい作品。実は先日、自分も、非常に理不尽な職質を受けて「話を聞かせてくれ」と警察署に連れ込まれ、ちゃんと話せば分かってくれるだろうと同行したところ、向こうには端から話など聞く気は無く、あれよあれよと言う間に書類を作成されて送検されてしまった経験がある。軽犯罪法違反だかなんだかで拘留などは無く、お巡りの態度も映画のように傲岸では無かったが、それでもこちらの言い分などは全く聞き入れず、強引に自分で話を作りながら調書を作成して行く様子を目の当たりにした。3時間ほど拘束され、コトが終わった時の自分の感想は、警察など2度と信用しない。この世に正義など無い。といったものだった。TVでのインタヴューに監督が答えていたのだが、この映画はかなり綿密な下調べに基づいていると言う。つまりこの映画は、今の日本の司法の現実を描き出している。被疑者の敵は国家権力なのだ。国家権力としては、立件した以上無罪は敗北であり、なんとしても有罪にしようと画策する。捜査上の手落ちはスッ惚けて隠し、出せと言われた証拠は不見当と言い逃れてそれが通ってしまう。対する被疑者側は、検証ビデオを作り、証人を探し……、しかしあそこまでやってもダメなのか。判決では、屁理屈としか言いようのない理由で証拠が否定されていく。役者では、正名僕蔵演じる証拠を吟味して先入観を持つことなく判決を下そうとする裁判官と、彼から変わった小日向文世が良い味を出している。小日向は最初から被疑者を疑い、上から見下ろすような眼で偏見に満ちた口調で質問をする。司法モノと言うと、大岡裁きではないが人情味溢れた正義の味方的な裁判官が描かれることが多いが、そんなものは夢物語なのだろう。この映画は、司法の問題点を見せつけ、何らかの自衛の必要性を考えさせる傑作だ。[地上波(邦画)] 9点(2008-03-02 13:31:30)(良:2票)

3.  コーヒー&シガレッツ 全く予備知識無しで、タイトルに惹かれて鑑賞。もっと小粋でスタイリッシュな映画かと思いきや…………なんじゃこりゃ? ヘンな映画~っ! だけど気がつけばプッと吹き出し、ケタケタと笑ってる自分がいる。いったい誰だよ監督は? と見ればジャームッシュじゃないか! そりゃ一筋縄では行かないはずだわ。いや、ほんとバカバカしい。安っぽい。こんなに豪華な顔触れで、ここまで安っぽく見せるのもある意味技術だね。さすがにインデペンデントの雄と呼ばれる監督だけある。自分は11話全て楽しめました。ちくしょー、無性にタバコが吸いたくなってきた。それも1mgだの5mgだのというチンケなヤツじゃなく、どっしりと重たいヤツを。もうっ、せっかく止めたのに! ……あ、そうだ。止めたからこそ堂々と吸えるんだっけ?www[ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-11 03:12:58)

4.  BLAME! モノとしてはハードSFなんだが、押井作品のような観る者を選ぶヒネた作りではないことに好感が持てる。むしろ難解にも思える原作を上手く整理し、アレンジして分かり易くまとめてあるし、独特な世界観も作中で何度か説明してくれるので期待以上に面白く観ることが出来た。 お話としては、『ゴーメンガースト』的なその規模や作りさえ分からない巨大都市を舞台に、『マッドマックス2』的攻防戦が展開される感じ。ふらっと現れ、最後は自分の目的のために去っていく霧亥や、最後のづるの孫のナレーションも『マッドマックス2』を彷彿させる。 また、CGに寄り過ぎず、かと言ってべったりとアニメ絵でもない画は、キレイだしすごく見易くてこれも好印象。[DVD(邦画)] 7点(2021-05-25 16:21:27)《改行有》

