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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 何とも痛快なのは、この映画が「ハリウッドよこれが日本映画だ」というキャッチフレーズを掲げていることだ。「日本よ、これが映画だ」というキャッチフレーズは日本の代理店のボンクラが、よりによってアベンジャーズのキャッチフレーズとして考えたものだ。夏休み大作がいくつもある中、何故よりによってアベンジャーズなのか?ダークナイトだったらまだ見過ごせたんだが、いちばんのスカスカ映画にこのキャッチフレーズはまさに日本の映画業界のプライド喪失を表している。アベンジャーズを観てからというもの、外国人とすれ違う度に穴があったら入りたい気持ちになる。「ほら、あそこに日本人がいるぞ。アベンジャーズ程度の映画を、これが映画だ、と崇め奉る民度の低い人種だよ。かわいそうに」という囁き声が聞こえるのだ。 この映画は出演者の出演料を全部まとめたとしても、たぶんロバート・ダウニー・Jrの一万分の一にも満たないだろう。アベンジャーズが何千万ドルを費やして表現した神の世界は、どうひいき目にみても神というよりは宇宙猿人ゴリだ。それに対し、この映画では桐島=0円で見事に神がカリカチュアされているのだ。さらに高校生の自主制作映画みたいな箱庭世界で繰り広げられる人間模様は、単なる内輪もめを描いたアベンジャーズの貧しい人間模様と比較して、未来に向かって5億倍も広がりを持っている。なんと痛快なことか!一流の洒落で切り返してくれたコピーライターに感謝。これで枕を高くして眠れるというものだ。[映画館(邦画)] 8点(2012-08-28 22:04:41)《改行有》

2.  告白(2010) 一言で言って爽快エンターテイメントホラーである。当分三菱東京UFJ銀行のコマーシャルに木村佳乃が出てくる度に背筋を凍らせることになりそうだ。 「観客が喜ぶことを第一に考えた」と称してテレビ局が制作する素人観光映像はもちろん百万光年引き離している。それどころか、世界の北野を軽く抜き去り、クリントイーストウッドをも脅かす出来だ。同じ松たか子出演の映画HEROが、松たか子の素材の味を貶め、映画の筋にすら関係のない韓国観光映像を挿入することをエンターテイメントと称して観客をコケにしているのと比較すると、この映画は松たか子の素材を120%生かし、とにかく観客を画面に釘付けにすることに徹し、見事に成功している。私がこれほど映画に没頭したのは、大げさに言えばエイリアン以来のことだ。イーストウッドのチェンジリングのエンターテイメント性も極上だが、この映画はエンターテイメント性において一枚上をいってる。北野たけしの「座頭市」も「エンターテイメントに徹した」と監督がコメントしていたが、率直にいってこの映画の敵ではない。実に爽快ではないか。映画なんてマーケティングだ、とほざいて鑑賞に耐えない稚拙な映像を垂れ流す人たちは、この映画を観てエンターテイメントを正しく再認識し、顔を赤らめ、謙虚に前進することになるに違いない。日本映画復活の狼煙はあがったのだ。 なーんてね。[映画館(邦画)] 10点(2010-07-11 20:58:26)(良:2票) 《改行有》

3.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 14歳の息子と観に言った。ちなみに私も碇ゲンドウとまあ同世代。不思議な縁だ。第一作をビデオで観てから映画館に直行。息子は初見。私は一挙再放送ではまった口だ。初見の人には厳しいというコメントもあったけど、息子にとっては「マトリックスより深い世界観に衝撃を受けた」との評価。翻訳すれば、これは最高傑作という意味だ。「シンジ達と同世代のモノとして共感できたか?」との訊ねると、「自分のことのように共感できた。どこが共感できたなんて訊かれると、まるで心の中の宝物を汚された気分になる。」との答え。息子もシンジと同じような心の闇や葛藤を持っているのだろうか?とにかく、いつの間に成長したな~。こいつ。息子は原則日本映画は観ない主義だ。ハリウッド映画のクオリティを信じている、というよりは、日本映画に本来の映画とは別の要素を感じているらしい。私もやや同感。時にはホームランを打つときもあるので、観に行くけど、平均点としては草野球とプロ野球ほどの違いがある。しかし、アニメーションというフィールドは別らしい。ここには常時ホームランを打てるプロ集団が確かに存在する。構築した世界観に一切迷いがない(ように見える)ところが素晴らしいではないか。久々に親子の会話が成立したことを祝して、この点数。[映画館(邦画)] 10点(2009-08-07 00:28:45)(良:1票)

