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プロフィール
コメント数 375
性別 男性
ホームページ https://camuson.exblog.jp/
自己紹介 自分のブログに映画や本の感想文を書き溜めておりましたが、読まれることが絶無のため、こちらに出張しております。
もし興味がありましたら、弊過疎ブログにもお越しください。

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【製作国 : スペイン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 舞台は1920年くらいのアイルランド。アイルランド独立戦争と休戦条約締結後のアイルランド内紛を扱っています。青々とした草に覆われているものの、どこか寒々しい感じがするアイルランドの片田舎。草木の緑だけが鮮やかな原色で、人の生活にかかわるものは、落ち着いた褐色。そんな片田舎にも英国軍による支配の手が伸び、反抗的な者が次々と殺されていく中、暴力には暴力で対抗するほかないと、独立闘争に身を投じていく男達が描かれます。密告により、主人公一味は英国軍に一網打尽にされてしまいますが、主人公の兄に対して行われた、ペンチで手の爪を剥ぎ取る拷問には、思わず身がよじれました。人体破壊としては、最も軽い部類にもかかわらず、痛さ100倍ってのが、つくづく不思議な器官です。いろいろとあった後、殺し合いが過熱したところで、休戦条約が結ばれますが、軍隊による暴力的支配から、非暴力的支配への移行という妥協案に対して、条約を受け入れて、段階的に独立に向かおうとする条約賛成派=国防軍と、死んでいった戦友の意志を背負い、一気に独立を勝ち取ろうとする条約反対派との対立が生じます。民衆がひとたび武力を手に入れてしまい、なまじ独立戦争を戦って、殺さなければ殺される状況が日常化していたため、個々人の意志が凛々しいまでに強く、しっかりしているほど、コントロールを失ってグダグダになるという。結果、独立戦争を戦ったもの同士による殺し合いに発展します。世界中で起きた、または、起きている内紛も、似たようなケースは多いんだろうなあと感じました。[DVD(字幕)] 6点(2024-02-01 17:35:16)

2.  苺とチョコレート 《ネタバレ》 ハバナの街の雰囲気を満喫できたような気がします。スペイン植民地時代の石と煉瓦でできた南欧風の街並みが、長い年月、余り手が入れられることなく、朽ちながらも永らえていて、美しく装飾的でありながら、風化して、小汚く、埃っぽい。そこに人が混じり込んで都市生活が成り立っているところに、廃墟フェチというか、ちょっと廃れてるかも知れない街フェチとしては、グッと来るものがあります。見ている間は時代設定がよくわからなかったのですが、後で調べたところでは、80年代のようです。50年代のキューバ革命により、アメリカによる半植民地支配からは開放され、農村出身の主人公でも大学で学べるような環境になった反面、共産党独裁政権の弊害として、思想の自由が認められない社会になっているという問題意識のもとでつくられた作品のようです。内容的には、自由な表現を求める芸術家兼ホモセクシャルの青年と、政治を専攻する(共産主義を学ぶ)大学生兼作家志望の青年の話で、自由人vs優等生(共産主義下での従順)、オカマvsノンケが話の大きな軸になるなのですが、これに美人できっぷのいい自殺未遂癖のあるセクシーなおばちゃんが絡んできて、不思議な三角関係になることで、話がぐんと厚みが出て面白くなっているんですよね。頭の硬い体育会系共産党員青年もなかなか凛々しくて、作品を引き締めています。[DVD(字幕)] 8点(2023-10-31 19:03:37)

