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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  疾走 よかったです。SABU監督作品でタイトルが『疾走』。これは走らないはずがないと思っていたらやっぱり走っていました。オープニングタイトルで、この作品は今年観ることになる映画の中で1,2を争うだろうと感じ、それは観終わった今も変わっていません。シュールな笑いに定評があるSABU監督としては異色中の異色。何か型に当てはめようとする方が間違っているのかもしれませんけど、事前情報なしで行っていたらもっと打ちのめされていましたよ。原作は少年を題材にした作品を多く手がけている重松清です。本屋で原作を手にしたときはその表装の何とも言えぬ重々しさから購入するのが躊躇われました。干拓地を舞台に出来のいい兄とその兄を慕う弟…物語は兄の思わぬ狂行から180度変わってしまった世界が弟の視点から描かれます。生と性と暴力と人を殺すということ。映画は文章とは違った視覚からの表現がある一方で逆にそれが制約となります。傍から見れば、主人公と同じ年代の少年少女に観てもらいたいと願うであろう監督の譲歩(PG-12指定)が、そのディティールと「踏み込まない表情」でクリアされています。むしろ副産物として得られた、ジャニーズ事務所(のNEWSというグループ)に所属する主人公の手越祐也くんのキャスティングが、それを完璧に補完していると言ってもいいでしょう。手越くん目当ての10代の女の子にざらざらとしたショッキングな映像をこれでもかと浴びせ、少しでも何かが狂ったら平和な自分たちでも落ちていきそうな危うい現実を叩きつけられます。しかし…彼女たちにはその全てはわからないはずです。なぜならこれは10代を終えた人間が安心して外から眺めることのできる、また別の道なのですから。10代を脱した大人であっても「どうして人間は死ぬの?」「誰か一緒に生きて下さい」という疑問や投げ掛けに正面から向き合うことは難しいです。むしろ歳を重ねてしまったからこそ…。この作品は何もわからない10代の人にみてほしい。そしてわかったようでわかっていない大人も。小説を読んだ後であるなら映像作品としての詰めの甘さや表現の物足りなさを感じることはあるかもしれません。しかしそれまでも計算されていると思えてしまいます。[映画館(字幕)] 10点(2006-01-31 21:20:47)(良:1票)

2.  TAKESHIS’ 近年の映画に限らずハリウッド映画(日本映画)は「映画=感動」「映画=涙」「映画=恐怖」「映画=笑い」というわかりやすさが映画会社の宣伝・CM等で前面に押し出されています。いくつかのパターンがあっても結局は「映画=○○」としなければ気がすまないような風潮。それに対して強烈なパンチをお見舞いする作品だということは(おもしろい・おもしろくないは置いといて)誰の目からしても明らかなわけです。大スターたけしの前に無名俳優のたけしが現れて、その後ふたつの世界が滅茶苦茶に重なり合います。混沌状態に慣れ「わからなさをわかりかけた」頃、唐突にエンドロール。「映画=○○」のかたちで観ようとしたら溜め息しか出ません。アンチメジャーだからイイ、メジャーだからダメ(あるいはその逆)…なんて不毛なことを今さら言うつもりは毛頭ありません。ただ「○○は◇◇である」という決め付けがどれだけ可能性を縛ってきて、その可能性を頭打ちにさせているのかという部分に着目すれば、この映画を理解できない人でもこの映画を許せるのではないでしょうか。「現代はわかりにくい時代」なんて言われて久しいですが、本当かなぁと思います。価値観は多様化されていると言われながらも、民族意識やむら社会から脱却できない部分は危機感を煽り煽られるような退廃感の中で、益々先鋭化されているとも感じられます。「セカチューはスゲー感動できるよ」とか「全米が泣いた」なんて会話やフレーズを聞くと不安な時代だからこそ、みんなは個を捨てて帰属意識の中で安心したいんだなぁと妙に納得してしまうのです。「エンターティメントだからわかりやすくていいんじゃない?」と言う方がいるのはもっともです。伝統が生き続ける能や落語というものは型が制約されている中で、それぞれを演じる人が個性を100%放出しています。でも映画は「泣ける!」「感動した!」のスタンダードなものほど出揃っているので、このように万人受けしないような作品があってもいいと思うのです。個人が選択する幅があればあるほど、その奥行きは広がっていくのは事実でしょう。わかりやすいのがあってもいいんです。わかりにくいのがあってもいいんです。それぞれの作品がそれぞれのニーズを代表しながらの価値がある。そのような多様性が認識されることを北野武は狙っているのではないかな?…と僕は勝手に思っているんですけど(全然違うかもですね)。[映画館(字幕)] 10点(2005-12-11 15:56:59)(良:5票)

