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1. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 おもしろいと思う、個人的にはハマッた作品。「SF要素がリアリティがない」とか「マジックのタネが読める」とかは本質ではない(だから、その点は観衆に読みやすく意図的に作ったのだろう)、主人公2人がどのようにして自身を複数化していったのか、そのある意味で異常な過程の中でどんな感情や心の痛みがあったか、まさにラストシーンの2人の会話にテーマが集約されていたと感じた。脚本はさすが!と感じた。伏線もどんでん返しも緩やかに仕上げており、奇をてらう感がないのも良かったと思う。メメント以降の作品にはキレがなく、「バットマン・ビキンズ」では、単なるメジャー監督に成り下がったかとガッカリしていたが、ノーラン監督カムバックの印象を受けた。フィンチャーたちにも頑張ってほしい。[DVD(字幕)] 9点(2008-03-08 01:51:41)(良:2票)
2. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
《ネタバレ》 まあまあですが、ちょっと崩しすぎの感あり。重い男と軽い男を比較対照しながら展開する話は、教科書どおり重い男に軍配が上がるが、この二人の「お約束」のケンカはいかにも情けなく現実的で良かったです。しかし、ブリジットは太りすぎでちょっと気持ち悪かったし、続編としてはイマイチでしょう。[DVD(字幕)] 5点(2006-04-03 00:16:34)
3. ファウスト(1994)
《ネタバレ》 心地よい疲労感を残す映画。独特の世界の創造は評価に値するだろう。独自性の高い描写は、古いのか新しいのかどの時代の映画なのかもわからなくさせる。題材をファウストにし操り人形をからませた発想も見事、一段とシュールな雰囲気を作り出した。好みは分かれるだろうが、一度は見て欲しい映画。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-08 00:20:47)
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