|
1. トリコロールに燃えて
時代錯誤感の漂うクラシックな戦争メロドラマ。前半は例によってデカダンな雰囲気ながら、遂にシャーリーズ・セロンとペネロペ・クルス(本作の役は彼女にとっては「役得」だった筈)のレズ・シーンが描かれることはない。これがアメリカ市場を最優先に考慮した作品の限界。もちろん旬の美女二人によるカラミが見たかったというのもありますが、それよりもその所為で、特殊な三角関係が生み出すドラマが思い切り薄味になってしまった。ここがきちんと描かれてれば、後半、戦場で出会うペネロペとスチュアート・タウンゼントのシーンが凄く活きたし、主人公のキャラクターの説得力不足を多少は補えたと思う。それにしても、邦題もワケ解んないけど、原題の意味も良く解りませんね(慣用句なのかな? 誰か教えて)、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-07 00:26:43)(良:1票)
2. dot the i ドット・ジ・アイ
《ネタバレ》 本作も一応どんでん返し型サスペンスに当てはまるんでしょうけど、私はこのストーリーを余り楽しめなかった上、もっと悪いことに全く意外性を感じませんでした。仕組まれた三角関係というのも古典の時代から嫌と言うほど繰り返されてきた設定だし、ラストのトリック(?)にも感心しません。一番意外だったのは、監視カメラの映像を繋いだだけの映画が、どっかの映画祭で賞を獲ってしまう設定(この辺は「サル」を思い出した)。ま、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」も似た様な映像を繋いだだけだったし、こーゆーのもアリなのかな? そういうことで、残念ながら4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-02-21 00:04:56)
3. トーク・トゥ・ハー
タイトルの出し方にアルモドバルを感じて、巻頭から不安な思い。で、映画自体は昔の彼女を思い出して涙を流した挙句、今の彼女にその事をとうとうと語る馬鹿男と、絶対に拒否されない究極の幸せを手に入れたストーカー男との友情物語? 見返りを求めない究極の寛容の感情が愛であり、相手に対して何か対価を求める様になれば、それは欲である。昔、「愛の無いセックスはそれなりに楽しめるが、セックスの無い愛は苦しいだけだ」という台詞を読んだ事がありますが、俗物である我々男と女はプラトニックには生きられないもんです。所詮この男達も女を愛し、女の幸せを望んでいたのではなく、自分の幸せだけを求めていただけのエゴイストです。ラストの二人を待ち受けるのも不幸以外の何物でもないでしょう、4点献上。4点(2004-02-07 14:19:37)
|