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ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ブエノスアイレス 《ネタバレ》 いろんな相反する要素が、これみよがしに提示されている。 ということに圧倒されました。 愛と憎、接近と離反、束縛と解放、貞操と浮気、香港とブエノスアイレス、故郷と地の果て、ヘテロとホモ、執着と忘却。 これらは相反するようでいて、そういうわけでもないのだと、いう方向に全体が収れんしていく。のかなと。すごい力ワザであるといえます。 ヘテロ愛は一見全く描かれていないように見えますけれども、実は、ファンとウィンの関係を見ていくうちに、男と女でも、男と男でも、なんだかあんまり関係なくなってくるのです。 ファンとウィンのように抜き差しならないところまで行ってしまった個人と個人は、その性別がどうであれ、もうどうでもよくなってくる。 ウィンが女性であったならば、そのまま「魔性の女に翻弄される男」ということでいいわけですし、ホモ愛「だけ」を描いていながら、ヘテロ愛にも通じる普遍性も表現してしまっている。 しかしまあ…「別れよう」のあとに「いつかやり直そう」となどと続けて言うヤツは、男でも女でも魔性なのですわ。言われたほうは、たまらんなあ。ということです。虫がクモの網にかかったまま、放って置かれるというそんな状態なのですからして。 巧妙な省略によって、重要な部分を「行間」にしている作品でもあります。 結局、ファンとチャンの間に何かがあったのかなかったのかということは、観客の想像の中に置き去りです。省略されたのはこのシーンだけではありません。 香港に帰ったファンはもはやチャンのことしか考えていません。あんなに執着していたウィンのことはどこへ?…これが執着と忘却。 それにしてもまあ、やっぱりこの人は天才です。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-15 21:42:49)《改行有》

2.  花の生涯 梅蘭芳 《ネタバレ》 長くてつまらない。 「覇王別妃」と同じ監督さんとは、とても思えない。 なんじゃこりゃ、と考えるに、熱狂的な大ファンが、崇めるスターの伝記を書いたらこういう感じになるのではないかと思った。 チェン・カイコーは、梅蘭芳が「好きすぎる」んですね。 おそらく、生前の舞台を見たことがあるのではないでしょうか。 大ファンがお気に入りのスターのことを語る場合に、あまり名誉でない事柄についてどうしても無視できないとしたら、「サラッと」触れる感じになりますよね。 私が本当に知りたいのは、少年時代に有力者の寝室に呼ばれたのかどうかとか、義兄弟の契りを結んだチウとの男色関係はあったのか(心身ともに)どうかとか、愛人関係にあった小冬との間に、男形と女形との恋愛という特異さによる倒錯した感情は一切なかったのかとか、女形なのに何人も子供を作っているから性的にはけっこう絶倫だったりしたのかなあとか、そういう下世話なことである。 でも、「大ファン」はそういうことには触れない。 大ファンだから。 梅蘭芳は、刑死した叔父の遺言を無視し、恋愛も流行りの服装も映画もすべてあきらめて芸に精進し、そのうえ日本軍には協力しませんでした。彼に関わる人は、男も女も中国人も日本人も魅せられて虜になりました。すばらしい役者さんでした。おしまい。 こんなつまらない大作を世に出すのなら、いっそのこと関係者のインタビューとか記録映像でドキュメンタリーにしたほうが良かったと心から思う。「覇王別妃」のような傑作も作れる同じ人が、「ファン心理」でこれだけ目が眩んでしまうとは、よっぽど梅蘭芳のことが好きなのだなあ。[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-02-05 14:11:00)《改行有》