3.  おっぱいとお月さま 《ネタバレ》 弟が生まれて、母親のおっぱいを取られてしまった4、5歳くらいの男の子が、旅芸人(踊り子)のフランス人女性のおっぱいに恋をするという物語です。人で埋め尽くされた路上に、5層、6層に及ぶ組体操による人間の塔がつくられるシーンから始まります。各塔、最上段に子供が登るのですが、主人公の男の子もその登り手の一人として登場します。冒頭から、絵的な面白さに加えて、地域に根ざす人々の風習の奥行きが感じられて、作品世界にぐっと引き込まれました。見てすぐに、これはいい映画だなと思いました。子供の目線、視野で捉えられる狭い世界を丁寧に描いていて、登場人物達はユーモラスにフェティッシュに、ごく自然にキャラが立っていて、見ていて安心感があります。主人公の男の子が、ヒロイン(フランス人女性)に町で出会ったとき、彼女は、いきなり、前をはだけて、おっぱいを露わにしたりします。いつのまにか主人公の妄想シーンに切り替わっていたようです。こちらは準備ができていないので、結構驚きます。サプライズエロですね。けしからん妄想だとは思いますが、いかんせん、子供の妄想ですから、仕方がないというか何というか。なにせ子供の妄想ですから仕方なく甘んじて受け入れたいと思います。[DVD(字幕)] 7点(2023-10-12 18:55:11)

4.  瞳の奥の秘密 《ネタバレ》 長年勤めた検察官を定年になった男が、持て余す時間を使って小説を書こうとするところから物語は始まります。小説のネタは、25年前に捜査にかかわった殺人事件。そして、映像は25年前に切り替わり、書かれつつある小説の内容(捜査の内容)をなぞっていくこととなります。犯人を捕まえた後に一悶着あり、主人公は、何者かに襲われることとなります。殺されてはたまらないと、気になっていた女性上司を置いて一人逃亡し、事件はそのままに。小説の終わり方としては、尻切れトンボで、別れのシーンも取って付けたような、お約束的感動シーンなのですが、事実に基づく以上、それ以上展開の仕様もないといったところです。小説世界から現実に戻り、やはりどこか気にかかるのか、当時の関係者の消息を確かめることに。そして25年を経て、事件の裏側に隠れた秘密を垣間見る・・・と言ったストーリーです。渋い、渋すぎる。大人による大人のためのサスペンス。主人公も渋いのですが、女性上司の魅力が何とも言えません。頭が良く芯が強くどっしりしてるのだけど、清楚な感じでもある、日本映画には出てこないタイプですね。映像もしっとりと落ち着いていて、それでいて、キビキビしたカメラ割りでテンポ良く進んでいく感じです。[DVD(字幕)] 8点(2023-10-12 18:49:30)

5.  ウィスキー 《ネタバレ》 ウルグアイのしがない中小靴下工場のオーナー工場長(兄)のもとに、ブラジルに打って出て、靴下工場で一山あてた弟が、久しぶりに故国に戻ってきて再開することに。独身の兄は、幸福な結婚を偽装するために、長年勤めた女従業員に妻役を演じることを依頼するが・・・といった話。兄、弟、妻役の何とも言えないぎこちなさの機微をうまく捉えています。巨匠を思わせる渋く落ち着いた作品だなぁと思って見ていたのですが、監督は30歳の若者と聞いて驚きました。本作品公開の2年後には自殺したとのこと。惜しい才能を亡くしたものです。[DVD(字幕)] 7点(2023-08-22 19:13:42)

6.  汚れなき悪戯 《ネタバレ》 修道院に置き去りにされた赤ん坊を12人の修道士が父親となって育てるというようなお話。修道士たちは、赤ん坊の本当の親がいないかどうか村中を探し、結局見つからず、両親は亡くなっているとの結論に達しますが、すでに親心が芽生え始めており、赤ん坊を育てられることを内心では喜び、子供が成長すると、母親や同年代の遊び友達が必要だと里親を探すのですが、適切な人が見つからず、もうすでに家族同然となっているので、内心では喜び、12人の父親となって子供を愛し育てるところに心が温まります。邦題の「汚れなき悪戯」は、子供が、同年代の遊び相手がいないこともあり、周囲の気を引くために他愛のない悪戯をすることからとったものだそう。原題は「Marcelino Pan Y Vino」(パンとワインのマルセリーノ)。終わり方が、宗教臭くて唐突感がありますが、全体的には楽しめました。[DVD(字幕)] 6点(2023-05-29 18:52:44)

