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1. 早春(1970)
《ネタバレ》 好きだなぁ。こういう少年の悶々とした、自分でも抑えられない様を描いた映画は・・・
「アンナと過ごした~」も遠くから女性を眺めていたのが抑えられず・・だったもんね。
この少年、ちゃんと彼女がいたのに、年上の女性にいれあげてしまう。
自分を持ってるセクシーな女性に、魅力を感じちゃうんだね。
印象的なのは、女性の看板と裸で浴槽につかるシーンが、ラストのシーンと重なる。
でもその水中での裸の絡み合いは、美しいが、悲劇で終わっちゃう。
「青い体験」のように俗っぽく無くて、女優も美しいから、いっそう性春(青春?)のはかなさが引き立つ。
スコリモフスキの正直な作風が好きだ。
なんで「イレブンミニッツ」みたいな演出をするようになったんだろ?[DVD(字幕)] 7点(2018-10-06 15:56:58)《改行有》
2. それでも夜は明ける
《ネタバレ》 う~ん、アカデミー賞ということで期待して観たが・・。自由黒人以外の黒人は救いがない。ついこの前まで、これが現実だったんだよね。この白人の主人たちがどのような死に方をしたのかが、興味あるところ。それにしても、思うのだが、アメリカという国、戦争した後は、文化面に自己否定が混じった作品が評価される傾向があるみたいだね?ベトナムの後のニューシネマしかり、今回の3・11後の戦争の後のこのようなアメリカの自分否定の映画のアカデミー賞受賞、本当にこれもそう。[DVD(字幕)] 6点(2015-01-18 12:03:18)
3. その土曜日、7時58分
ルメット監督といえば、社会派モノや戯曲の映画化を多くてがけているが、この作品は今までのルメットとちょっと違うと思った。「ウイズ」や「グロリア」のような作品にも、ちょっと社会派のスパイスを効かせていたが、この作品はそれがない。ただ、金が人生を誤らせるという点くらいだ。しかし、新しい試みもしている。タランティーノのような演出をしたり、映画ならではの場面変えに新しい試みをしている。老いても、まだまだやれると言った感じで、この監督、ホントすごい。尊敬します。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-06 13:29:39)
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