5.  サイドウェイズ  オリジナルは未見。でも、この雰囲気や展開は結構好きだ。濃すぎるほどの役者陣だけに、コレくらいの薄味のストーリーと演出がちょうどいい。  小日向が「俺は何も無い日常が描きたかったんだよ!」とグチり、拗ねるシーンがあるが、あれは分かるなぁ~! 映画を観る度にドタバタと派手な事件が起きる。物書きとしては「嘘付け! そんなスペクタクルな人生送ってる奴がドンだけいるんだよ!」なんて思っちゃう。そして、何にも無かったけど、なぜか心に引っ掛かってる思い出を基に、「そういう話もあっていいんじゃないか?!」とかなんとか思っちゃう。だけどねぇ~……。実際問題、そんな話なんて誰も読みたがらない、見たがらないんだよね。www だって、それはみんなそれぞれが自分の思い出を持ってるから。で、映画や小説くらいヒーローやヒロインになって、自分が体験したことのない事件で活躍したいんだな。w 結局、有名レストランの店長じゃなく、キャプテン忍者としての大介がモテるんだよね。  そしてこの映画も、比較的起伏のない平坦な展開ではあるが、終わってみればそれなりの結果が出ている。これはこれで上手い作りだと思う。  冗談も、生瀬のボケに小日向のツッコミと、抑えが利いた大人向け(?)の笑いでなかなかでした。  ってことで、大盤振る舞いだっ、7点あげちゃおう!www[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-22 22:47:41)《改行有》

6.  サマータイムマシン・ブルース くっだらねぇ~。w でも、くだらないが良くできてる。www  話の面白さよりは伏線の見事さを楽しむ映画。  序盤こそ投げっ放したようなシークエンスが続き、なんじゃコレ? 状態なんだが、仕切り直した中盤以降は手品の種明かし的な楽しみがあって、「ほーほー、なるほど!」と仕掛けの巧さに舌を巻く。  時間SFモノにパラドックスは付き物だが、細かな部分の辻褄合わせも極力破綻無いように頑張ってるし、何よりこの監督が撮ってこれだけ面白いんだから、本当に良く出来た脚本だと思う。  ストーリー的に、タイムマシンを使って何かをしようと欲を出すと、話の矛盾が大きくなるものだが、タイムマシンを使うことによって起きる矛盾を食い止めようとする物語の設定が、結果として(話は小さいが)上手くまとまった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-31 15:22:17)(良:2票) 《改行有》

7.  悪夢のエレベーター なかなかお見事な一本。序盤から中盤にかけては、よくあるスラップスティック・コメディかと思いきや、劇中で登場人物たちが演じる芝居の中に上手く伏線を潜り込ませてあり、終盤でスルスルと繋がってミステリーとしてもそれなりにまとまった。ストーリーテリングの妙として、ありふれた題材もまだまだ工夫次第で面白く見せられるよ、という“技有り”な秀作でしょう。原作を読んでみたくなりました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-22 17:20:35)

8.  ハッピーフライト(2008) よく出来ていると思う。 一応、田辺誠一と綾瀬はるかが主人公なのか、ポスターなどでメインを飾っていたが、基本的には空港を舞台にした群像劇なので、登場人物それぞれにドラマがある。 また、普段は日の当たらない裏方さん達もしっかり描けていて好感が持てる。特に、若い整備作業員が失くしたスパナ一本を、全作業員総出で探し回るシークエンスは良く描けている。 そして、各部署いろいろありながらも、最後のサスペンス(?)に雪崩れ込む……。まぁ映画の性格上、大きな事故に到らない事は容易に想像はつくが、それでも笑い半分、緊張半分の見せ方は上手い。 登場人物が多く、ともすればトッ散らかりそうな設定を、きれいにまとめた脚本と演出は見事です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-24 21:18:39)(良:1票) 《改行有》

9.  デトロイト・メタル・シティ 楽しめました! まずは松山ケンイチと松雪泰子のナリキリぶりにビックリ。脇も宮崎美子や大倉孝二、岡田義徳らがしっかり固めてあるから、まずは安心して観ていられるし、ジーン・シモンズの登場には、KISSに憧れてギターを始めた自分としては大満足! 話も、ずいぶん端折ったり表現が丸くなったりしているがほぼ原作通りでファンも楽しめるはず。ただまあ、残念なところもいくつかはある。さすがに金玉ガールズのepは火事を出すわけには行かなかったのか、あっさり終わっちゃってたし、最後のジャックとの対決ライブも妙に間が悪くて今一つ緊張感が無い。この2点は本当に残念。 この映画は観る人を選ぶと言うか、原作を知らない人が観たら何が面白いのか分からん映画だとは思う。でも原作ファンにはなかなかのヒットなんじゃないかな。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-07-06 13:08:22)《改行有》