4.  男はつらいよ まだ中学生の頃、私は遠い異国の日本人学校に通っていました。日本の友達と別れ、学校にもまだなじめず、映画を観に行っても字幕もないので良く分かりません。 そこには現地の日本人の集まりみたいなものがあって、定例行事として日本映画の日に「男はつらいよ」シリーズを上映していたのです。皆さんは想像できるでしょうか?遠い異国の地で鑑賞するこのシリーズが、どんな想いを異国の日本人に届けてくれたかを。故郷を離れ、みそ汁が懐かしい人々が一同に集まってこの映画を観るのです。どんな映画だろうと、日本語の映画というだけで十分満足なのに・・。私は、「観客が完全に一体となって一つのものに共感する」、という映画鑑賞の最も素晴らしい特質の頂点を、中学生にして味わったというと大げさでしょうか?隣に座っている親父はいつの間に涙でぐちゃぐちゃです。「泣きながら笑う」という新たな、心地よい感情は、この時身に付いたのかな、と思います。また、日本人としてのアイデンディティが、暖かくポジティブなものとしてDNAに植え付けられました。大げさですが。 私にとって、今でも日本人とは、とらやに住んでいる暖かい人々であり、ヒーローとは寅さんであり、美人とは、倍賞智恵子を指します。映画のレビューは思い出と深く結びついているものだから、古い映画程点数が高くなりますよね。当時の私は、この映画とこのシリーズを世界一愛していた観客たと断言できます。数十年後、このシリーズを貫徹で鑑賞したので、今の私としてこのシリーズに冷静に点数を付けたいと思います。あの頃の私に戻って採点したら採点不能となると思うので。[映画館(邦画)] 10点(2008-10-04 19:03:50)(良:6票) 《改行有》

5.  キサラギ 今テレビで2回目の鑑賞をして、レビューし忘れていたことに気づいたので一言。奇跡としか言いようのない完璧な脚本。初見では気づかなかったデテールや一本筋の通った哲学に感心した。是非何の予備知識もない状態で鑑賞してもらいたいです。はい[DVD(吹替)] 10点(2008-08-14 23:24:33)

6.  ザ・マジックアワー 大々的に展開される邦画のキャンペーンを観ていると、昔聞いた日本電産の社長の講演を思い出す。「猫の死体でも売るのが営業や」と。 会議室で生まれたであろう思いつき企画の良かった探しをする関係者の忸怩たる想いが胸に迫る。例え映画はしょぼくても彼らこそ真のプロフェッショナルだと心の底から尊敬してしまう。 一方!鳴り物入りの「ザ・マジックアワー」は違う。関係者は何のストレスも感じなかったに違いない。実際宣伝通りの良くできた映画だからだ。昔、「男はつらいよ」シリーズを劇場が一つになって笑ったあの感触を久々に味わった。これだけの期待を背負ってなおかつそれを上回る笑いをとるのは本当に至難の業だと思う。映画への真摯な想いと、それを裏付ける確かな計算と技術には素直に感心。ただ、予告で盛り上がりの頂点の台詞を露出してしまっているので、(難しいこととは思うが)是非予備知識なしてご覧アレ。初日ということもあり、何度も拍手がわき起こり、腹を抱えて笑う集団を久々に見た。(自分もその集団の一部だったけど。)これ程映画館で観るべき映画は珍しい。[映画館(吹替)] 10点(2008-06-08 01:40:52)《改行有》

