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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 1年だけ通った学校では毎朝"IN THE MORNING"が流れた。 だからあのメロディはしっかり頭にしみついている。 ビージーズの曲のイメージに合わせて撮られた美しい映像は監督ワリス・フセインのものだけど、脚本を書いたアラン・パーカーの映画でもある。 この作品のいいところは子供に理解のある大人なんて出てこないこと。 それも冷徹な描き方じゃなくコミカルに誇張されていて、ダニーのママとかラテン語の先生とかいいネ。 終盤のメロディの家庭は比較的真っ当な描写でしんみりとさせたりもするものの、基本的には子供の世界と大人の世界をわけてある。 マーク・レスターとジャック・ワイルドが「オリバー!」からスライドしてきたのを知ったのはずっと後になってで、気弱&悪ガキの元祖? ダニーよりトムが好きな人が多いかもしれないし、メロディ(トレーシー・ハイド)をいれたトリオの話になってる。 他の2人より年上のジャックは演技もうまくて、トムだけ自宅の場面が一人芝居、欠けたカップに生活感がにじみ出る。 ダニーはヌードの絵を描いてママをあわてさせ、ギンガムチェックの制服がかわいいメロディは一見優等生のようだけど、ママの服と交換して金魚を手に入れる大胆さもある女の子。 "MELODY FAIR"は音と映像がマッチして一番素敵かも、音楽映画といってもいいくらい。 ロウアー・ミドル・クラスのダニーとワーキング・クラスとおぼしきトムやメロディの階級の違いもそこはかとなく出ているけれど、彼らのつながりには意味をなさない。 音楽室、墓地、メロディの家でのティー・タイムなど好きなシーンがいっぱいある映画。 彼らが走りだしたのは何十年も前のこと、映画の中ではあのトロッコは終着点もなく自由めざして走り続けるんだろうと思う。[CS・衛星(字幕)] 9点(2012-01-10 07:00:00)(良:3票) 2. チキ・チキ・バン・バン 「メリー・ポピンズ」の4年後に作られた「チキチキ」♪ (アメリカのディズニー映画「メリポピ」はイギリス人のアンドリュース主演、イギリス映画「チキチキ」はアメリカ人のディック・ヴァン・ダイク主演とちょっと複雑) イアン・フレミング原作、アルバート・ブロッコリ製作でチキチキはスーパーカー仕様、デズモンド「Q」リューウェリンやゲルト「ゴールドフィンガー」フレーベが顔をだす007テイストもあります。 ミュージュカル映画にしては屋外撮影や空撮が多くて解放感があり、ノイシュバンシュタイン城でロケしたりとスケールが大きく、同じ年の「オリバー!」同様、アメリカのミュージカルとはちょっとちがったゆったりとした余裕のある作りがOKな人ならエンジョイできそう。 ダイク演じる発明家のパパが明るく魅力的で、バンブー・ダンスも踊ってくれる。 2人の子供たちも可愛く、トゥルーリーのオルゴール人形もコッペリアみたいで楽しい。 「メリポピ」のシャーマン兄弟によるテーマ曲は、あちらを上回るキャッチーなメロディ♪♪♪ 意志をもつチキチキのスーパーぶりを見せるため、途中から「パパのお話」のファンタジー形式にしているけれど、最後にまた…というのも夢があっていいネ。 ダイクは「ナイト ミュージアム」では80才をこえていながらも、まだまだお元気にステップを踏んでいました。[DVD(字幕)] 8点(2010-11-09 00:00:02)(良:1票) 3. 父の祈りを ピート・ポスルスウェイトはデイ=ルイスと12才しか違わないが、とてもそうは見えない。重厚な父親像そのものである。ジム・シェリダンの演出はここでも観客を煽ることなく抑え気味だが、父子の情は濃く伝わる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-20 00:00:04) 4. チャタレイ夫人の恋人(1982) 《ネタバレ》 監督がジュスト・ジャカン、主演がシルヴィア・クリステルということで然るべき描写がされているが、やはり心に残るのはコニーが鶉の雛の新鮮な命にふれて涙を落とす場面だ。彼らの関係の引き金となる、女の涙腺が生む透明な液体がこのように身分の差を越えて男の心を動かすものだということを、この時初めて知った。彼らが森番小屋の鍵を受け渡す時の、影の主役である森の霧に包まれた姿も美しい。[地上波(吹替)] 6点(2009-06-12 03:30:32) 5. チャタレイ夫人の恋人(1995) メラーズ(森番)役がショーン・ビーン、コンスタンス・チャタレイ役のジョエリー・リチャードソン(V・レッドグレーブの娘さん)も素晴らしい美女であるうえ、彼女の夫クリフォードもジェームス・ウィルビィと美男美女には事欠かず、目の保養になる95年版。自分が見たのは編集された映画版ではなくてTVバージョンだった気がするけれど、デリケートでいい作品だと思う。メラーズがコンスタンスを見つめる憧れと欲望の入り混じった眼差しが印象的。それぞれに孤独な2人の心が初めて寄り添う、鶉の雛のシーンが好きだ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-11 13:47:24)
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