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【製作国 : チェコ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ファンタスティック・プラネット 《ネタバレ》 これは他の二作品(「ガンダーラ」と「時の支配者」)を観た後に観たのですが、それでもやっぱり本作が一番印象に残りました。確かに内容的には「猿の惑星」にも似ているけど、個人的にはこっちの方が奥が深いと思いました(本気で)。まずアイディアがシンプルながらも素晴らしい!未知の惑星で巨人族に虫けら同然に扱われる人間たち、現実世界では鼠や害虫から見れば人間こそが巨大なドラーグ人でしょう。そして"人間絶滅作戦"に使われた兵器のユニークさ、イガムに住む生物の造形やドラーグ人の生態系にも強く興味を惹かれます。ラストも意味深な余韻が残って良い。難点はレンタル店でソフトを見つけることが極めて困難な点でしょうか、地域によってはテレビ放送などもされているようですが。ちなみに自分はTSUTAYA新宿店で借りました、ご参考までに。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-28 13:26:12)(良:1票) 2. 笛吹き男 これは凄い!ある意味ティム・バートンの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と共通しています。ドイツ表現主義のような街並みのデザインに、極度に屈折した世界観が気持ち悪い…。今まで観たイジー・バルタ作品の中では最も分かり易く気合が入っていて、そして好きです。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-09 09:41:57) 3. 二つの毛糸玉 一つの裁縫箱から二つの毛糸玉が飛び出し、それぞれ男の子と女の子の形をした人形に変身する。他にもハサミや針山など、様々な道具が姿を現しテーブルの上に幻想的な世界を創り上げる。ヘビのような巻尺と格闘したり、青毛糸と赤毛糸のダンスなど、たかが裁縫道具一式でこれだけの物語を作り上げてしまうアイディアセンスには脱帽する。最後の最後まで遊び心が込められた珠玉の一品。8点(2004-11-28 11:21:17) 4. ファウスト(1994) 《ネタバレ》 今回はパペットアニメというより人形劇ですね。これはこれで良いんだけど、意味不明な言葉を叫んで鞭を打ったり、パドルケだのピルケといった言葉を延々と連呼され続けるといい加減うんざりしてきます。個人的にはメフィストフェレスのクレイメーションよりも、天使対悪魔のバトル(というか悪魔側の虐殺)の方が壮絶で印象に残りました。それにしても撮影裏のエピソードは恐ろしいですねえ、ファウストの呪いにでもかかってしまったんでしょうか。相変わらずシュワンクマイエルの映画は出口の見えない迷路のようです。6点(2004-11-20 21:00:53)
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