3.  マイ・ブルーベリー・ナイツ 《ネタバレ》 映像はいつものように幻想的で美麗である。青の使い方などうっとりするほどだ。 が、私に言わせれば「その程度のことでは心に響かないよ」な映画だったので、何がその程度かというと。 かいつまんでいえば「とびきりの美人ではないが普通程度の容貌で恋の勝者になれなかった女」が「疲れてはいるがとびきりの美男」をゲットする話ではないですか。 ノラ・ジョーンズは確かにナタリー・ポートマンと並ぶとイモくさいし美人ではない。が、ブスなわけでもなく年増というわけでもない。役柄的には「口下手なせいで手が出てしまう」タイプの女なのだ。 「どこがダメなわけでもないがなぜか注文が入らない」ブルーベリーパイのような女、ということで一応はいいのだがお相手のジュード・ローはそうではない。というかなぜここにジュード・ローを持ってくるのだ。 特別な欠点もないのに恋の勝者になれなかっただけでアメリカ全土を300日も放浪してしまうエリザベス。それは、カフェの店主とどうにかなってもいいかどうか迷う気持ちがあるからでなくてはおかしい。ジュード・ローならなぜ迷う必要がある。もしもどうしてもそうしたいならば、彼女が帰ってくる先は50とか60過ぎの初老の男、とか障害者、とかどうみてもブオトコ、でなければ年上のレズビアン、などでなくてはならない。そうきたら私とてウルッとするのにやぶさかでない。 ジュードレベルの男であるならば、殺人歴があるとか痴呆症の母親とセットでなければ。 つまり「この程度」のカップルで心を揺り動かされるほどの気持ちになるのはムリ。…だってあまりにもフツーじゃないですか。 美麗な映像は心を動かされるシチュエーションがあってこそ、生きるのだなあ、などとしみじみ思う。まさかそんなことを思わせるために作ったわけではなかろうて。[DVD(字幕)] 4点(2008-12-18 16:30:46)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

4.  リサイクル -死界- 《ネタバレ》 パン兄弟はもう相当やばいかもしれない。 私はこれを見て、パン兄弟を見捨てる一歩手前まで来てしまった。 なんじゃこりゃ。 で、メイキングでパンのどっちかが「幽霊の出る映画は、一部の人にしか関心をもってもらえない。もっと多くの人に関心をもってもらいたいので、〝捨てたもの〟という普遍的なテーマなら…」なんて言っているのをきいて原因がわかりました。アホかおまえらは~。なんつーイージーな方向性だよ。 これではっきりわかるようにパン兄弟はCGに頼ってはいけないのである。むしろ極力使わないようにするべきなんである。そしてまた、〝幽霊〟を捨ててはいけないのである。 パン兄弟の魅力は、身近な恐怖、なのだ。ありえないファンタジー世界を体験したいなら、誰でも別の作り手の作品を見るだろう。今から「ファンタジー職人」になろうったって、それは絶対にムリ。ムリといったらムリ。 彼らは幽霊職人に徹するしか生き延びる道はないというのに、全然わかっていないようである。香港に育てば色んな可能性があるように勘違いしてしまうかもしれないけど、それは違う。 内容については…あまりにお粗末なストーリー、少女が登場してすぐにオチ割れしてしまう底の浅さ、さらに驚かせたつもりかもしれないけどそれほどのものでもなかったラスオチなど、誉めるところがほとんど無い…。「捨てられたものたち」というテーマも、私にはそれほど身に詰まされて迫ってこなかった。それを言いたいならもっと良い別のアプローチがあったろうに。 パン兄弟はやばい。[DVD(字幕)] 4点(2008-11-29 16:36:42)《改行有》

5.  PTU 《ネタバレ》 すべての登場人物がコソコソと何かしている話。誰もが自分のプランだけはコソッと済まそうと思っていたのに、とんでもない殺し合いになってしまってうわー、というラスト。 マーの殺害場面しかり、こういう一瞬で勝負するタイプの作品は、集中して画面を凝視しなければ途端にわからなくなるため、このごろ苦手です。疲れます。あ、夏だからバテているし。 これがもし2時間あったら、休憩入れないとキツいなあ、と思う。 なんというか、バラエティに富んだ拷問方法をこれでもかと見せられた感じがする。どいつもこいつも他人をいたぶるが、ハゲが息子の仲間を丸刈り裸にして極小の檻に閉じ込めていたのが最もキツかった。何か「西太后」を思いだす。中国四千年の歴史である。 ダメ刑事のサアが偶然から命拾いし、冷徹な美人警部は一発も撃てずに車の中でもだえているだけという皮肉な最後。誰の側にも立たないニュートラルさ。 拷問シーンが苦手な人を除けば一度は見て損は無い作品。あっ私は拷問苦手だった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-11 12:37:03)《改行有》

