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自己紹介 |
今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。 物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。 備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。
10 至高の殿堂入り 9 心に残る傑作 8 もう一度観たい佳作 7 面白い 6 そこそこ面白い 5 普通 4 それほど面白くはない 3 面白くはないが見どころがなくはない 2 全然面白くない 1 酷い駄作 0 呆れ果ててもはやネタレベル |
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1. 天使の分け前
《ネタバレ》 ウイスキー醸造の過程での蒸発分が天使の分け前というシャレたネーミング。それをうまくラストにつなげてオシャレにまとめた印象。
ただ、ところどころ引っかかるところも。まず、ロビーがチビで貧弱そうなので、とてもケンカが強そうではなく使いっぱしりに見える。もっと引っかかるのが、暴行事件の被害者が置き去りにされているところ。自分だけが幸せを掴んでいいのかと。それも結局は犯罪行為に走って、超高級ウイスキーを盗んで得た大金で。いくら盗まれた被害者がウイスキーの味もわからない大金持ちだったとはいえ、それが免罪符にはならない。殺人犯が罪を償って出所して更正して幸せな家庭を持ったとしても、遺族はやりきれないだろう。ロビーは殺しこそしていないが、トラウマになるほどの暴行を加えているんだし。
盗み出す仲間がウイスキーの瓶を割ってしまい、皆が頭を抱えるシーンは面白かった。味方の足を引っ張る使えない無能な奴は、敵よりもタチが悪い。どんなグループ、組織にも1人はいる存在なので、共感を呼びやすい。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-03 21:13:21)(良:1票) 《改行有》
2. 転々
《ネタバレ》 全編に散りばめられた洒落っ気のある小ネタが見どころ。
臭いつむじ、岸辺一徳、時計屋のカンフーなど、ストーリーの本筋とはあまり関係ない小ネタも多いが面白い。
あるあるネタも多く、思わずニヤッとさせられる。
登場するのはクセのある人物が多くてユニーク。
擬似家族の体験でカレーを食べながら泣く文哉。
息子を小さい時に亡くしたらしい福原と、親に捨てられた文哉が、本当の父子のように見えて微笑ましい。
福原と文哉の散歩は、福原が妻を殺した後というような緊迫感や暗さはない。
終始ゆるくて遊び心を感じる映画で、独特の雰囲気に包まれている。
随所に感じる会話のセンスはすばらしいが、ストーリーの起伏で巻き込まれる感じはない。
まさに散歩と同じようなゆるさと遊び心を持つ映画なので、それが性に合わないとダレてしまう。
散歩するようなつもりで見ると、ちょうど波長が合う映画だろう。
逆にいえば、散歩したくないときに無理やり散歩させられている気分になるかもしれない。[映画館(邦画)] 4点(2013-01-16 22:01:53)《改行有》
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