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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  過ぎゆく時の中で 《ネタバレ》 周潤發の代表作なのに誰もレビューを書いていないことに驚いて、急いで書く。「男たちの挽歌」でスクリーンの英雄となったユンファが、アクションからどたばた喜劇まで映画に出まくった後、この作品で父親を演じる。黒社会の家長役の数作を除けば「女人心」以来、二作目の父親役だ。実生活では遂に子供を授からなかったが、子役との演技にはいつも暖かいものがある。  若い頃の無軌道な生活の結果、惨めな運転手をしている「楊阿朗」。男一人で育てている息子との日々は、散らかった部屋での貧相な食生活、乱暴な言葉のやりとりで描かれるが、そこには日本では既に失われたといっていいような愛情がにじみ出ていて、昭和を知っている人間には、胸を締め付けられるところがある。  そこに登場する実の母親。華やかな広告業界で働く女と再会して屈折する男。復縁を甘く夢見る男と息子にしか関心がない女との食い違いが、哀しくもおかしい。息子をアメリカに連れて行こうとする女に「俺の生き甲斐を奪うのは復讐か!」と言ったものの、その方が息子のためだと思うしかない阿朗は、息子を無理矢理彼女のホテルに住まわせる。(ここの父子喧嘩はすざましい。ユンファは金像奨最佳男主角受賞挨拶で、“息子を殴ることを許してくれたウォン・コンユンのママに感謝します”と述べていた。)広東人にしては珍しい長身と甘いマスクで出発した周潤發が、巷間でちまちま生きる男の哀歓を、微妙な眼の動きと頬のゆがみとで表現して行く。亜州影帝の名に恥じない。(玉木宏もこんな「男の哀愁」を演じられる役者に育ってくれ。)  そして阿朗はすべてをもう一度やり直すためにオートバイレースへの再挑戦の準備を始める‥。髪を切るシーンを経て、突然、革ジャン短髪のユンファの立ち姿が映し出されると、ファンがオオッ!と姿勢を正すのはしょうがない。ここからお馴染みのユンファの逆襲が始まる(はずだ)。  難点を書けば、日本人の感受性からすればラストのヘルメットの中に流れる血にはついて行きにくいだろう。しかしそれも何度かの鑑賞の後には気にならなくなった。哀愁を帯びた主題歌(決まり文句だがこれがぴったりだと思う。)が流れてくるラストシーン。炎の中に飛び込みかねない二人の姿で終わるタイトルバック。今見ても泣いてしまう。[DVD(字幕)] 10点(2009-12-27 16:32:53)《改行有》

2.  孫文の義士団 《ネタバレ》  冒頭からジャッキー・チュン、サイモン・ヤム、エリック・ツァン、レオン・カーフェイと、チョウ・ユンファの映画で顔なじみになった俳優たちが、渋くなって出てきて、30年の時の流れを感じた。   これは、辛亥革命の足がかりとなった孫文の密談を成功させるために死んでいった者たちを描く映画だ。それぞれの「大義」は様々で、孫文と志を同じくするのは新聞社の社長(レオン・カーフェイ)と商人の息子(ワン・ポーチエ)ぐらいだが、みんな全力で戦って死んでいった。一人が倒れるたびに字幕で名前・出身・生没年が示されると、演出に乗せられていると思いながらも、涙が止めどなく流れて、どうしようもない。孫文を守って倒れた者の死を「犬死」とは誰にも言わせない、という迫力を感じる。今の中国があるのは、毛沢東より先に孫文がいたからで、その孫文を守って死んだ彼らは、全中国人からその死を悼まれる権利があるのだ。  しかし、清朝を打倒することとと40歳で授かった跡取り息子を失うことと、どちらが重いか? 本当は、他人には、決められないことだ。息子自身は自分の役割に満足して死んだとしても、父(ワン・シュエチー)の無念さは思いやって余りある。  そして、これらの痛みの上に新国家が誕生した。辛亥革命から百年経った今、「革命」は「すでに成った」のか? 敗戦後の日本に通じ、さらには国家というものへの根本に通じる問いが、ここに生まれる。[DVD(字幕)] 8点(2012-02-26 21:48:20)(良:1票) 《改行有》

