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1. ナイル殺人事件(1978)
子供のころ、TV放映された時以来、久々に見ました。トリックや犯人、結末を知っていての感想となります。初めて見たときの印象は、ものすごいトリックだなあ、と感心しました。数十年ぶりに見返すと、いろんなところにヒントとなることが散りばめられています。つまらない映画はたいていストーリーを忘れてしまうものですが、この映画は記憶どおりでした。こんなにヒントを見せちゃっていいの?なんて思いながらの鑑賞でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-11 16:49:23)
2. ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
万人にお勧めできるとは言いませんが、出演者に好きな俳優が多かったので、けっこう楽しめました。シチュエーションは「サウンド・オブ・ミュージック」と「メリー・ポピンズ」を足して2で割った感じですね。エマ・トンプソンが脚本を書くときも、意識していたんではないでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-17 00:25:08)
3. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 見終わって、率直な感想は、「こりゃ、すごい映画だ」ということ。私は完全に打ちのめされました。上映時間2時間ちょっとの間、ずっとボディブローを食らい続け、最後にアッパーカットをもらったかの感触です。映画全体では社会派でありながら、こんなにもロマンティックな映画は、見たことがありません。R・ワイズが追っていた事件の真相が気になりつつ、R・ファインズが妻の深い愛に気付く過程が、とても良く描かれています。"とても良く描かれている"なんて陳腐な言葉しか思い浮かばない、自分の語彙のなさに呆れてしまいます。それ程良くできています。妻を殺した犯人を突き止めるべく、同じ道筋をたどって行くにつれ、いかに愛されていたか、いかに愛していたのか、主人公は思い知るのです。事件の謎を解くサスペンスとしても、一級品だと思います。割と簡単に謎が解けてしまう、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、この映画はこれでいいのだと思います。主人公が解く謎は、製薬会社がらみの事件と、妻の愛情が確かなものだったのかという、2つあるからです。ビデオムービーのようにカメラを使い、ドキュメンタリータッチで撮影された映像が、事件の緊迫感と、亡き妻の思い出の深さを強調してくれます。本作のグレードから考えれば、オスカーの作品賞候補になってもおかしくないと思いました。[映画館(字幕)] 9点(2006-06-05 21:24:38)
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