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1. ブリキの太鼓
これ大学はいってすぐ、まだ童貞のとき。非常なエロス。オスカルがうらやましかった。全篇超グロテスクの極み。日野日出志かと思った。超トラウマ状態!??
また、あれ以来、ずううーーっと頭ん中で鳴っていた変な音楽(へんな楽器?)
のサントラ、最近ようやく手に入れました。最高!特にラストの、広い原野を汽車が
走ってゆくとこの音楽は非常に変で、しかも感動的で最高です。でも変。
みんなで”うなぎのテーマ”を聴け! うなぎのテーマ命! 戦争。農場。草原。砂浜。トリックスター。フリークス。妖精。コビト。えろぐろ。ごちゃごちゃ。むにゃむにゃ。生のうなぎ。なま魚。ドイツ。老赤ちゃん。なんという感覚!?? 変態。たいへん。 当時、オスカルの”たたたたたたたんー!きーぃーーぃーーーー!!!”がっしゃーあーん!!!っていうのが、面白くてしかたなかった。人間っておもしろい![映画館(字幕)] 8点(2006-12-13 00:49:17)《改行有》
2. 戦場のピアニスト
私はピアノ調律師で、オーディオおたくだけあって”ピアノ映画”はいろいろ観ている。そんなわけで”戦場”ってどこ?”オオーツ!ひさびさポランスキーね、どーれ!ってな調子で何も知らんで観始めたわけですよ。そしたらなんと!なにこれ?ホロコースト!ひょっとして超大作?おおすげえ。ジョンフランケンハイマーじゃない?
ってな具合で、引き込まれっぱなし。圧倒されっぱなし。きわめてリアル。重厚で、うーん、考えさせられるなあ。主人公がバラード弾くグランドピアノ調律狂ってねーなあとか。しかし暗いまんまで、ごくごく平凡に終わると思ったら、なんとびっくり。私にとって映画史上1,2を争う素晴らしいラストが待っていました。それは”音楽”です。ラストクレジットに入り、(っていうのか知らんがエンドロールっていうのか)”映画史上初”のきちんとした、きわめて良質で高度な”音”音声”音質"演奏”ピアニストの手の演奏の映像”が、”映画”という媒体の中できちんと最後まで表現されました。これは感動的でした。断言しますが、いまだかつてクラッシック音楽の演奏中の状態の音を、画像を、風景を、これほどまでにきちんと”映画”という媒体のなかで表現した作品はありません。(あってあたりまえだとずーっと思ってきたが、なぜかいま現在までまったくなかった)今後は、すこしずつでてくるでしょうが。そして、これによりこの作品は”芸術”として開花しました。言い換えると”コンサート”を観にいったのに値するぐらい。もっともわたしは、よほどすばらしい作品、気に入った作品以外はラストクレジットは全く興味がありませんが。この作品は、エンドロールが完全に”作品の一部”になっていた。人類の暗部である、”戦争という行為”を、人類の脈々と続く、大いなる遺産である、ショパンの芸術作品を現代の演奏家達が”演奏表現”して、フッ飛ばし!ている。すばらしい!!
[映画館(字幕)] 8点(2006-07-03 02:35:20)《改行有》
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