3.  時をかける少女(2006) うーん.うなってしまいますね.タイムリーフをうまく使った構成で爽やかな感じの『バタフライエフェクト』をイメージしてしまいました(夏の季節とタイムスリップなら『サマータイムマシン・ブルース』かな?).何度もやり直せる.やり直せるはずだったんだけど…ねえ.それは観てからのお楽しみ.『ハチミツとクローバー』が大学時代の青春とするならば,これは高校時代の青春でしょう.女の子と男の子.放課後の教室とか夏の始まる前の雰囲気.空気.夕日とか博物館,学校の中庭,キャッチボールその全てにおいて誰もが経験した(或いは横目で通り過ぎた)空間が広がっていて,もうその時間には戻れないことを知っている.僕らはもう青春の傍観者になってしまった.だからこそ主観者になれたこの映画に共感できたのだと思う.間違いなく今年サマーシーズンの映画のベスト.[映画館(字幕)] 9点(2006-08-04 01:24:09)

4.  オペレッタ狸御殿  ・・・ぐはっ。予想はしていたけれどやっぱりチャン・ツィイーがかわいすぎるよ。むかし大量に作られた『狸御殿シリーズ』なんだけど、ハチャメチャ具合がまた最高にいいんです。オダギリジョーと姫の組み合わせは息を飲むほどキレイだし、平幹二朗と由紀さおりはスゲー怖いし、なぜかパパイヤ鈴木が出てるし、山本太郎と永瀬正敏の存在に最後まで気付かなかったし、んで薬師丸ひろ子はやっぱりアイドルだなぁなんて思っちゃったし、美空ひばりだし(謎)、監督の鈴木清順がそのまま出てればタヌキっていうか妖怪だろ?なんて考えちゃいました。作品は意図的にチープに作られていました。おそらく30年、40年前に作られた『狸御殿』だったら、映像の限界を考えてもそれは狙ったものではないんですよね。明らかに不自然なサイレントと、紙と針金・張りぼてで作られた背景、突如挿入される『巌流島の闘い』、そして昭和の歌姫の登場・・・これは舞台なんですよ。オペレッタという手法を用いたのかその理由もわかる。どうやっても齢80を越えた監督の映画に対する愛情と息遣いが聞こえてくるんだよ。これは娯楽であって娯楽じゃない。芸術作品です。一般受けは難しいだろうけれど・・・。アンチメジャーを支持する人ならこれは観ないとダメですよ。いや、やっぱり違うな。そんなメジャーだアンチメジャーだの枠に当てはめるのもバカらしい、それぐらい素晴らしい作品です。[映画館(字幕)] 9点(2005-07-06 21:23:48)

5.  パッチギ!  青春映画です、120%の。もちろん当時を知る年齢ではないので歴史の二次的な資料でしか1968年に触れることはできません。でもね、やっぱり僕にも17歳のときはあったわけで、世代を越えても時代が変わっても好きになった子を思う気持ちには感情移入してしまうわけです。  これは政治的な作品じゃないよ。時代的なことを考えるとおかしな奴もでてきます。ホームルームで毛沢東語録を読み上げる教師とか。イムジン河も普通に流れます、って演奏してるし主人公の男の子。でもそんなことを考えて観るとつまらないです。そんな要素を抜きに観てもとってもいい映画なんですよ。  あと、これ辛口批評でもお馴染みの井筒和幸監督の作品です。彼の映画評は賛否両論ありますが、その一貫性がこの作品にも出ていた気がします。『パッチギ』は監督がバッサリ切った映画のようには出来ていなかった。誰が観てもわかる映画。制作費を大量に使う映画でもない。出演者にビックネームを散りばめるわけでもない。普段、映画を観ていない人に観て欲しい映画ですね。それでもテレビとは全然違う映画の素晴らしさに気付くはずです。9点(2005-03-22 15:31:13)(良:1票) 《改行有》