7.  ガチ☆ボーイ この映画は余計な予備知識を持たず、タイトルに騙されてプロレスコメディを見るつもりで見に行くのが良いと思うので、どうかレビューを見る前に映画を見るべし、と断り書きを入れておきます。 観客も疎らな劇場で、滴る涙で顔が変形し、コンタクトレンズも流され、さらに見終わった後トイレで嗚咽を漏らすという初めての経験をした私が言うのも小恥ずかしいのですが。始まって暫くは、これは久々に大ハズレを引いちゃったかな、と思わせる展開。いわゆる学芸会のり。しかしこれはジェットコースターの静かな始まりの儀式のように、落差を感じさせるための緻密な罠。後はクライマックスに向かって急加速。一直線。「映画におけるオリジナリティ至上主義」とか、「観客に貰い泣きを要求するのは低俗」だとか、「この程度の作りで傑作呼ばわりしたらあの映画に失礼」とか、そういう映画通ぶった自分の価値観を次々と吹き飛ばす。「最近日本映画が元気だ」などと余裕をかます暇も与えない。結局作品にかける関係者の情熱こそ重要なのだ。情熱至上主義、この価値観だけは揺るがない。あらゆるネガを客観的に加味しても、これだけ心を揺さぶられてしまった以上、満点以外はつけようがない。必殺のドロップキックに見事KO負け。[映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2008-03-12 23:57:05)(良:3票) 《改行有》

8.  ブレイブストーリー 「やめろおおおお!!」(何を?)「だって君は友達だからあああ」(えっそうだっけ?)映画として公開できるレベルに達していない。 そろそろテレビ局が中途半端に映画制作に関与するのはやめた方がいい。話題性にだけ気を遣って、小学生でも分るクオリティの欠陥はスルーするスタンスにはあきれかえるばかり。映画界というビジョンから退場する勇気こそ必要だ。[DVD(吹替)] 2点(2007-04-30 18:06:09)《改行有》

9.  LIMIT OF LOVE 海猿 《ネタバレ》 桃太郎侍や水戸黄門を楽しめるかどうかがこの映画を楽しむ試金石。日本の文化に馴染んでいない外国人なら、「ひと~つ人世の生血を啜り~」と主役が能書きをたれてるすきに、刺客達がバサーっ、ドピューと主役を斬り捨てないのが不思議でならないでしょきっと。実は、畏れ多くも主役が啖呵を切っている間、時間は止まっている。仮面ライダーの変身然り。それがお約束、ジャパニーズルールなのだ。だから一刻の猶予もない時間との戦いの最中、思い出話に興じたり、青年の主張を説いたり、悠長にプロポーズまでしてのけるのは不謹慎では断じてない。その間、時間は1秒も経過していないのだから。(もちろん、これは主役だけの特権だ)このルールを弁えてさえいれば、「スピード」や「ダイハード」と同等のスピード感がこの映画にも隠されているのだ!等と気を取り直し、あくまでポジティブにこの映画を楽しむことができた自分に、日本人のマインドが息づいていることに安堵した。と同時に、僕なら外国でこの映画を上映するときには、映画の冒頭でこのルールを字幕でまず示しておきたい。[DVD(邦画)] 6点(2007-04-22 04:16:52)