6.  宋家の三姉妹 《ネタバレ》 土地を持たず、商業や教育などもっぱら第3次産業に従事して、「中国のユダヤ人」といわれるほど流動的に生きた宋家。彼らが最も頼りにしたものは、持ち運び可能な財産であったろう。ごっそり貴金属を持っていたに違いない。土地や家なんか持って逃げられない。 宋家の三姉妹を美化したとんでもない幇間映画である。中国史に疎い私ですら、ツバをはきたくなるほどひどいと思う。まるで、宋家の女たちが歴史を左右してきたかのような安易な描き方に唖然とする。軟禁された蒋介石のもとに、美齢が単身向かって説得するとか、飛行場の場面とかね。 生涯金満生活を送ったような宋姉妹を、なぜ映画まで作って建国の母のごとく賛美するのだろうか。この女たちは、「中国人」では全然ないではないか。 メイベル・チャンというのは女性監督だが、こんなものを作っているうちは中国人女性(といっても香港だけど)の撮るものを信用できない。見る価値なし。[CS・衛星(字幕)] 0点(2008-06-22 15:19:43)(良:1票) 《改行有》

7.  美しい夜、残酷な朝 《ネタバレ》 以前「THREE」というオムニバスを見た。韓国、香港、タイのホラー監督が競作していて、香港版はピーター・チャン監督で、香港版にはエラく感心した。しかし、3作品とも、それなりのクオリティを感じたし、どれがいいかは好みの問題と言えなくもない。 …しかし、この「美しい夜、残酷な朝」は…いかにも真ん中が低い印象がぬぐえないではないかあ。 私は三池という人はカタカナの「ゲージュツ」家だと思う。「ゲージュツ」の人は、自分にだけ分かればいいと思っている。「IZO」でもひどい目にあったし、もうこの人の作ったものは無視することにする。 で、やっぱり「餃子」です。これはよくまとまっているし、説明が少なく見せ方も凝っている割には、ストーリーが分かりやすい。またしても、競演で香港作品に軍配を挙げてしまうのだが、そう思ってしまうのだから仕方ない。 私は、香港映画で見る建物とかインテリアがけっこう好き。天井が高くて、洋風のハコモノに東西文化がセンスよくミックスされていて、かっこいいと思う。今回も、怪しい餃子女の部屋のインテリアなど、とても面白い。黒いオーガンジー風のカーテンを窓にかけるとか、日本だったらまずしない。 そしてこれはグロい。このグロさというのは、韓国映画「四人の食卓」を見た時と同じグロさである。 なんていうか…胎児経由カニバリズム系のグロさ…というのだろうか。 「美の追求」が「カニバリズム」に発展し、「近親相姦」をも踏み台にする…という、よくこれだけ濃いものを集めてまとめたというような陰惨な話だ。しかし、不思議に視聴後感はそんなに悪くない。 小物の使い方がうまいからだ。セピア色の写真立て、エキゾチックなインテリア、金満趣味の人妻の隙のないメイクとファッション、金満インテリアにぶちまけられたバラのポプリ。 これらの小道具と、例の「餃子」を違和感無く組み合わせ、観客を飽きさせず見せる。うまい。しかし、食前に見てはいけないのは言うまでもない。 「CUT」については、私には良さがよくわからない…「餃子」とは別のグロさで、SM系のグロとでもいうのか。下手の横好きながらピアノを弾くので、こういうシーンはあんまり見たくない。舞台チックな感じも好きじゃない。どっちかというと…(映画)関係者ウケを狙ったという気がしないでもない。やはり「餃子」である。8点は「餃子」のみの点数です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-05 16:14:46)《改行有》