6.  ロスト・イン・トランスレーション 言ってしまえばどうってことない映画でしょう。ドラマチックなものは何にもない・・・一般的に言えば。東京に放り出されたふたりのアメリカ人の男女。とくに何もなくテンポも悪く映画は進みます。『ブレードランナー』的混沌の東京で異質な世界を醸しつつ、だけどそれは「畏敬の日本」を 表したかっただけではないこともわかる(大なり小なり自国以外は全て異国であるから)。では、この映画は何が言いたかったんだろうと考えてしまう。そしていくら考えても僕はひとつの答えしか持ち合わせない。つまりこの映画は「ラブストーリー」であると。しかし「ラブストーリー」でありながらなんにもないわけです。ベットの上で服を着たまま転がるだけ(粘膜の擦り合わせが男女の愛情表現の全てではないです)。意味のないような京都のシーン。その一見無駄のようなシーンも花婿と花嫁の何気ない仕草により氷解します。最後の別れ、彼と彼女の囁きを感じ取って欲しいです。聞き取れなくていいんです。そこに愛情さえも超えた別の「ラブストーリー」を感じることができるでしょう。9点(2004-04-21 22:34:55)

7.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》  観終わって5時間以上経っているのに頭の中はこの映画のことでいっぱいです。 久しぶりです、そういうの。この作品に共感できるかどうかは、おそらく男性の人なら主演の妻夫木くんに共感できるかにかかっていると思われます。映画館を出てからしばらくそのことを考えていたんですが「もう自分は主人公の妻夫木くんに共感できるようになってしまったんだ」ということですね。中高生のときの自分だったら仮にこのような作品に触れたとき主人公の「弱さ」と、誰しもが望むハッピーエンドとはならない非ハリウッド的な普通すぎるラストを見せられたら「何だこの男は!だらしがない」となっていでしょう。しかしこの作品を観ながら自分の過去の恋愛や別れと気付かぬうちに照らし合わせていて、結果的に彼女から離れた「ずるい自分」「情けない自分」を共感しないまでも許容できるようになってしまっている。男性は一度は、かよわい女性に憧れます(ちょっと変なニュアンスかもしれませんが)。「守ってあげたい」とどこかで思ってしまうのかもしれません。自分よりも弱い立場の人を守ることで自分の「弱さ」から目を背け、傲慢で臆病な自尊心を育てることができる。ジョゼは歩けないという最大のハンディキャップを持っています。そして外の世界からは隔絶した毎日を送ってきた。そこで共感できる男性の観客は自分を主人公に投影し、かつて成し得なかった「か弱き女性の王子様」へと自らに置き換える(それが最近目にする「萌え」なのかもしれません。よくわかりませんが)。しかし終劇の恒夫とジョゼのコントラスト。次へと歩き出しているのになぜか涙が止まらない恒夫とあんなに嫌がっていた車椅子(しかも電動)に乗りながら颯爽と歩道を通り抜けるジョゼ。「なにいつまでも王子様気取りの馬鹿なこと考えているの?」と自身が問いかけられているかのようです。「慈しみ」かもしれないけれど、全体を流れる障害者に対するへんてこな優越感や「守ってあげたい」という甘い感情はこのラストで否定された気がします。弱さも強さもそれは身体的なものからはこないということですね。そんな、いまさら当たり前なことを感じました。どっぷり感情移入して観た映画でしたが、作品としてもバランス感覚はピカイチです。ちょっと女性の裸が多すぎたかなとは思いますけど・・・だからそれで点数高いわけじゃないけど(ぉ。でも観終わった後にとても残る映画ですね。9点(2004-02-04 18:15:38)(良:2票)

8.  Dolls ドールズ(2002)  解説や加工で全て賄っている現代の映画界の中で、このような作品があってもいいと思います。全部がハリウッド化する必要はないですよね。「なんで?」「どうして?」が特に必要ない人にお勧めです。感動しました。9点(2002-10-25 00:54:56)

