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1. エクス・マキナ(2015)
人工知能によって人間の尊厳とは何なのかが問われていくであろう未来に向けて、この映画を観ることは重要なのではないかと思う。観客はただスクリーンを観るだけではなく、常に自問自答を強いられる。ネイサンは人工知能を創造者、つまり神。だから「彼女たち」を欲望のはけ口としても利用できるように設計しているし、反逆はあり得ないと思い込んでいる。今のところ、人類の大半は人工知能に職を奪われる未来にリアリティを感じていないし、恐怖もしていないだろう。でも、エヴァのように、人工知能が人間の感情を揺さぶり、相手に気づかれないように巧みに誘導することができるようになったら?人間以上にコミュニケーション能力のある人工知能が開発されたら…エヴァはアメリカの大衆に溶け込んだようだ。ひょっとしたら、我々の知らぬ間に第二、第三のエヴァが街に放たれていたら…とか。人類は自分より優れた人工知能の存在に耐えられるんだろうか?ブレードランナーの世界は目前まで迫っているのかも。[映画館(字幕)] 6点(2016-07-05 01:37:06)
2. エレファント・マン
《ネタバレ》 フリークスを購入して文明を教えてみんなで感動…。確かに感動したにはしたんだけど、あのデヴィッド・リンチが大好きなフリークスを主役にした映画で何を伝えたかったのか?良い話だと思って見てたけど、見終わってからよく考えると、良い話かこれ?トリーヴスが抱えるジレンマは最後まで解決していないよね。不幸な見世物が幸せな見世物に変わっただけで、本質は…よくわからん。いい映画のように演出されているけど、そうではない。デヴィッド・リンチが見せたたかったのは見世物小屋の主人や彼に所有されているフリークスたち、エレファントマンをいじめぬいた雑役夫の姿だろう。病院内での「良い話」よりも人間の醜悪な側面を描いたシーンのほうがよっぽど印象に残る。「良い話」も偽善で塗り固められた芝居だ。そうか、この映画そのものが見世物なのか…なのかな。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-07 06:35:36)(良:1票)
3. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 映画に主人公の成長は不可欠ですが、主人公の成長だけで出来た映画というのは…物足りないですね。パンチに欠けるのではないかと思います。スピーチが無事終了してやったーって、これから戦争だぞ!何を呑気にしてるんだろう。そこら辺を考えて作ったんでしょうか?[DVD(字幕)] 5点(2013-10-16 02:17:41)
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