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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  いつも2人で 「ああここ来たことある」と不意に思い当たり、つられて当時の自分の周辺までまざまざと思い出されることがある。このシナリオはその感じからヒントを得て膨らませてみたのでは。ヨーロッパを車で移動中の現在の夫婦と並んで過去の彼ら、出会いのとき・アツアツのとき・危機のときの彼らも、ときに追い越したり追い越されたりしながら駅伝のように走っている。その楽しさ。これって広い意味での「意識の流れ」の話に分類されるんじゃないか。A・レネが小難しく『去年マリエンバートで』を作ったのとは違い、S・ドーネンはミュージカル監督の才を生かして洒脱にこしらえた。あちらは小説家ロブ・グリエによる脚本だったが、こちらは間違いなく映画の台本だ(フレデリック・ラファエルって人)。意識の流れって映画向きなんだ。記憶とか妄想の具体化って映画の得意分野。カットが代わると違う世界・違う時代に飛び込んでいるスリルを存分に生かし、過去の記憶に引きずられがちの夫婦の意識の流れを描いた。黒澤明は「映画はカットとカットの間にある」と言ったが、本作なんかその例証。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-17 09:52:24)

2.  インセプション 《ネタバレ》 ハリウッドは、夢の世界に行ってもカーチェイスやドンパチしか出来ないのか。せっかく秀逸な設定なのに、かなりガックリきた。夢の世界での攻防戦でこそ、イマジネーションを膨らませる見せ場になるはずなのに、どうも意識の世界と変わらないことやってる。意識のレベルの定型に拘束されている。最初フランスの街角で世界がポンポン炸裂していくところなんかウキウキさせられたのに、だんだんシボんでいって、雪山の夢の層なんかいたって退屈。惜しいなあ。上の層の夢に下の層の夢が影響されるなんて設定はちょいと面白く、上の層で車が回転すると下の層のホテルの廊下がグルグル回り出すなんて、ああいう発想をもっと展開してほしかった(ま、あの無重力ホテルは見どころです)。けっきょくこの何層にもなった夢の世界の冒険って、ステージを進んでいくテレビゲーム的に遊ぶ感覚なんだろうな。意識の深淵を覗くオノノキを味わう、たとえば『惑星ソラリス』や『禁断の惑星』といった名作とは、別種のジャンルと見た。でも「植え付け」ってのは突っ込めば怖いテーマになったはず。これだけは「自分の意見」だと思っていたものも、実は植え付けられたものかも知れない、って。ニュースキャスターや映画評論家の言葉に「植え付けられた」ものだけで自分の意見は出来上がってないか、という不安。[DVD(字幕)] 6点(2011-05-25 10:07:24)

3.  いつか晴れた日に ジェームズ・アイボリーにしろカズオ・イシグロにしろ、けっこうイギリス的な気分てのは非イギリス人によって継承されていて、台湾の監督がジェーン・オースティン撮ったって不思議はあるまい。クラシック音楽の担い手が西欧に限らなくなっているのと同じことだ。でイギリス的とは何ぞやというと、馬車の似合う風景、婚期を逸した娘、大団円の満足感、といったところか。ささやかな不幸とささやかな幸福の家庭劇、分別過多の娘も多感な娘も、それぞれ幸せを得ましたとさ、って。とかく“いいかげん”と見なされがちなハッピーエンドも、“大団円”としか呼べないようなツボにはまる正確さを伴えば、よしよし、と心が満ちる。一度陰った気持ちが曇りなく晴れ渡る。二度目に大佐に抱かれて雨の中を戻ってくる次女、反復の妙。画面の遠くの庭師たち、あるいは働く下僕らの足音など。もひとつハッとする瞬間がほしいという気もするが、そういうことするとレースの手触りのようなトーンの傷になってしまうのかも知れず、エドワードが女性二人を見るとこなども、実に淡々と、笑いを取ろうとしてないのが、かえって好感。イギリス的だ。[映画館(字幕)] 7点(2009-09-06 11:59:49)(良:1票)

4.  イングリッシュ・ペイシェント メロドラマの背景は非日常でなければならない、それが探検と戦争と二つもそろえば申し分ない。故郷ハンガリーを離れた主人公は、イギリスにもドイツにも帰属できない存在となり、まさに男として愛のみに生きられる絶好のメロドラマポジションを獲得したわけだ。まだ国籍などというものを持たなかった古代人は、砂漠の中でゆらゆらと自由に泳いでいた。これと対になるのは、空中に吊られたビノシュが中世の壁画を眺めるシーンで、空中を泳ぐ彼女の自由さが中世からさらに古代にも通じていく。映画としてはこのシーンが一番優れていた。あとビノシュがケンパケンパケンケンパする音から、砂漠の民の音楽に移っていったりするあたり。やや文学性に寄った映画だったが、大メロドラマを楽しめた。アタマで双葉機が飛んでたので、あれ? 第一次世界大戦か、と思ったら、やっぱり第二次大戦で、北アフリカではそんな感じだったのか。でも第一次大戦が舞台でもいいような古風な味の映画。[映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 12:03:40)(良:2票)

5.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 見ながらしばしば日本の仁侠映画の世界と比較していた。似たような設定がよくあった。愚かな二代目をため息まじりに見守る親分がいて、「おめえが俺の実のせがれならなあ」と渡世人のモーテンセン(たとえば健さん)に愚痴ると、「いえ、あっしはただの運転手で」と無表情のまま答えている、そんな場面。しかし任侠ものの艶っぽさはこちらにはなく、ただただ陰惨な光景が広がっている。親分は少女をレイプする人間だし、主人公のほうも渡世人のふりをしているもっと大きな組織の人間だったりする。もちろん単独で潜入してるってとこに一匹狼の味はあるんだけど、かなりガックリした。親分アーミン・ミューラー・スタールの演技の問題じゃないのよ。あの人はいいの。久しぶりに会ったけど、ああいう顔していて、複雑な内面の人やらせると凄味が出る。コスタ・ガブラスの『ミュージック・ボックス』なんか良かった。この人、若いときはヴァイオリン弾いてたそうで、今回その技能が生かせたわけだ。[DVD(字幕)] 6点(2009-03-19 12:12:53)

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