9.  花とアリス〈劇場版〉 すっごく久しぶりの岩井作品です。そして、やはりあの「白い光」は健在でした。フィルムをみると監督は誰と言わなくてもわかります。岩井節全開です。どうってことない話なんですよ。地方の女子高生ふたりがバタバタして男の子を取り合ってバレエをしてオーディション受けて嘘をついたり落語をして父親の思い出を振り返ったりするだけです。だけどね、なぜか自分の中でありもしない記憶を捏造されてなんともいえない気分になる。しかもその記憶では僕が女の子になっている(ぉ。コアな映画ファンを気取っていた学生時代に、もしこの映画を観ていれば「つまんねえ」なんて悪態ついたかも。だけど・・・ごめんなさい、やっぱこういう映画好きです(笑)。岩井ファンじゃなくても“切なさ愛好者”には必見の映画ですね。主演の女の子ふたりがすごく伸び伸びと演技をしていました。キットカットの女の子と『リリィシュシュ』に出てた子。男の子もモッサリしてカッコ良かった(とくに『リリィ』の女の子は角度によって、かわいくもかわいくもなく見えて良かった)。前作のようにコッテリしてへヴィなものも良いけど、清涼飲料な感じの今作も好き。かつて女子高生だった人にオススメの作品です。8点(2004-03-23 14:21:23)(良:1票)

10.  キル・ビル Vol.1(日本版) 満足しました。予想通りの出来でした。何十(何百?)億もかけてB級映画を作ってしまうタランティーノを尊敬します。でも、ぜったいに彼は意識してこの「B級風映画」を作ってますよね。今日、『キル・ビル』を観て確信しました。彼は数千という映画は観ているので、『ベストキット2』なんかも確実に観ているはず。どう考えてもアレは日本ではないし、日本刀を当たり前のように持ってはいないし、ハットリハンゾウは武士ではない。そんなことは監督だって百も承知だろうし、リアリズムを追求するならいくらでもできるハズ。何回も何回も流れる「鬼刑事アイアンサイドのテーマ」を耳にこびり付かせながら、僕はそう思いました。しかし芸が細かいよね。日本刀を構え対峙している状態での、日本刀の刃を起こす「カチャ」は侍映画では当然のように使われるけど、アメリカ映画では初めて見ました。刀は切りあっているうちに、切れない方向へ回転してしまうのですよね。でも、当然、刃は一定方向からの斬りつけからしか切れないので、「カチャ」を絶対にやる必要があるのです(音はもちろん鳴らないけど)。彼の日本映画に対する、しょうもないこだわりを感じます。あとは血の多さ。あれは日本で一般的に用いられるタイプの血を使っているのか、それともアメリカタイプのものを使っているのか。刀と拳銃で飛び散る血のタイプは違うのです。どっちだろうなぁ。水っぽいのと、粘り気があるものがあったので、両方とも使っていたりしてね。残酷なシーンがテンコ盛りで、受け付けない人は全くダメだろうけど、全然、実社会とは別物として考えれば、これほどエンターティメントに徹しているものはありません。キタノという、拳銃を本当にシビアな殺人のための道具として完璧に扱える人間もいるけど、タランティーノはそれに次ぐ拳銃の使い方の上手い監督だと常々思っていました。で、今年、『座頭市』ができたらこれかよ、みたいな(笑。続編が楽しみですね。#ちなみに関根勤が大絶賛しています。この映画。8点(2004-02-05 18:43:27)

11.  東京ゴッドファーザーズ 宮崎アニメを批判するようでは、もはや非国民的な扱いを受けそうになる今日、僕は公然と「いや、そんなにすごいとは思えないんだけど」と言ってしまうのですが、この作品を観たときは、思わずうなってしまいました。やっぱり日本のアニメはジブリオンリーではないなぁと当たり前のことを再確認。ストーリーは3人のホームレスが赤ん坊を拾うという、別に世界最終戦争が終わって・・・とかではなく、なんてことない普通の話なんだけど、その「なんてことない話」に自分は弱いです。アニメは、とかく壮大な話になりやすいです。特撮技術も要らないし、思いつきで地球を壊すこともできる。だけどテーマが大きくなればなるほど、胃がもたれて消化不良に感じるし、肥大化したテーマ自体がインフレをおこしているような印象を受けるのです。でもアニメーションって、このようにほのぼのしたもので充分なんですよね。充分なんだけど「程よい充分」というのは、心地よさを求める映画の楽しみ方とすれば「完璧」なのです。8点(2004-02-05 18:20:14)