10.  Sweet Rain 死神の精度 原作未読、予備知識一切無しで観ましたが、結構楽しめた。金城の飄々とスッ呆けた死神がイイ味を出してます。皆さん書かれてますが、途中で「オムニバスなのかな?」と思いきや、3話構成の一本のお話。テンポも良く、それぞれの話が重すぎることなく、かと言って軽過ぎもせず、良いバランスだったと思う。ただ、残念なのは1988~2028に掛けての話らしいが、その時代感が全く伝わってこないこと。第3話で一恵が70才という事は、1話目の一恵は30才だったんだな……。それにしちゃ若いな。w ともあれ、最近酷い映画ばかり観てたせいか、自分的には結構ヒットでした。7点くらいあげちゃいましょう![CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-27 00:29:27)

11.  クリスマス・クリスマス 今やメジャーでありながらも、どこかアングラな匂いを残した役者ばかりを集めて作った傑作喜劇。その空気感を楽しむ映画なんだろうな。でも好きだなぁ、このセンスは。設定からして小劇団風のナンセンスに満ちていて、前半はバカバカしく笑わせて、後半はちょっとイイ話に。はっきり言って、お話としては大した話じゃないけれど、それでも役者の力量があるから、しっかり観られる作品に仕上がっている。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-06 17:01:05)

12.  壬生義士伝 新選組でいちばん強かった男〈TVM〉 ドラマとしては良く出来てます。浅田次郎作品のワザとらしい泣かせが嫌いな自分でも、ドラマとしてかなり楽しめました。さすがに10時間もの尺があれば、細かい所まで描きこまれてますし、見応えも充分。渡辺謙もさすがの熱演。脇も手堅い。ただね……、新撰組の話としては嘘八百。これは原作からしてそうなんだけど、許される範疇を越えてます。様々な隊士のエピソードが全部吉村の話になっちゃってて、かなり鼻白む。『新撰組で一番~』というサブタイで嫌な予感はしましたが……。実際には死に様しか明確な記録が残ってないような極目立たない隊士だったからこそ、ココまで大胆なアレンジができたんでしょうけどね。まあ、どこか違う世界の、パラレルワールドの新撰組のお話として観ておきましょう。というワケで、泣かせるSF大作としてはお薦めです。[地上波(邦画)] 7点(2007-11-09 22:20:44)

13.  輪廻(2005) 《ネタバレ》 うん、よく出来てる! あの呪怨の監督とは思えないくらいに。www 呪怨はなぁ……、怖いどころか滑稽だったからな~。それに比べてこっちは話も良く練れてるし、演出もしっかりと芯が通ってる。最後の‘そっちやったんかいっ!’的なオチもスパーンと決まってお見事! ただね、下のセンブリーヌさんが仰るように、渚がリハで教授の幻影を見るのは、最後のどんでん返しを考えるとちょっとアンフェアかな。でも、それを差し引いても、現実と前世と教授の残したフィルムが混然となってメタフィクション的に進行していく様はなかなかにスリリング。優香の演技も、拙さ・ぎこちなさが返って戸惑い恐怖する味となって良い効果が出てる。これはかなりの力作、人にお薦めも出来ます。[DVD(邦画)] 7点(2007-03-23 11:13:49)

