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1. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 アクションの集大成としてリー・リンチェイに戻りましたな。武術映画を引退するというのは特典のインタビューで知ったのだが、確かに此れまでのリー・リンチェイ映画には無い主人公の挫折や殺伐としたアクションと鬼気迫るシーンが多々あり、何か違うとはずっと感じていた。此れまでのリー・リンチェイは良くも悪くも優等生、アクションは本格派なので型はきっちりと決めるがCG等の処理が素材を台無しにしていた事等多々あった。ジェット・リー時代はアメリカ人の東洋人の印象そのままで無表情+圧倒的な強さだけを求めていた。今回、村での生活など人間味溢れる役を表情豊かに演じている。内容は、日本の配給会社に問題があるのだろうが、武道大会が余りに少な過ぎると感じるのは当たり前。中村獅童は一番美味しい役で、それを150%の力で演じていた。個人的には「少林寺」「少林寺三十六房」を思い出す三節棍というマニアックな武器を最後に出してくれた事が一番嬉しい。今後アクションに携わるのかどうか分からないが、出来れば後継者を育てて欲しいものである。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-14 04:26:04)(良:2票)
2. 酔拳2
「ポリスストーリー」から約10年でやっと出会えた傑作。その後やはりというか駄作が続き、これが最後の大作となるのだろう。この作品は豪華な役者が揃っており、特にジョン・ウー作品に出ている両親にいたっては”よくぞ選んでくれた”と嬉しく思う。また酔拳がベースとなっているのでオーバーなギャグもすんなり受け入れられる。最後の決闘にしても時代劇の頃を思い出す出来だった。9点(2003-11-02 06:15:18)
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