10.  フラガール 《ネタバレ》 どうしてこんなところにハワイを作ろうなんて思ったんだろ。一年前スパリゾートハワイアンズにいって思いました。東北人の考えることはわからん。不思議なことに、ダンスショーはただのアトラクションとは思えないほどの熱気、満座の一体感。ディズニーランドのレベルを軽く超えてるぞ。何なんだこれは?とまどいすら覚えました。映画でも使われていた古びたフラガールの写真、飾ってあったのを覚えています。こんな熱血的過去があったとは!お見それしました。 脚本はちょっとオリジナリティに問題が。プリティリーグの死の告知、リトルダンサーのスト破り、がんばれベアーズの酔いどれ先生。まるっきり一緒。いつもならここで大きく減点してレビューなんか書かないところだが、メガトン級の2つの爆弾がそれらの減点要素を跡形もなく吹き飛ばす。1つは富司純子。「あ・うん」の頃と比べると魂が感じられる。キャサリンヘップバーンやジェシカラング級を思わせる風格だ。語ってよし。黙ってよし。特にストーブのくだりは、先がバレバレの脚本にもかかわらず感動が地響きを立てる。「仕事とは命を懸けることだと思ってたけど、笑顔を振りまく仕事があっていいじゃないか?」このあたりの台詞の説得力はすごい。この世のすべての指導者がこの説得アプローチを取っていれば、この世に戦争はないねと思えるほどだ。ここで欠かせないのが蒼井優の笑顔の力。笑顔を振りまく仕事というものが、命を懸ける仕事と等価であるということを観客に納得させているからこそ、説得力が生まれるのだ。あとダンス。同じダンスを母親が2回観る。1回目は1人で。もう1回は満座の観客の前でだ。1回目も素晴らしくなければならず、2回目は同じダンスでそれを上回らなければ成立しない。このリスキーな脚本に答えた蒼井優の力量。「花とアリス」で踊りが得意なのは分かっていたが、これはちょっとバレエが得意なんですというだけで成し遂げれれるレベルでは決してない。笑顔で食っていくのも結局命がけなのだ。彼女には世界で通用する力がある。将来が楽しみだ。アクターの情熱と力量、そしてそれらがかみ合ったとき、どんなにベタな話でも傑作へと昇華しうることをこの映画は証明した。[映画館(吹替)] 9点(2006-10-22 21:01:31)(良:2票) 《改行有》

11.  笑う大天使 下妻物語にビビッときてからというもの、この手の邦画が気になってしょうがない。 しかし、この映画は・・商業レベルに達していないと言わざるを得ない。編集、間の取り方、全然なっていない。「ここで樹里ちゃんを巨大化する。」そこまではいい。でも技術がまったく追いついていない。「CGにしちゃおうか、どうせマンガだし」、「そうしよう、そうしよう。」学芸会じゃないつーの。他に人材はいないのか?俳優や原作に罪はないが、それ以外は全然駄目。以上。[映画館(邦画)] 3点(2006-08-27 22:52:21)《改行有》

12.  DEATH NOTE デスノート(2006) これを映画として配給する日本テレビの勇気には感服。同じ漫画原作のSin Cityを観て欲しい。この映画の監督および関係者が一生かかっても追いつけないであろう、ミジンコと月レベルの恥ずかしいまでの圧倒的な差。君たちは演出、という言葉を知っているのか?出演者が風邪引いて休んだのでADを替わりに出演させました、つーレベルの稚拙さに失笑。魂が入っていないマーケティングだけの映画。見終わった後、口直しに「三丁目の夕日」を借りてきた。これも漫画原作。同じ日テレがらみでも、これは太陽レベル。日本にもまだ希望はある。[映画館(吹替)] 2点(2006-07-15 22:19:28)

13.  サマータイムマシン・ブルース この映画好き!映画は予算に比例して面白いものじゃなく、情熱と思いこみの強さに比例するのだ。今年のアカデミー脚本賞のクラッシュもこの映画の前では霞む。熱さが違う!パズリックな脚本は一緒だが、一方には評価されたいという邪心があり、作りたいものを作るという童心がこの映画にはある。「バックトゥザフューチャーを馬鹿にするな」この映画に込められたSFに対する熱い思いが端的に表れている一言だ。それでいて、バックトゥザフューチャーシリーズが打ち立てた未来像の枠を打ち破る「変わらない未来(と未来人)」はオリジナリティに満ちあふれている。[DVD(吹替)] 9点(2006-04-11 23:14:30)(良:1票)