14.  ラスト サムライ アメリカ人にこそ作れたサムライ映画だと思う。日本人なら、逆にあそこまで侍を美化はしないだろう。また、あの時代に忍者が出て来たり、風景がどう見てもニュージーランドだったり、侍側が古臭過ぎるとか、???な点はいくつもあるが、根底にあるテーマが良いし、役者陣も、見せ方も上手いので2時間半の長さが気にならない。また、最後の戦いでヘンにCGを使わなかったのも好感が持てる。それにしても、監督はマニアだねぇ~。日本刀を打って、銘を彫り、柄を着けて目釘で留める…。そんな細かいシーンが何気な~く挿入されてる。トム・クルーズが村の子供達と野球をしようとする如何にもアメリカ人! という笑い所も結構好き。あと、もう一つ気になった点が忠信(逆だっけ? 息子は)が、小雪を「タカ」と呼ぶんだな。あれ、将軍家でもない限り普通は「伯母上」だろ? 叔父さんの嫁なんだから。ちょっと気になりました。…………と言うのが、公開当時に劇場で観た時の感想だった。しかし、改めてDVDで観てみると、劇場では気にならなかった部分がチラホラと…。日本が舞台だから、日本人として、最初はどうしても歴史観とか時代考証に目が行ってしまったが、そんなモノはオマケであって、早い話コレは10年前ならケビン・コスナーが、20年前ならクリント・イーストウッド辺りが作ったであろう「アメリカ男児たる者、如何に生きるべきか」っつー映画なんだな。「本物の男なら、こう生きるのがアメリカン・ウェイだぜぃ!」と。アメリカ流正義の貫き方の映画。まあそれでも、やはり日本の描写に関しては、これまでのハリウッド映画に比べれば格段に良く出来てるのは間違いないワケで…。この映画の場合、1度だけ、迫力ある大画面の劇場で、細かい事は気にせずに観て騙されるのが幸せな観方かも。TV画面で繰返して観ると、アメリカ的なイヤラシさが鼻についてきてしまう。7点(2004-02-17 20:10:10)

15.  映画 深夜食堂 自分的には、原作を読んでいて、TVシリーズも全て見ているからこの点数。6点です。 初めてこの映画だけを見るなら、5点くらいかな? 原作云々というよりは、TVシリーズの劇場版といった感じ。 そして、おそらくは多部未華子がメインゲストで彼女のエピ『とろろごはん』が一番長いし最もTV版『深夜食堂』らしい話。 3話目の『カレーライス』の話は、ちょっとクドいかな。 東日本大震災から3~4年目であった当時、震災をネタにするというのはかなり気を遣う面倒なところがあったとは思うんだが、その面倒を圧してまでやるほど面白い話か? というと、ちょっと疑問に思う。また、菊池亜希子が多部未華子と似ていることに驚いた。PもしくはDの好みの顔なんでしょうか?w いや、それにしても……最後10分でちょっと顔を出して全て持ってった田中裕子!www ズルいっ!www 唐突な「かっち割りいかがっすかぁ~」で思わず噴いた。w 名女優とまでは思わないが、さすがの存在感です。[DVD(邦画)] 6点(2021-06-26 17:19:05)《改行有》

16.  涼宮ハルヒの消失 もう10年も前の映画になるんですね。初めて観たのは、劇場公開から数年遅れてDVDでの鑑賞。 今回、多くの方が亡くなられた京アニの放火事件を機にレンタルで再鑑賞。 全く酷い事件です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 で、『涼宮ハルヒシリーズ』ですが、正直なところ原作は未読だし、TVのアニメシリーズもそれほど面白いとは思えなかったんだけれど、 まあ母校が舞台と言うことで全て見るには見ました。 ぶっちゃけて言うと、涼宮ハルヒというキャラにあまり魅力を感じない私には、むしろ映画の方が面白く観られました。 ハルヒが脇に回り、キョンをメインとした、けっこう骨太な時空SF。 しかもTVシリーズで張り巡らせた伏線を上手く回収していく、なかなかに練られた脚本。 まあ、『涼宮ハルヒ』シリーズ自体が、キョン目線、キョンの立場で語られる話ですから、キョンが主人公と言ってもイイんでしょう。 ハルヒは、メインヒロインでありながら、その並外れた発想力と行動力で事件を巻き起こしていく、いわば狂言回し的な役割。 そういう意味では、至極真っ当な作りでもあります。 シリーズを通じて、背景に描かれる風景も良く出来ていて、「ああ、あそこら辺だな~」と今は遠く離れてしまった故郷を懐かしく観られました。この辺でも京アニ作品の作りの良さに感心。 まあ、校舎は阪神淡路大震災以降、避難用(?)の外階段が付けられるなど大きく手が入ってしまったので、 自分が通っていた頃とは結構変わっちゃってるんですが……。 まあ、そんなことはともかく。 この映画一本を、独立した一つの作品として見た場合は、けっこう難アリですが、 まあアニメシリーズの完結編と考えれば、そこそこに良く出来たお話ではないでしょうか。[DVD(邦画)] 6点(2019-07-19 17:55:50)(良:1票) 《改行有》