12.  ハチミツとクローバー たぶん原作を知っている人なら全ての人が思うことだろうけど別物ですこれ.興味があってレビューサイトなんてのをざっと読んでみたんですが「原作と違う!」と怒っていた人がいたのにはビックリしましたよ.あんたねえ,そんな単行本で10冊近く出てるものを2時間で語れるのかと? カレーライスとカレーパンを同じように比べるのはそもそも間違っていますよね. 映画を観て感じてほしいのは空気です,空気.「ああ俺の大学時代はあんなだったのかもしれないなぁ(あんなだったに違いない)」と勘違いして“幻影のみ”となってしまった青春の香りを脳漿にすり込ませながら,勘違いして観る,これがベストです. 俳優さんたちはかなり頑張っていたんではないでしょうか.桜井くんなんてもう竹本にしか見えなかったもの(にやけ笑いとか).キャシャーン伊勢谷は東京芸大のアブラ出てるんだよね(…芸大のアブラですよ?)(あ,実際に入れる人がいるんだ)(っていうかハチクロまんまじゃん)(修士まで出てるそうですよ…)(もうね,一般人と比べられないね).そりゃあそのまま演じられるわ.蒼井優嬢はもう何も心配してません(何じゃそりゃ).彼女の演技力を確認したい人は岩井俊二の『花とアリス』を観てください.今作とは別人ですよ.んでもって最後に言いたいのは 「山田かわいいよ山田」[映画館(字幕)] 7点(2006-08-18 23:32:47)《改行有》

13.  サマータイムマシン・ブルース イカにもな感じの青春SF映画です。もうね、本当に良いの。何がいいのかというと登場するふたりの女の子が(そればっか)。・・・ま、それは冗談として(冗談じゃないけどネ)、すごくバランスが取れている作品です。話のネタとしては使い古された感があるけれど、それを随所に散りばめたギャグがうまい具合に打ち消しています(ずっと上映中は笑いっぱなしでしたよ)。舞台は大学の構内と銭湯その他商店街オンリー。制作が元々は舞台畑の人らしくアイディア勝負の制作費を抑えた作品に仕上がっていたのも好感が持てました。あとは僕自身が青春のカラッとした遠い過去の記憶を、揺り動かされて容易に思い出させてくれるそういう作品にめちゃんこ弱いんですよ。映画館を出たときに、タイムマシーンに乗ってたのは僕だったんじゃないかなんて思っちゃったりして(おっと、カッコイイこと言っちゃったよ、俺)。映画を観終わった後の爽快感は今年観た映画の中でも1,2を争いました。とっても良かった。[映画館(字幕)] 7点(2005-12-11 15:34:43)(良:1票)

