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コメント数 295
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自己紹介 映画を観るぞ!

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  花様年華 《ネタバレ》 アート的な映像作品に近いぐらいに感じたが、筋立てに頼らず映像美と音楽だけで感覚を揺さぶられる体験は貴重だった。「差し色」を実に上手く使った映画だと感じた。全体として小汚く雑然とした環境のなかに、常に存在しているチェン夫人のドレスや調度品の鮮やかな美しさ。ぼんやりとしたシチュエーションだけが提示していき、ふたりの感情や距離感が掴みきれないなか「リハーサル」で夫人がほんの一時露わにする感情。秘めた悔悟をアンコールワットの小さな穴に託すチョウの哀感。全体が淡々としているからこそ、ビビットに際立つ部分があったように思う。 最後にテーマを明示したことだけが不満と言えば不満だけれど、自分の中ではさほどの瑕疵ではない。久々に拍手をした作品だった。[地上波(字幕)] 10点(2016-05-06 20:56:19)《改行有》

2.  イップ・マン 序章 《ネタバレ》 ひたすらに葉問つえーを楽しむ映画。物腰柔らかく、無用な争いは好まないが、一朝事あらば無敵の達人としての鋭い爪を剥く……というのはもうヒーローとして鉄板の人物像であるところにきて、それを演じるドニー・イェンの端正な佇まい。もう劇中の民衆のように「師父!私を弟子に!」と跪きたい気分になる。 吹き溜まりに身を置くような暮らしに落ちても、彼は生来の優雅さを失わないし、かといって「武士は食わねど」とでもいうように孤高を気取るわけでもない。一個人ではどうにも抗えない巨大な時流に嘆息はするが、その中でも周りの人々と一緒に、しっかりと目の前の生を踏みしめていこうとする。これぞ真の大人(たいじん)の姿だと思うし、またそうであるから彼は慕われるのだろう。 それと対照的なのが道場破りから盗賊に身をやつした金だが、彼も良い味を出していた。葉と再び相見えた金が「武館を開く俺の夢を潰しやがって!」「俺は二度と飢えない!」と叫ぶところは、彼も葉になりえる素地があったのに、なれなかった悲哀が表れていた。金が早い段階で衣食足り礼節を知っていたなら、彼も金のような大人になったのだろう。逆に、葉が金のように彼の力をその日暮らしの手段とせざるを得ない境遇にいたとすれば、道場破りをして返り討ちに遭い、強盗になったのかもしれない。まことに紙一重の二人であったと思う。 さて、ラスボスである三浦。彼は武術家であって武道家ではない。日本の士道さえ弁えてはいない。本当に「道」を重んじる者ならば、見せ物のような地下試合をさせてみたり、野良犬に餌をくれてやるように米を放り渡すことはしない。傍らにいる典型的「日本鬼子」な部下よりはマシというだけで、気分で人の扱いを変えるような三浦も、武道家を気取る小悪党に過ぎない。だから「仁を重要視する中国武術に値しない」と葉が見なすのも致し方ないし、小悪党はスーパーヒーローに手も足も出ないというのは、これも物語の常。あれでも池内博之が人物像をかなり修正したとのことで、元はどんな人物像だったのか。 お決まりの日本軍の描写には居心地の悪さを感じざるを得ないが、それでもなお後口爽やかな一級のカンフー映画だと思う。[DVD(字幕)] 8点(2015-09-23 22:30:27)(良:1票) 《改行有》

3.  ブルース・リー/死亡遊戯 感情的で、頑固で、いらん行動で事態を悪化させるという、苛立たしいヒロインの諸要素を余すところなく備えたヒロインにげんなり。それから、出てくる格闘家が皆やたらにタフで、一つ一つの闘いが長くて飽きる。基本的にはケンシロウじみた「俺つえー」でいってもらって、苦戦するのは大ボスだけにしてもらいたかった。それとこれは重箱の隅のようだけど、マフィアの部下が雁首揃えてひとりも銃を携帯してないのはやっぱりおかしい。その点、『燃えよドラゴン』は上手かったのにね。[地上波(字幕)] 3点(2015-07-22 15:20:02)

4.  さらば、わが愛/覇王別姫 中学生の時に一度見て、レスリー・チャン追悼の意を込めて再見。中学の時ですら凄い映画だと思ったんだから、今見直したって評価は上がりこそすれ下がりはしない。役者はどれも凄いけどやっぱりレスリー・チャンが神憑り的な演技を見せてる。彼も蝶衣のようにギリギリの所で演技をしてたんだろうか。1930年代~文革までの中国の退廃的雰囲気、文革の狂気、それらも見事に表現されてる。中国映画の最高傑作。10点(2003-06-14 10:03:45)

5.  少林サッカー 素晴らしいよ。素晴らしい。爆笑の渦の中にシリアスな場面も無理なく挿入していたし、音楽もとてもカッコ良かった。随所にハリウッド映画へのオマージュ(パロディ?)も見られる。しかし、これを観て爆笑している自分は大人になったって事か。小さい頃は、ライジングシャイン・ボールや、かめはめ波の練習をしてたのにね。子供の頃の夢を実写化してくれたチャウ・シンチーに感謝。ただ、暴力シーンが結構エグかったので、-2点。暴力シーンは別にいいけど、映画のカラーってものがあるからね。8点(2002-12-20 23:10:50)

6.  東京攻略 むーん、これまた微妙な・・・いや、楽しめた。楽しめたけどね。ちょっとCIAだの何だのと、ムダに話が大きい。もっとシンプルでいいのに。肝心のアクションシーンでカメラがやたら動いたり切り替わったりするのも個人的にはどうも・・・。でもまあ、基本的には迫力あるアクションだし、ケリー・チャン可愛かったし、トニー・レオンとイーキン・チャン(チェン?)の掛け合いも面白い。「日本の暴力団員がなんでカンフー使うんだ」とか「12歳から日本に住んでてそのお粗末な日本語はなんだコラ」とかいうのが気にならない人にはオススメ。トニー・レオン、気に入りました。6点(2002-12-19 20:58:24)(良:1票)

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