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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. アバター(2009) 《ネタバレ》 (3D版を鑑賞)メガネの向こうに、あるはずのない架空の世界が現実に存在しているかのように思えたのは、やはり凄いですし、やたら空を飛びまわり、木が柳のように枝垂れているのも3Dを意識してのことでしょう。クライマックスの一大バトルも迫力がありますし、先ごろ見た「パブリック・エネミーズ」のおかげで、その顔をすっかり認識できたスティーヴン・ラングの力強い悪役っぷりも頼もしい限りです。 (ここからは3D環境の話)ただ大きな問題点として、あのサングラスの如きメガネのせいで光と闇が制限されてしまうということがあげられます。常に薄暗がりにいるようで、もっと明るくなければならない所も、もっと暗くなければならない所も表現しきれないでしょう。 (ここからは個人的肉体の話)それとあの重めのメガネを160分も掛けているのは耳と鼻につらく、字幕も何だか見辛かったです。さらなる進歩によりメガネを掛けずに見られるようになれば…全て解決なんですけどね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-03-26 18:41:34)《改行有》 2. アポロ13 極限状況における宇宙船のクルーと管制官の危機感を持った連携プレーが、絶妙な配分で描かれており作品の世界に引き込まれてしまいます。死と隣接している当事者は喧嘩、管制官たちは眠気覚ましのコーヒー片手の姿に温度差を感じさせるあたりも巧妙です。大作にして、宇宙船、管制センター、家の三空間だけで構成される一種の密室劇にし緊迫感を損なわず最後までもっていくのは見事です。感動の無理強いせず淡々とした作りになっているのも好感が持てます。ただ人物描写に関してはやや甘く、個々の演じる役者さんのそれぞれ特性に頼りきっているように思えます。つまりは見事なタイプキャストでもあるわけですけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-11 18:31:19) 3. アンビリーバブル ともすれば未来という設定も忘れてしまいそうな近い将来が舞台ですが、これはシュールレアリスムをやりたい監督が冒険し過ぎる危険性を回避して、観客に歩み寄り少しでも物語性を備わせようとしている印象を受けます。なんせ既成概念無視の不可解な現象の連発。説明無し、物語の関連性無しにウガンダ人が空を飛びますし、異常気象を装い夏に雪が降りますし、水が凍結します。この不合理さは未来科学的と言うよりも完全に超現実的であり、同時にその画は詩情的なのです。ですから物語としては不親切と言いますかイイカゲンなのですが、私は何だかとっても惹きつけられるのです。まず最初の異変としてエスカレーターに死体が当たり前のように転がっていてホアキンと共にミステリアスな世界へと誘われる。そして錯覚のようにクレアのそっくりさんが登場するシーンにドッキっとさせられる。この奇妙な謎の数々の答えは提示されませんが、これは〝無人島に行くなら何を持って行く?〟みたいな極論に過ぎず意味など無く、愛についての追求なのだと思います。ショーン・ペンをストーリーテーラーとして使ったのは少々ズルい気がしますが、解り易さも提供してくれるしオトボケ学者キャラは味があります。ホアキンとクレアも役にはまっていますし、特にホアキンの無口で少し困惑気味の表情のアップが良いです。ただこの〝アンビリーバブル〟って邦題はどうなんでしょう?風船の如く空飛ぶウガンダ人だけに捧げられたようで、この題をつけたことがアンビリーバブルです。[DVD(字幕)] 8点(2007-03-30 18:20:48)(良:1票) 4. 明日へのチケット 《ネタバレ》 およそ三話から構成されるそれぞれの場面が同じ列車であるのに異なる世界のようなのは監督の特徴によるものでしょうか。 一話目は、孫のいる男の初恋のごとき胸のときめき。彼女とのやり取りを思い出し反芻するかのような心情が巧みな時間構成で見事に表現されています。 二話目はあのオバタリアン(死語?)っぷりにイライラしてしまったのですが、一人きりで下車し傍若無人な振る舞いへの代償のように残された重そうな荷物が印象的。 三話目(これがきっとケン・ローチ)はなかなか爽やか。労働者階級とさらなる社会的弱者の共感と交流を優しい目線で描いているので心温まります。 チケットの良し悪しや枚数で示される別次元のどの世界でも、車内での出来事により乗車前と下車後で登場人物たちの世界に変化が訪れるのが感慨深いです。国境をまたぐ長距離列車は様々な人々が乗車し決められた時間・空間を共に過ごす、乗客たちは一種の社会を形成しているとも考えられます。やはりコミュニティでは他人を思いやる精神が大切ということでしょうか。もちろん無賃乗車は許されぬことですが、教授がミルクを、おばさんが二等席の切符で一等席に座る傲慢さを見せ移民の罪の軽減を、若者たちが切符をと皆でバトンを渡し難民を救った、そんな気がします。しかしオムニバス形式でないと聞いていたのに繋がりが浅くオムニバスっぽいのは、勝手ながら一本物の期待を裏切られた感があり残念な気もしたのです。 ・・・《追記》ちょっと気になったので調べたところ一話目がエルマンノ・オルミ、二話目がアッバス・キアロスタミ、三話目がケン・ローチらしいです。さらに三人一緒に撮影した場面もあるとのこと。う~ん、どこだろう?。[映画館(字幕)] 8点(2006-11-28 18:21:57)(良:1票) 5. アルゴ探険隊の大冒険 何より感心するのは作り手の旺盛なサービス精神ですね。次から次へとクリーチャー出てきてワクワクしっぱなしです。特に最後の骸骨戦士とのチャンバラシーン、素晴らしいです。しかしやはり本作の一番の見所はタロスでしょう。タロスの首が動きだす場面、怖いです。よくよく見ていると場面によってタロスと人間の大きさの比率が違うと思うのですが…その辺はご愛嬌ですね。(ちなみにマニアックな話ですけど、昔プロ野球の巨人にいた助っ人ロイド・モスビーが、このタロスにそっくりだったんですよ。すみません;ずっと言いたいと思っていた事なので。)とにかく楽しい作品です。でも一つだけ気になる事があります。それはヘラクレス…を演じた方。ヘラクレスは怪力自慢のはずなのですが、私にはどうしても彼は肉付きの良いおじさんにしか見えないのです。[ビデオ(吹替)] 8点(2005-12-22 23:54:45)(笑:1票)
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