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1. オール・アバウト・マイ・マザー
作品をいくつか観れば分かるけれど、この監督も疑いようのない変態です。私はこの作品の根底に流れるものは、母親の愛云々以前に、変態性と性倒錯であるように見受ける。でも私は、生命や生命を生み出すことそのもの自体が、性欲や色欲や変態性の中から偶発的かつ必然的に蒸留された1つの奇跡的なエッセンスであると考えるので、そういう意味ではこの作品は、子供そして母親というものに関して真摯に捉えた作品ではあると思う。ペドロ・アルモドバルという監督は、“アブノーマルな世界においてこそキラリと光る何かしら高尚なもの”を描くことに関しては、やはり非常に巧みだ。6点(2004-06-21 14:22:46)(良:1票)
2. オープン・ユア・アイズ
常々、ペネロペ・クルスは綺麗だけれど絶世の美女と言う形容は違うなあ…と思っていたのだけれど、この映画の彼女は壮絶に美しいと思った。それはこの映画が彼女のエキゾチシズムとミステリアスさを大切にしているからだと思う(あと神秘的なアイラインメイクも大切)。逆にリメイク版では、同じ役柄を演じたにもかかわらず、その神秘性が損なわれてしまっている。ハリウッドのフィルターを通ってアメリカナイズされてしまい、「ちょっとミステリアスで愛くるしい女性」と言う雰囲気になってしまっている。メイクもファッションも違うしね。まあ好みの問題ですが。ありゃ、ペネロペのことばかりになってしまった。ストーリー自体は、変化球ではあるものの、特別な斬新さは感じなかった。7点(2003-12-02 22:01:48)
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