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プロフィール |
コメント数 |
450 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生 |
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1. 理想の女
原作がオスカー・ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』といえば、ルビッチの『ウィンダミア夫人の扇』のリメイクということになりますが、この作品はサイレントと両極を成すかのように台詞が多い映画です。室内装飾、調度品の美術、屋内に差し込む光の揺らめきなどは見ごたえがありますが、「扇」の使い方があまりにも唐突過ぎやしないかな~と。ルビッチはシンボリックに「扇」のショットを巧みに処理していますが、この作品では伏線としての「扇」効果が弱い。序盤にアーリン夫人がウィンダミア卿に「こうすれば、キスしてよ、の意味よ」などと扇を使ったしぐさを解説しているんですから、そのしぐさを生かさない手はない。“要の扇”を生かせず“扇の要”を失しているように感じられたのでした。[映画館(字幕)] 6点(2005-12-15 13:09:03)
2. キングダム・オブ・ヘブン
これだけのセット、エキストラの壮大なスケールの映画にしては、あまりにもクローズアップが多く、またカットが目まぐるしく変わるのには個人的に少々うんざりしてしまいました。クローズアップはこう使うんですよという教科書のような「シナラ」を見たすぐ後にこの作品を見たせいもあるかもしれませんが、どうも勿体無い気がして仕方ありません。時折、引いた壮大な画も見せるのですが、チラッと見せただけでカットが変わってしまいます。エルサレム戦のシークェンスのラストも、門に対峙した双方を俯瞰したカメラが上昇するという神の視座として終えるのもどうも通俗的に見えました。とはいえ、スタッフやキャストに漲るエネルギーは十分に感じさせていただきましたです。[映画館(字幕)] 6点(2005-06-15 23:40:36)
3. 蝶の舌
モンチョ少年が、先生や級友との交流から少しずつ自分の世界の枠を広げていきます。枠の外には、こんな世界が広がっているのかー、そこは甘酸っぱく、驚きに満ち、虚実が交錯する世界。そんな世界を美しい美術、衣装、そして光の濃淡が丁寧に投影された照明、光こぼれる自然のロケーション、そしてじっくりとした静的なカメラワークが表現していきます。そのあたりは堪能できるのですが、しかしなにかもの足りない。全編にわたる映像がどこか牧歌的である分、スペイン内戦勃発前夜の不穏な空気、思想的政治的危機感、そしてラストの罵倒・・・、それらがあまり伝わってこないのです。臓腑を鷲づかみにしてくるというより、肌を撫でてくるというような印象です。いい意味で、もう少し雑であればなー、という気がいたしました。7点(2004-09-05 19:59:28)(良:1票)
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