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1. ギャザリング
「愛の対極にあるのは憎しみではなく無関心だ」という言葉が好きです。愛と憎しみは根本として同じもので、無感情、無感動、無関心こそがそれらとは存在を異とする。キリスト教においては傍観は罪。“見る”ということは罪。つまりは、ことの一部始終を観ている私たちもまた、“ギャザリング”という訳です。監督の意図はそこにある。ただ、同じ“観る者を露骨に試す映画”としては、最近のもので思い当たる「ドッグヴィル」などに比べて、その提起力が弱かったと思う。宗教的な作品なのに、重厚さにも欠けた。テーマがテーマなだけに、もっとどうにか上手く処理出来ていたら、充分秀作になり得たような気もする。6点(2004-09-18 00:25:16)(良:1票)
2. キリング・ミー・ソフトリー
へザー・グラハムの可愛らしさ美しさ、そのコケティッシュな魅力には特筆すべきものがあるけれど、いかんせん、作品が悪い。あんなに惜しげもなく美しい体を晒しているのがもったいない。この作品の性描写は確かに過激だけれど、表層的でした。確かに上っ面は派手。監督は官能的な作品を作りたかったのだろうけれど、何だか全然心に響かず、終始何だかなあ…とぼんやり観てました。もったいない。主演2人はあんなに頑張ったのに。5点(2004-01-15 16:39:07)
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