14.  逆境ナイン  ぬおー!なんじゃこりゃー!! 予想を超えてるがな。予想以上のマネージャーのかわいさよ。画面を観てても目線が彼女に吸い寄せられるのね。ほら、クラスのメッチャかわいい子。見ないようにして顔を背けているんだけど、つい目線が合っちゃうの。で、彼女も顔を赤らめたりして。「これは…もしかして……」なんてアホみたいな妄想掻き立てているボケが僕の他にもクラスに5人ぐらいいたりしてね。それぐらいかわいかったわ。彼女は堀北真希ちゃんというのね。憶えておこう!!!あー、でもなぁ、僕も主人公の不屈闘志だったら間違いなく野球を捨てて恋を取るね。少なくとも取るようにしただろう。でもそれは間違ってる。恋を取るのが間違っているとかそういうわけじゃなくて。これをやめたからこれを遠ざけたからこれに本腰を入れるって無理なんだよ。その面でも主人公の不屈闘志の選択は正しかったわけですよ。やっぱり不屈君かっこいいなぁ。全然パーフェクトじゃなくて「これが逆境だ!!!」なんて言いながら地区予選に来なかったりとか、そのあたりの弱さも含んでですよ。彼は熱いんだよ。そして諦めないの。たとえ9回裏112対0で負けていてもね(コールドゲームじゃないの?とかそんな寒いツッコミはナシ(コールドだけに・・・ぶぶぶ(極寒)))。とにかく熱いのだ。熱くなろうとする。これね、けっこう重要なことだと思うのよ。生きていればどうにもならないことってあるんだ。それがもうわかっちゃってる。でもさ試合は目の前のそれだけじゃないんだぜ、べいびー。人生はまだまだ続くんだ。その都度醒めた自分を気取っていたってただのアホだよ。全てをわかったフリして一生懸命全力を注ぎ込むのが恐ろしいだけなんだ。本気でやってできなかったときの言い訳をするのがつらいから。みんないつだって茶化しているでしょう? 真面目なことを言った後に、真剣に議論をして熱い心の内を吐露した後に「なんちゃって~」「あ、俺いますごくカッコイイこと言ったよ」なんてな。いや、お前カッコイイよ。そんなことでいちいち恥ずかしがることなんてない。熱くたっていいじゃん。バカみたいだっていいじゃん。熱くなれない奴は熱い奴を笑えないよ。羨ましいんだよ、たぶん。そんなの簡単なことなのに。ひょいと線を一本またぐだけなのにね。茶化すなら本気で茶化そう。できない自分も、下らない自分も、熱い自分も。この映画のように。[映画館(字幕)] 7点(2005-07-13 23:56:18)(良:1票)

15.  レイクサイド マーダーケース  これね、受験シーズンに公開されて良かったと思うよ。だってめちゃんこリアルだもん。実際こんなことが日本のどこかで起こっているんではないかと思えるぐらい。俳優さんの演技はみんな上手です。狂っている親たちが相当恐ろしい。  この映画を観ると感想は2種類に分かれるでしょう。否定的に観ながらも同調できる部分を持つ人と否定的に観て最後まで同調できない人。子供を持っている親は前者、それ以外の人は後者である場合が多いのではないかな。映画の出来うんぬんではなくて「お受験」という制度に対してね。ま、「お受験」には否定的であっても、子供を思う気持ちということでは理解できるかもしれない。7点(2005-03-22 15:28:51)《改行有》

16.  ハウルの動く城  良かったと思います。宮崎駿節全開。『ナウシカ』の二番煎じにはならず、こぼれ落ちるほどのヒューマニズムを封印。『カリオストロの城』以来のバラバラ落下、ヒロイン、王子、小物、動物、子役、萌えとなんでも有りのある意味アニメの原点回帰。そして突然訪れるハッピーエンド。消化不良のままメデタシメデタシ。これは戦争の映画なのに戦争の映画ではないですね。観客は観ているうちにクライマックスで戦争を忘れちゃっている。ハウルと悪魔の契約に目先を逸らされている。アニメーションでガタガタぬかすと万人受けはせず変なマニアがしたり顔。だから「敵でも味方でも関係ない。人殺しめ」とキムタクな人に言わせておしまい。『キャシャーン』化せず「なぜ?」「どうして?」なところまで深入りしないのは正解でした。でも浅い深いは関係ないよ。楽しめればいいんだ。  声優陣に関しては色んなところで述べられているでしょうから省略。ただ2点だけ。ヒロインはどうやっても倍賞千恵子しか想像されなかった。さくらがチラついて今一歩感情移入できず。キムタクな人は良かったと思います。でも彼はいちゃもん付けられやすい人ですね。不思議なスターです。7点(2005-03-22 15:21:07)《改行有》