14.  THE 有頂天ホテル みなさんのレビューを観ていてとても端的なのは、劇場で観た派の前半レビューは、すげーおもしろかったという方が多く、テレビ公開されてから観た派はうぜーという評価。三谷幸喜ものは起爆剤が必要です。それは隣の人が笑っていること。起爆剤がなければ着火していない花火のように不発で終わる。「12人の優しい日本人」のWOWWOW公開にあたり、三谷幸喜がライブであることに固執していたのには自分の作品の特性、つまり、よりライブに近い環境でしか真価を発揮しない特性を良く分っていたんだな。私は劇場で観た派ですが、幸運にも可燃性の高い人々のおかげで爆笑の渦でした。私にとって不発だった「みんなのいえ」も、もしかしたら劇場で観れば起爆したのかも?[映画館(吹替)] 9点(2006-01-22 01:04:40)(良:1票)

15.  風の谷のナウシカ 例えば自衛隊が駐屯するイラクのサマワで映画の上映会を企画することになったとします。私ならこの映画を推薦します。戦争映画なんてとんでもない、という意見もあるでしょうが、平和と友愛のメッセージを伝えたいと思ったとき、この映画ほど適切なものは他に見あたらないから。20年前に作られたこの一アニメが伝えようとしている思いは、ほんのわずかでも、未来を少しでも前進させる力があると信じたい。そんな妄想を思わずふくらませてしまう、後生に残したくなる作品です。[地上波(吹替)] 10点(2005-11-27 02:52:43)(良:1票)

16.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘 例えばキャメロンディアズが街を歩いていたとしよう。「おっキャメロンディアズだ!」と興奮して思わず口に出してしまうだろう。しかし、別に追いかけたりはしない。江戸川の遊歩道あたりで倍賞千恵子を見かけたらどうだろう。思わず頭を垂れてひれ伏し最敬礼してしまうに違いない。「さくら」とはそういう存在なのだ。継続は力なり。いくら「メリーに首ったけ」のキャメロンがかわいくても所詮は大脳皮質レベル。倍賞さんはDNAレベルの女神なのだ。思うに、このシリーズが長く愛されたのは、さくらと寅の「絶対に見捨てない、裏切らない」絶対的に安定した絆を軸にしているからだ。浅丘ルリ子の啖呵は確かに気持ちいい。しかし、リリーの代わりはいても、さくらの代わりは世界中どこを探してもいないのである。何がいいたいかと言うと、とにかくさくらがいいのである。今BSでやっている「男はつらいよ」48連発に嵌っているのである。最近、録画し貯めたこいつを1日2本、休日4本ずつ観ている。いや仕事もちゃんとしてるんだけどさ、もう病気である。続けて観ると、倍賞さんが演じるさくらこそがこの映画の太陽だってことに改めて気づくわけです。今まで洋画ばっかり観てきました。邦画は宣伝ばっかりで全然駄目とも嘯きました。でも、ごめんなさい。今はこのシリーズ全体を抱きしめたいほど愛しています。降参です。おばちゃん役の三崎千恵子がBSのインタビューに出演していましたが、この映画を語るときの表情といったら・・美しい。確固とした愛情と自信と望郷が入り交じった、実にきれいな顔をしていた。 最後になってしまいましたが、この映画についてです。シリーズの中でもピカイチなのは皆さんがおっしゃるとおり。兄妹愛、恋心、友情が見事にバランスした、世界で一番後味のよい映画の1つです。長文失礼しました。[地上波(吹替)] 9点(2005-11-23 02:26:54)(良:3票) 《改行有》