8.  WHO AM I? 《ネタバレ》 最後までしっかり鑑賞するつもりで見始めたら、嫌になってやめてしまう映画というのがある。こないだスカパーでやっていた「ライアー」がそれだった。あんなに魅力的なキャストだというのに、30分も見ないうちに、どうにもこうにも辛抱ならず。 さて逆に、最後まで見る気などないのに、やめられなくなって、しっかりエンディングを迎えてしまう映画というのもある。本作がそうだった。 「興味はないがたまにはジャッキー・チェンの顔を3分くらい見てみるか」というノリで見始めて、エンディングロールまで見てしまった。恐るべしジャッキー・チェン。 これは脚本・監督もジャッキーが参加しているから、ジャッキーの本音が色濃く出ていると思っていいのだろう。それで、私はジャッキー・チェンという人がいかに「言葉」に重きを置かないか、ということについて改めて気付いたのだった。 ジャッキーは英語なんぞで大事な言葉を語ったりしない。や、べつに山本未来より英語が下手だとか、そういうことはジャッキーにとっては重要ではなくて、ジャッキーにとって英語はやっぱり自分の言葉ではないんだ。 ジャッキーは執拗に、英語を否定する状況を生み出し続ける。英語の通じないアフリカ原住民、せっかく英語の達者な山本未来と巡りあえても、薬草を噛んだせいでずっとしゃべれない。 アフリカ原住民のセリフに字幕をつけなかったことは、明らかにジャッキーの意図であろう。彼はこう言いたい。「言葉以外の要素で、この映画を味わってくれ」。 私はこの映画には「英語、それがナンボのもんじゃ」というジャッキーの反骨心を強く感じる。もちろん、小谷野敦の言うような、英語を母国語とする人々の「英語万能主義」を前提としての。 0.2秒しか映らなかったけど本人は嬉しかったであろうケイン・コスギには笑ったし、山本未来の英語はネイティブに近いと感心したし、ジャッキーのアクションも「スタント有り得ず」という「安心感」をもって堪能できる。 ジャッキー・チェンは言葉によって人間の真実を伝えようとする方法を否定し、どんな窮地に陥ってもシリアスに突入することを拒否し、この映画を撮った。自ら演じた。大したもんだ、と言っとく。 *アフリカの砂漠に突如「三菱石油」、「ふそう陸送」が大写し。シュールだなあ。CM料もらっているだろうな。ま、許す。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-08-29 12:31:11)(良:2票) 《改行有》

9.  the EYE 2 《ネタバレ》 前作には感心しきりだったため、期待してレンタル。 結果…イカん。何がイカんて、転生は。それは、ホラーなのか。 ネタばれします。 途中までは、謎めいた感じでなかなかよいのですよ。さすがにパン、と思っていると。 愛人を恨むあまり、お腹の子となって生まれ変わるたー、そら、もはやホラーではない。 「ほらー、不倫なんかするから、バチが当たったのよー」という、「説教」の世界である。 それでまた、死んだ人間が妊婦の腹に入るというシーンを、サービスよく出しすぎ。なにも「エクソシスト3」ほど隠せと言っているわけではないが、こういうのははっきり見てしまうとかなり興ざめ。例の飛び降り連続シーンも、私には「いいかげんしつこい」としか思えず、「怖い」というのとは違う。ここらへん、かなりあざとく作っている気がする。 そして、よせばいいのに正妻の幽霊までくっきりと出してしまい、出したことにより「女の恨みは怖い」という肝心のところは、希釈されてしまう。 勧善懲悪に終わるホラーなど、つまらない。 だいたいが、「もともとの原因はタカが不倫」というのがショボい。火サスじゃないんだから。 「震える夜」からパンに関心を抱いてきた私にとっては、非常にがっかりさせられた作品であった。いったん「売らんかな」から離れて、ゼロから出直してもらいたい。[DVD(字幕)] 3点(2007-04-21 22:32:41)《改行有》