17.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ 《ネタバレ》  これはまず最初に断っておきたいのは、私、6点を点けていますが過去作からずっと見てきたファンにとっては、というエクスキューズがつきます。過去シリーズを観ていない人には4~5点くらいじゃないかな。  初にして最後の海外ロケとのことだが、場所が海外というだけで、各シーンはほぼほぼ全編セルフパロディと言っても過言ではない。この作品とセットのようなTV新作スペシャルの3も合わせて、このシリーズをずっと見てきたファンなら、あのエピのあのシーンだ! と各シークエンスのシチュエーションや撮り方にニヤリとできる。ぶっちゃけ、いまさらこのシリーズに謎解きやストーリーの出来の良さを求めている人なんていないと思うし、作る側もそこは開き直って如何にファンを楽しませるかという小ネタ勝負に賭けている節があり、それが許される稀有な作品でもある。  そして、どこかで観た既視感というかセルフパロディーを楽しんでいると、最後の最後でヤラれてしまう。「ああ、お得意の貞子ネタか」と笑っていると……。ラストで、記憶を失くして初対面と同じマジックを演じる奈緒子を見る上田の表情がイイ。阿部寛って結構上手いなと思ってしまった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-12-07 19:02:44)(良:1票) 《改行有》

18.  大帝の剣 映画として面白いかどうかはともかく、何か面白いコトをやってやろう、という熱意だけは感じられた。それだけに非常に惜しい。下手にシリアスに走らず、終始漫画的なおちゃらけに徹したのは高評価するんだが、オリハルコンの3種の神器が揃ってからの間(とテンポ)の悪さが勿体無いねぇ。ラストのまとめ方も雑すぎる。でもキライじゃないよ、コレ。w[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-08 00:44:01)

19.  レッドクリフ Part I 2時間半という尺を一気に観せるパワーはあったが、それも『三国志演義』という良い原作あってのことかな。内容的には、特に残るものは無いんだけど。 まー、ありえないほどマンガチックな戦闘シーンは許すとしても、どなたかも書いてるが曹操が登場するたびに名前のテロップが出るのには噴き出した。w わかっとる! ちゅーの。しかも、あまりにチンケであからさまな悪役だしなぁ~。どこに視点を置くかの違いだが、曹操は決して悪人ではない。義に厚く智に富んだ天才的武将という評価もある。この映画の視点は、孔明をヒーローとして描くためにあまりに蜀軍に偏り過ぎている。まあ、出る杭は打たれるというか、強すぎると可愛げが無いというか、そういった処か。 余談だが、後世で一般的に「義に厚く智に長け、鬼術を操る天才軍師」のように言われている諸葛孔明だが、実際には負け戦の方が多く、政治家としての才はあったが軍師としてはイマイチ役立たずだった。この赤壁の戦いも、実は孫権&周瑜との共同作戦であり、主に策を練ったのは孫権軍の方だったという。 しかし、『三国志演義』というお伽話のおかげで、孔明の人気は関羽らと並んで神と祀られるほどのトップクラス。その中でも、まあ彼を主役に据えるなら、小能く大を制したこの「赤壁の戦い」って事になるんだろうなぁ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-03 01:31:00)《改行有》

20.  半落ち 最初に観た時に、どうもピンと来ずにレヴューを控えていたのだが、つい先日TVの2時間SPでドラマ化、その直後に映画のオンエアがあったので見比べると、なんとなく感想が固まった。作品としては両者一長一短だったのだが、原作の設定を整理し直して2時間にまとめたTVに比べて、映画は原作をそのまま映像化したために、映画作品は「梶はなぜ自殺を思い留まったのか?」という肝心な部分のピントがボケてしまったように感じる。あと一年は生きていたいと思う理由が、映画からは伝わってこないのだ。執行猶予の付かない理由も、あそこはフェードアウトではなくしっかりと読み上げなければ、メッセージ性としては弱い(TVはこの判決が出る部分はすっぱりとカット)。映画に関して言えば、弱い脚本を役者の演技で観せ切ったな、という感がある。その分、役者の演技は映画の方が1枚も2枚も上だった。[地上波(邦画)] 6点(2007-12-30 16:35:42)

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