17.  ALWAYS 三丁目の夕日 短けえよ。あっけなく終わっちまった。いやな予感はしてたんだよ。この監督のリターナーとかいう映画。ついにハリウッド映画に追いついたって言ってたけど、人真似以外何者でもなかった。タイトルクレジットに出てくる日本テレビとか電通とかのマスコミの協賛。マーケティングが絡んだ打算が透ける。ちょっと斜に構えて観た。しかし、まんまとひっかかった。真っ赤になった目を隠す暇もなくみっともない姿を家族にさらす。悔しいが、もっと浸っていたかったというのが正直な気持ちだ。 あまりにも古典的な泣きの演出だが、これでもかの押しの一手で見事陥落。考えるに人真似と王道は紙一重。前作では一歩も二歩も及ばなかったが、今回は壁を乗り越え王道を行く。40代以上なら必ず落ちる、という時代設定もだが、確実に若き吉永小百合をイメージして選んだと思われる六ちゃんをはじめ、脇を固める俳優人に隙がない。渥美清亡き後、もしくは「北の国から」終了後、ぽっかり空いた中高年の心の穴をジャストで埋めてきた。これはもう、企画の勝利というやつだ。 「死霊のはらわた」以来、久々にわざと劇場の画面からしばらく視線を外す。不覚にも嗚咽が漏れそうになったからである。あくまで吉岡君の声の周波数のせいであると自分に言い訳してみる。何だか「泣かされた」感が拭えず、手放しにこの監督の次回作に期待するという気持ちにはなれない。しかし、特に50歳以上の方、涙腺を止めておくのはダムの決壊後の濁流を受け止めるに等しい行いですぜ。[映画館(吹替)] 9点(2005-11-15 22:14:17)《改行有》

18.  下妻物語 グローバル化が進むこの時代に、こんなにローカルな映画があっていいのだろうか。ジャスコに行ったこともない、ベルサーチに対する共通認識もない、ましてや尾崎豊の生きざまを知らない外国人には何が面白いのか全然分からないではないか!下妻ってどこよ。そこがいい。日本人にしか分からなくて全然かまわない。カンヌ映画祭に出品するつもりもさらさらない。その潔さがこの傑作を生み出したのだ!! ストーリーは実に単純だ。見かけは水と油の2人が次第に心を通わせていく友情物語。この手の話は今まで150本は観たと思う。こっちも伊達にX十年も年を食っていない。並大抵の手管では騙されないはず・・だった。この分岐もひねりもない展開が思わぬ感情の高まりを生むとは! 台詞の素晴らしさというより、そのタイミングと映像(大仏様とかね)とテキトーさ加減の絶妙な融合が私のツボを的確に突いてくる。1回目観たときは大いに笑わせて貰ったが、2回目観たときは思わず涙が浮かんでいた。笑っている無邪気な主人公達の笑顔に対して観客を泣かせる。これは、邦画では故渥美清だけがなしえた高等技だ。チャップリンの「モダンタイムズ」に匹敵する!(古っ)というのは言い過ぎか?作り手や演技者の情熱に絆されて涙させるという古典技でもない。うまく表現できないが、底は浅いが、ピュアな感情なのだ。 何が不思議って土屋アンナが日本で何故今大ブレークしていないのか?だ。ジャーニーズ事務所のジャリタレ共を100人まとめても叶わないこのパワーが伝わっていないのだろうか?この褒めすぎブリはちょっと暴走だと自分でも感じているが、それが青春だ。今日は半端な点数を付ける気がしねえ。[DVD(吹替)] 10点(2005-11-12 23:56:50)(良:1票) 《改行有》

19.  インストール 10歳の子供と一緒に観ました。だって小学生と高校生の友情を描いたコメディだと思ったんだもん。洗濯しながら横目で見ていた奥さんに、「悪の道に誘うのはやめて」と真顔で怒られた。いやいや、ちゃんとまじめに観れば、悪の道ではないということを言っているわけであって・・と抗辯するのもむなしい。「クリトリスって何?」と小学校の子供に聞かれる恐怖を味わいました。[DVD(字幕)] 5点(2005-07-02 12:52:46)(笑:1票)

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