17.  いま、会いにゆきます  この映画を観ようと思ったのは確認をしたかったから。え?何を確認したかったのかって? それは大丈夫でした。うん、大丈夫だった・・・やっぱり僕は竹内結子が好きだった。  ストーリーなんてどうでもいいの。これはそういう映画じゃない。もー、かわいいよー竹内結子。かわいさのあまり映画館でじたばたしそうになったよ(キモ)。高校時代の彼女役の子でもいいね。メガネかけてたし。。あと凛ちゃんも出てた。YOUでもいい。市川妹でもいい。ごめん、この映画だったら誰でもいいんちゃうんかと自己ツッコミ。純粋に男の子もかわいかったなー。中村獅童がうらやましかったよ。それと『いま、会いにゆきます』はデートに使った方がいいと思った。僕の隣に座っていた女の子は終わり40分ぐらいずっと泣きっぱなしだったよ。僕も泣きっぱなしだったけど(いろんな意味で。7点(2005-03-22 15:16:34)《改行有》

18.  スウィングガールズ  音楽をやっていた人間としてはとても懐かしかった。いろんなことを思い出しちゃった。やっぱり音楽っていいよね。7点(2005-03-22 15:01:26)

19.  隠し剣 鬼の爪  どうなのよ?山田時代劇第二弾と思いながらもつい観てしまっていた自分。『たそがれ』と時代設定も場所も殆ど同一で寅さん化の匂いがプンプンするんですが・・・でもそれで良いんじゃないのと思えてしまう完成度です。確かにシリーズものというのは主人公をはじめとする登場人物のキャラクターによって成り立つのかもしれません。しかし単発であっても時代劇という限られた同一枠の中で、別のキャスティングを使い「同じだけど違うもの」を作ってしまう監督の凄さがジワジワ染み出す作品です。  主人公の永瀬正敏の葛藤と時代の変化に気付きながらも最後まで実直さを捨てない潔さ。それが松たか子との距離感にあらわれていて、観ていて最後までドキドキの自分。 冬ソナに熱中するオバサンを笑えないですよ・・・って、そういうことなんですよね。 純愛ブームと呼ばれる今、そういう古き良き時代を(経験したことがない僕でさえも)どこか惹かれてのめり込んでしまう2時間半。全然長く感じなかったですよ。  もちろん恋愛だけの映画ではありません。決闘が終わってそこでエンドロールと思いきや最後に出てくる鬼の爪。ああ、そういうことなのかと。 何のひねりもどんでん返しもなくあくまで王道を突き進む映画。毎回言っていることですが日本映画に求められるものは、この安心感なのかもしれませんね。7点(2005-03-22 14:51:09)(良:1票) 《改行有》

20.  CASSHERN 観終わって「この作品は(それっぽい)映画ファンからすごい勢いで叩かれそうな映画だなぁ」と思いました。 「ミュージッククリップのようだ」「無駄なカットを繋げすぎ」「上映時間が長い」「デジタル色強すぎ」「言いたいこと全部喋っている」などなど、おそらく問題点はキリがないほどあげられるでしょう。あ、でも僕はそんなものは気にならなかっです。だってそんな文句も含めて映画だと思っているから。それにどうでしょう。この作品が話題作ではなかったらカルト的な人気を博したかもしれませんし、あと20年経ったらこの映画の評価は変わっているかもしれませんよ(責任は取れません)。そして、かなり意外性のある作品でした(それは当初の予想と全然違う映画だったということです)。なんというか、ただのヒーローモノだと思っていたのですよ。だけど想像したよりドンヨリしていたし、けっこう救いがないし。そういえば多くのアニメもストーリーはシビアなものが大半だったっけ…なんて思ったりして。キリヤさんの『キャシャーン』はメッセージ性が強くて、それで嫌になってしまう人はかなりいると思います。それに映像で語らせる部分も少ないしね。だけど僕はそこにキリヤ氏の「真っ直ぐさ」を感じたな。馬鹿なほどの話好き(だけど口下手)。でも、そういう人って好きよ。良いにせよ悪いにせよ、そんな映画監督っていないじゃない(笑)。それが僕の期待を裏切った点でもあったんですけど。もっとクールな脚本を書くと思ってたのさ~。そしてエンディング、ウタダさんの歌が流れていて、歌詞は聴き取れなかったんだけど一箇所だけ聴こえた。「誰かの願いが叶うころ/あの子が泣いてるよ」 初めて彼女の曲を良いと思ったよ。7点(2004-04-29 14:58:15)(良:1票)

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