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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  君のいた永遠(とき) 《ネタバレ》  華やかな職業に就いた女とそうでない男が出てくる話は、周潤發の「過ぎゆく時の中で」にもあった。あれも「故事」は張艾嘉(&周潤發)だった。  本作の女の華やかな職業は映画製作&洋服のバイヤーだ。張艾嘉演ずる中年の映画監督シェリルは脚本家と恋愛映画の構想を練っている。その脚本中の人物が「小柔」(ジジ・リョン)と「浩君」(金城武)。「小柔」は監督自身がモデルだと後に分かる。二人は十代で出会って別れ、7年後東京で再会した。女の職業はバイヤー、男は東京の旅行社の社員だ。  東京で再会したときに男は結婚していた(女の親友と!)が、その後離婚して、「小柔」に“結婚して東京で暮らそう”と求婚する。  19才で東京に来て、石に齧り付いて生活の基盤を築いた男と、海外に出かけて仕事する拠点が香港にある女とは、惹かれ合う気持ちは昔のままでも、そう簡単には一緒に成れない。成れなかった。だからシェリルは自分の辿った(辿らなかった)道を映画で捜すのだろう。今のシェリルには愛する子供と穏やかそうな夫が居る。  そんな時、現実の「浩君」(男の名前は脚本中も現実も同じだった!)から連絡が入り、中年の「浩君」がスクリーンに顕れる。しかし、それは金城武ではなく、くすんだ感じのある別の役者が演じた。そのことが、現実の「浩君」とシェリルの頭の中の「浩君」(=金城武)との落差とでも言うものを感じさせる。「浩君」を選ばなかったことを哀感を持って辿り直すシェリルの心の中で、「浩君」は金城武の姿を取るのだなあと、なんだか、しんみり考えさせられた。[地上波(字幕)] 8点(2010-09-21 14:53:32)《改行有》

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