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1. 秘密の花園(1993)
子どもの頃に繰り返し読んだ原作(といっても昔の「少年少女世界名作文学全集」といったたぐいのだから、今思えば潤色されていたかも?と思いますが)の世界が、そのまま映像になって現れて驚きました。読者の心に生まれたイメージは人それぞれのはずですが、この映像ならほとんどの人から文句が出ないのではないか、と思うほど見事です。子どもの心も丁寧に描かれているので、良質な児童文学映画として、老若男女どなたにもオススメできます。8点(2004-03-25 10:21:08)
2. 秘密と嘘
何だかふつうの映画とずいぶん雰囲気が違うという記憶があったのですが、あるサイトに「いわゆる脚本はなく、簡素なメモを元に、俳優たちとの長期リハーサルで作られた」とあり、納得しました。
舞台などではよく使われる「口だて」という手法に近かったのでしょう。
だからこそのリアリティーだったのかも。
子宮内膜症?と思われる女性がお腹にカイロのようなものをあてがって苦しんでいるさまも、ほんとにリアルだったので、もしかしたらあの女優さん自身の実体験だった可能性もあるかも、と思います。
そのだんなさん役(主人公の弟)のティモシー・スポールという役者さん、私は名前こそ覚えていませんでしたが、とっても好きだなあと思っていました。何と「ラスト・サムライ」に出ていましたね。
ブレンダ・ブレッシンもかなりユニークな女優。日本で言うと藤田弓子さんみたいな感じかな。
目が印象的な黒人女優、マリアンヌ・ジャン・バチストは、TV女優出身で作曲もこなすミュージシャンとか。なーるほど、という感じ。才人なのね。
とはいえ一人として有名な役者さんは出ていませんでしたが、すごく味のあるキャスティングでした。
ストーリーは、1エピソードこそ「えっ!?」と驚く仕掛けが用意されていますが、描かれているのは単調な日常。そういうストーリーが好きかどうかが、評価の分かれ目ではないかしら。見ている間、息苦しさを感じないわけではありませんでしたが、娘の聡明さと弟の優しさ、最後のシーンに救われた気がします。8点(2004-01-05 13:05:29)《改行有》
3. ひかりのまち
邦題ですごく期待しすぎてしまいました。ハンディカメラなんでしょうけど(その狙いはいいと思うが)、揺れるカメラワークが苦手で、まず冒頭からイヤな予感が・・そして撃沈。題の持っている雰囲気と違いすぎてませんか? もっと雰囲気で観るファンタジックな映画かと思っていたし(そんな感じの題名でしょ?)、ちょうどそんなのを観たい気分だったので、まったく正反対のストーリー展開に、アララ・・。勝手に思い込んだ私が悪いんですけど、観る直前はなるべく余分な情報は抜きに見たいと思って、レビューやネットの情報を(そしてときにはジャケットの説明さえ)読んだりしないことにしてるので、こういうことも起きちゃう・・。うーん、痛し痒しです。それとは別に、本作の題材、テーマは、それはそれで好きな方向性なんですけど、映像や音楽の懲り方がちょっと監督の独りよがり? という印象です。残念。主演のジナ・マッキーは知らない女優さんでしたが、すきなタイプです。今後に期待したい。(監督、「GO NOW」と同じ人だったんですね。あちらはすごくよかったし、ユニークな映像にむしろ好感を持ったんだけどなあ・・。) 5点(2003-12-24 11:55:29)
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