10.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 やはり2度目に見ても、この手のホラーサスペンスでは群を抜いている。パン兄弟というのは本当にアイディアの宝庫だ。右脳の発想と思う。思考と記憶の作業を視覚で行っているように思える。 ただラストの爆発のところが個人的には気に入らない。「プロフェシー」とかぶっているし(どっちが先にせよ、話を収めるにあたってあまり洗練されたもって行き方とは思えない)それまでのストーリー展開からするとあまりにもイージーに過ぎる。 で、ここのところはトム・クルーズがプロデューサーとなって映画化した際には、きっとこうなると思われるので皆様にはどうでもいいでしょうがお伝えしたい。 まず、主人公は白人男性。そしてカウンセラーは美人の女医さん。まさかマッチョなトム本人が盲目男性を自ら演じることはないと思われるので、オーランド・ブルームあたりをもってくる。そして、ラストではオーランドはご本家と同じように、車の窓を叩いて逃げるよう説得するのだが、誰も耳を貸さない。そこで切羽詰ったオーランドは、後部座席にぬいぐるみを抱えて乗っている女の子を無理やり連れ出し(ぬいぐるみは絶対ですね)、走り出すのだが、それを両親が事故の交通整理の警官へ通報し、警官に追いかけられたオーランドは必死に走る。ここで警官が空に向かって発砲(子供が一緒なので)したりして危機感を煽る。その時まさに大爆発が!オーランドは女の子を守って自分が犠牲になり、再度失明したのであった。そんなオーランドをあたたかく迎える美人の女医さん。…こんなことだと思うのですがー。もうアメリカナイズするとどうなっちゃうかだいたい想像つくよね。そこがよりつまらなさを加速する今日このごろでした。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-09 21:16:51)(笑:1票) 《改行有》

11.  THREE/臨死 《ネタバレ》 これはタイトルどおり3つの話が入っているけれど、投稿する動機となった最後の話(ピーターチャン香港)に絞って書きます。まず、大したことない話が2つ続いたそのあとに真打ピーターチャン登場。この最後の話のなんという力量の違いよ。インファナルアフェアのサムが出てるし、いい味出してるし。どんでん返しもあるし。あのオチにはみごとやられました。「ええええっ」(←私の叫び声。)「巧」の味がしました。もうあの死体フェチシーンの連続には、「どうするんだこんなもの延々と見せて」のヤバヤバ状態。あの変態夫も、そういうワケ(オチ)で必死だったのねえ。「生き返るのか?生き返らないのか?」と最後まで引っ張ること引っ張ること。ここからは見た人のみ。ところでなぜ失敗したのでしょうねえ。逆の時は成功したのにねえ。「ぴくり」くらいまでしかいかないなんて。うっとうしいくらいの夫の愛の力は、なぜ通じなかったのかしら。それはねえ、女の愛の力と男の愛の力の違いだと(ピーターチャンは言いたいんだと)思うのよ。女の愛は命を生んで育む力を有するけど、男にはそれが足りなかった、ってことじゃないかな。実は鑑賞中は「なんとか生き返ってくれい」と思いながら見てしまいました。このようにきちんと組まれたドラマ性を求めている私なのでした。ピーターチャンおそるべし。[DVD(字幕)] 8点(2006-02-11 00:59:25)

12.  ダブル・ビジョン バトルシーンは直視できないほどエグかった。なんか本屋に原作本が並んでた気がする。日本人の原作だったような気がする。そこそこ有名な白人俳優が一人出たことで立体感が生まれたように思う。香港にいるモース。私の頭の中ではグリーンマイルの刑務所からいきなり香港。しかも出演シーン短いし。軸となる宗教的なストーリーが最後までよくわからなかったので、ヒマなとき見直してみたいが、そのころまでツタヤにあるかしら。ダブった瞳というのは確かにかなりおぞましいかな。[DVD(字幕)] 7点(2006-01-29 20:24:44)

