|
1. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
《ネタバレ》 近年の幼稚なストーリーにはホトホト嫌気が差していたので、ハード・ボイルドに生まれ変わった「007」を本当に嬉しく思う。ただ予想に反して「007」の感じが余りしない、何というかあらゆる映画のごっちゃ煮のような。先ず、最初の追いかけっこは「ジャッキー映画」または「ヤマカシ」、敵役が飛び抜けたアクションを持っている場合どうしても主役を食ってしまう。次のテロとの戦いは「ダイ・ハード」、メインは「ゴッド・ギャンブラー」、そして若干「ホステル」を挟み、最後は良くあるサスペンス映画と。ボンドカーも活躍しそうにないなと思っていたら本当に無いし。主役は、スパイと言うよりIRAの屈強なテロリストといった感じである。アクションも良くも悪くもこれまでのスマートで余裕をかましたものではなく、動物的な肉弾戦を見せてくれる。ボンドガールとの遣り取りは結構好きで、徐々に人間くさくなる所などは好感が持てる。7点でも良かったが、肝心のカジノだけは無意味に長いし緊張感に欠ける。そもそも私は麻雀好きで、それと比べるとカードは余りに単純で何が面白いのかさっぱり分からないのだ。
[DVD(字幕)] 6点(2007-06-29 20:10:16)《改行有》
|