3.  君のいた永遠(とき) 《ネタバレ》  華やかな職業に就いた女とそうでない男が出てくる話は、周潤發の「過ぎゆく時の中で」にもあった。あれも「故事」は張艾嘉(&周潤發)だった。  本作の女の華やかな職業は映画製作&洋服のバイヤーだ。張艾嘉演ずる中年の映画監督シェリルは脚本家と恋愛映画の構想を練っている。その脚本中の人物が「小柔」(ジジ・リョン)と「浩君」(金城武)。「小柔」は監督自身がモデルだと後に分かる。二人は十代で出会って別れ、7年後東京で再会した。女の職業はバイヤー、男は東京の旅行社の社員だ。  東京で再会したときに男は結婚していた(女の親友と!)が、その後離婚して、「小柔」に“結婚して東京で暮らそう”と求婚する。  19才で東京に来て、石に齧り付いて生活の基盤を築いた男と、海外に出かけて仕事する拠点が香港にある女とは、惹かれ合う気持ちは昔のままでも、そう簡単には一緒に成れない。成れなかった。だからシェリルは自分の辿った(辿らなかった)道を映画で捜すのだろう。今のシェリルには愛する子供と穏やかそうな夫が居る。  そんな時、現実の「浩君」(男の名前は脚本中も現実も同じだった!)から連絡が入り、中年の「浩君」がスクリーンに顕れる。しかし、それは金城武ではなく、くすんだ感じのある別の役者が演じた。そのことが、現実の「浩君」とシェリルの頭の中の「浩君」(=金城武)との落差とでも言うものを感じさせる。「浩君」を選ばなかったことを哀感を持って辿り直すシェリルの心の中で、「浩君」は金城武の姿を取るのだなあと、なんだか、しんみり考えさせられた。[地上波(字幕)] 8点(2010-09-21 14:53:32)《改行有》

4.  恋のトラブルメイカー  移民先からパンクと女権論にかぶれて戻った娘と幼ななじみの村長が再会する。村長は若くても権力と体面がある。その体面を潰されて二人はけんかし、女は都会に出て行く。仲直りに来た男が田舎者丸出しで、今度は女の方が恥かしくて、けんかが継続する。悔しさから村産品の都会進出を計りシティーボーイの修行をする男と、ワークウーマンを目指す女。物語は農村と都会、男と女などを滑稽に対比させ、日本的な営業マン訓練(80年代に流行った。懐かしいな。)も揶揄しながら、ラストは春節の村へと戻っていく。  チョウ・ユンファとドウドウ・チェンが共演した映画の最終作だが、誰かが書いていたように、これで完結したから、その後は必要ないのだ。「一代經典的螢幕情侶」と称されたTV時代から、二人が演ずる恋人は絶えず口げんかをする。このけんかの息が合っていて、見ていて楽しい。ドウドウ・チェンは言い争ったら絶対引かない役がよく似合う。しかし、気圧されながら聞いていたユンファが反撃に出ると、結局ドウドウは言いくるめられてしまうことが多い。ドウドウが体現しているのは、強がりつつ男に守られたい女の弱さで、ユンファのは、負けつつも勝つ男の懐の深さ?だろうか。こういう女の甘えは21世紀には流行らなくなったな。  見所は、最後の「崖から落ちて樹に引っかかった車内の二人のやりとり」だと思う。特にドウドウが「死ぬまでに直したかった自分の欠点が思い出せない」と言って大声で泣き出すシーン。すかさずユンファが、何のとまどいもためらいもなく、女の欠点を数え上げる。ひとつ上がる度に「それじゃない!」と泣いていた女が、最後には「そんなにあるの!」と言って泣く。男の冷静な観察力と、それだけの欠点を把握しながらも愛してきたことが伝わり、同時に、それに何の不安もなく女がのっかていることも伝わり、二人の重ねてきた年月が伝わるのだった。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-01-26 12:11:18)《改行有》

5.  チョウ・ユンファ/ゴールデン・ガイ 《ネタバレ》  ハリウッド映画「星の王子 ニューヨークへ行く」にそっくりなストーリーで、ユンファは香港の大金持ちの御曹司を演じる。他愛のないドタバタ喜劇だ。しかし「過ぎゆく時の中で」と並べて、ここで悲劇に終わった三人にハッピーエンドをもたらすために作られた映画だと思うと、ちょっとじんと来る。このころの香港はそういう映画の作り方をする。  「過ぎゆく時の中で」では金のなさに惨めさをかみしめたユンファが、今度は額に汗することなく手に出来る金に辟易している大金持ちの御曹司を演じる。富を拡散しないように従妹と結婚することが遺産相続の条件だ。痛いほどの父子愛を演じたウォン・コンユンはファストフード店の住み込み店員。背伸びをしたい年頃で“新入り”のユンファに先輩風を吹かす。その店の社長は金持ち風を吹かす嫌みな公子と妹の縁組みを画策している。その妹がシルビア・チャン。前作では情の強い女性だったが、今度は普通に優しい。  ラストで、ユンファは露天で買った指輪を差し出して、「偽物だけど、これが自分で稼いだ金で君に送る最初の品だ。これから一生懸命働いて、もっと良い物を君に買ってあげる。」と言う。ムリをして月給の3倍?だかの婚約指輪を贈ることから始めなければならない日本との違いを感じる。というか、男の自信の差が出ているのかもしれない。  金持ちだったと知って動揺している女が何も答えないで居ると、「気に入らないなら捨てる。」と放り投げてしまう。声を上げて追いかける女。側溝に落ちたと見えて実は持っていたと言う展開はありきたりだけど、そっと背中から抱きついて指輪をはめるユンファの大きさが良い。[DVD(字幕)] 6点(2010-01-08 19:07:18)《改行有》

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