7.  スペイン一家監禁事件 《ネタバレ》 スーパーのビニール袋をかぶせられ、後ろ手に縛られ、おそらく激しく殴打されビニール内部で顔がグチャグチョになっているであろう男が、意識を取り戻し、ヨタ歩きする冒頭の長回しで一気に引き込まれました。呼吸が激しくなるに伴い、息を吸い込んだときにビニールに口の形が現れ、息を吐いたときにまた戻る、異形の生物を思わせるようなグロテスクで面白い映像でした。迫真の映像と渾身の演技による暴力と恐怖のリアル感が素晴らしいのですが、終盤、観客の予想の裏をかくためだけに不自然になっているところがいくつかあって、気持ちが萎んでしまいました。そこだけが惜しいですね。[地上波(字幕)] 6点(2023-05-12 18:15:52)(良:1票)

8.  ヒドゥン・フェイス 《ネタバレ》 山椒魚は悲しんだ(T_T)酔っ払って音楽に合わせて指揮者のまねごとしちゃうこと。アルアルわかるようんうん(笑)って本職かいっ!しかしながら・・・こんなにも残念じゃない貧乳があるものかと。これが微(美)乳というものでしょうか。トータルで均整が取れていて、表情に少し残る少女っぽさが輝く感じです。作品としては、ホラーサスペンスになりますでしょうか。筋書きはシンプルながら、密度が濃く、中だるみしません。アイデアの勝利ですね。あり得ると思わせるリアリティがあることが大切で、チープ感が出たらアウトですが、そこはきちんとわきまえています。[DVD(字幕)] 8点(2023-04-23 15:59:25)

9.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 スペインというと温かいイメージがありますが、寒々とした乾いた枯れた内陸の村が舞台です。そんな寒村にも、娯楽として映画がやってきます。公民館風の石造りの建物に子供も大人も倚子を持ち寄り、映画が上映されます。そこで映画「フランケンシュタイン」を見た少女の物語です。特に日本の映画に顕著なのですが、往々にして子役が「子供」を演じてしまうことが多いところ、本作にはそれがまったく感じられません。子供たちの格好も、大人のミニチュア版といった風で、子供らしい服とか着てないんですよね。キャラクターがプリントされたシャツとか、ランドセルとか、黄色い帽子とかの子供を示す記号がない世界。そのことが、逆に、寒く、枯れて、乾いたシックな世界の中で、子供らしいちょこまかした体の動きを際立たせていて、心が少し温まる感じで、不思議な対比になっています。で、枯れ木、枯草ばかりで、花らしい花もない世界で、なぜか親父が養蜂をやっているというのが、また、何とも不思議な取り合わせで、不思議な雰囲気を醸し出しているのですよね。主人公は、最初は男の子かと思ったのですが、おとなしいけど秘めてるものがある、黒髪で黒目の大きいかわいい女の子です。姉は金髪で大味な感じ。アナかわいいよアナ。アネ(姉)そうでもないよアネ。[DVD(字幕)] 8点(2023-04-05 20:46:40)

10.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 ファンタジー作品だと思っていたのですが・・・軍と反体制ゲリラとの内戦の前線が舞台で、訳あって連れてこられた少女が裏世界にいざなわれ、行き来するという話です。内戦映画、ファンタジー映画は、それぞれ数多くあるでしょうが、双方濃密に描写した上で、融合させたところに新味を感じました。少女のみがファンタジー世界に落ちる構造は、小説「ふしぎの国のアリス」に近いですが、軸足をリアル世界に置いているところが異なります。ファンタジー世界をお花畑ではなく、虫や蛙、異形がうごめく陰鬱で泥臭く生臭い世界として描いていて、その過剰なビジュアルが面白いのですが、現実世界と絡み合ったときに、マジックリアリズムのような風合いとなるのもまた面白いです。展開は、ありがちの逆を行くことが多く驚かされるのですが、奇を衒ったようには感じられず、ごく自然な流れです。最後には複雑な余韻を残す、よく練られたシナリオだと思いました。今まで映画で見てきた鬼軍人の中でも結構レベル高いな、彼は。[DVD(字幕)] 10点(2023-04-05 20:39:26)

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