13.  ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 ヨドバシで聞いたらなんと廃盤だと言われたけどほんとですか。仕方なくツタヤで汚いビデオ。 ううむ。確かにむかーし見た劇場版とラストが違うように思うな。原作読んでませんけど、ちょと興味ぶかいと思ったのは、「4年」ていう期間の区切りの意味。「感情が芽生えるころに死ぬように」ですよね。「4年」て意味深だよねー。だって「4年」て「異性間の愛情が持続する期間」て説があるでしょ。「4年」で相手を取り替えていくのが「自然」の理に適っているという。それがほんとかどうかは知らないが、どうも「4年」ていうのは人間の感情生活において「ひとつのターム」なのではないでしょうか。そんでレプリに感情が芽生えるまで4年。意味深だ。あと、ロイがデッカードを助けた理由は、「他人と会話することでまだ生きて(stay)いることを確かめていたい」と、「せめて誰かに看取られて死にたい」だと思います。しかしまあ、久ーしぶりに見たけど説明が無さすぎて本当に疲れた。《追記》日本とキリスト教圏イスラム教圏の観客では人造人間に対する受け入れ方は全く違うものであると思われる。「人間と変わらぬ外見をもち、感情もある」なら仲間として受け入れるかといったら、それは「創造主」を信じる人にとっては「絶対に」受け入れることはできないはずだ。なぜなら彼ら「人造人間」は「神のつくりたもうた生命」ではないから「祝福」されていないのだから、自分たち人間とは「絶対に」同じではないし、まして「仲間」ではない。だから「物扱い」できる。創造主のいる世界では、神に祝福された者(母親から産まれた者)だけが「人間」であって、どんなに相似形であっても根本的に違う。ロイがAA級のネクサスであってもそれは同じ。仏教圏や儒教圏の作品ではないのでそういった前提で観る必要がある。[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-29 01:00:43)《改行有》

14.  恋する惑星 《ネタバレ》 これはなんていうか、「映画」というのとはちょと違うような。 「BGM」的に流しておいて、香港の若者の生活やファッションを楽しむ? 「起承転結」を期待してしまう日本人の常としては、眉間にシワをよせて真剣に取り組む対象ではないみたい。たりらりらん、と進むこのユルさよ。ロフトって香港にもあるんだ。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-11 00:45:56)《改行有》

15.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 中野翠が絶賛していたので、1から3まで見てみたが、「編集のしすぎ」。 サム役、警視役は味があってよし。ただ、主役の2人の若いときバージョンの役者が、中年役に似てないので、どっちがどっちかわかりにくい。「3」が最悪で、「編集がそんなに楽しいなら一生やってろ」と言いたくなった。精神科医は現実味なし。個人的には、「だましたりだまされたりするのを見るのがたまらなく好きな(中野翠のような)人向け」とする。[DVD(字幕)] 6点(2005-11-06 23:32:10)《改行有》

16.  さらば、わが愛/覇王別姫 《ネタバレ》 中国では、自然に対する畏れの概念がない。だから人間の体も、人間の都合で、思い通りに形を変える対象となり得る。宦官、纏足、この作品に見られる6本指の切断、京劇を演じるための、過酷な鍛錬などに、それらが現れている。宮廷の女性が猫なで声でしゃべるのも、それであろう。これが京劇の女形の発声になっているらしい。日本人は自然に翻弄されて生きているために、自然を畏れ、そのために自然の一部であると考える人体の形状を変えることを思いつきもしなかった。豊臣秀吉は、功なり名遂げるまで指が6本あったらしい。京劇の美しさは、「不自然さ」の美である。大作。京劇映画の最高峰。[DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 20:45:21)

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