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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  炎のランナー 《ネタバレ》 高貴な映画。光線が美しい。それも室内や曇天など翳りを含む光が絶品(海辺だけじゃなく、妹に決意を述べるとこも)。これだけでも参ってしまうのに、さらに時代色が濃厚。ほんのワンカットのために車用意したり、衣装も大変だったんだろうな。そして選手たちの走り。最後の100mなんか、スタートしたらすぐスローモーションになるんじゃないか、と思ってたらそのままのスピードで走ってきた。走ることの神々しさが、小手先でなく出た。とにかくまったく自分のために走った二人の物語ってのがすがすがしい。学校の名誉や国の名誉をコケにするからと言って別にイキがってるわけじゃなくて、自分の信念を守っているだけなの、またそこがスポーツマンシップであるところが皮肉。彼らもクヨクヨ悩みはするけど、信念そのものに対する疑いは生まれてこない。こういう信念の人間は本当は苦手なんだけど(歴史を見ればそういう人が危険な場合のほうが多かった)、すがすがしく好感が持ててしまったのも事実。リデルのほうは中国で死んだっていうのは、日本兵にやられたってことなんだろうか、遠くの美しい物語が急にナマナマしく感じられた。ラストで冒頭部分が繰り返されるんだけど、曇天のなか過去の亡霊たちがニコニコと笑いながら走り来たり走り去っていく感じで、味わいもひとしお。[映画館(字幕)] 8点(2012-06-20 09:43:28)(良:1票)

2.  ボンデージ ちょっと歳喰いかけている娼婦の身の上話映画。といっても『西鶴一代女』のようにおどろおどろしくも格調高くもない、しみじみよりも軽快なノリ。主人公がときおりカメラに語る映画ってのはけっこうあるけど、全篇ってのは珍しい。おそらく『ファンタジア』を観てるヒロインと、友人(黒人男)との愚痴と、車の中のヒモとの議論、のような形式になる。身の上話といっても湿っぽい愚痴だけではなく、ヘンタイの客の話とか、男社会への反発とか、社会はこういうふうに娼婦の目には見えているのか、という新鮮な視点が与えられている。とくべつ責任をとらずに人の話を聞く楽しみ、ってのが「身の上話」にはある。いくぶんかの好奇心も手伝って。画面はこの監督にしてはあまり作り過ぎない地味目。くるみ割り人形のバレーを観るシーンは、『ファンタジア』の伏線か。孤独に至る性ってのがあるんだな。[映画館(字幕)] 6点(2012-03-11 09:30:25)

3.  ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄 徹底して頭で作った映画だけど、底には今の社会の「なんとはない嫌な感じ」があるから、アタマ倒れになっていない。架空の青年政治家という焦点を一つ設定することで、その「嫌な感じ」があきらかになってくる仕掛け。「ファシズム」とまでは言えないが「前ファシズム」的雰囲気。漠然とした保守回帰、清潔やプライドの強調、またカントリーソングってのがそういうのに合ってるんだ。ファンの三人兄弟が、ホンモノらしくて怖かったなあ。初めて会って緊張し切っている目つき。考えてみれば「ファン心理」ってのは「絶対希求」であって、もともとファシズムに流れやすい状態になってるんだろう。眼が澄んできてる。病院で立ち尽くす人々。テレビが批評的な役割りを期待されてたのが意外だった。日本だったら一番に流されるメディアだろうし、あちらではよく新聞がこういうときには出てくるんだけど。対話のインタビューワーが怒ったり、アホなテレビショーのキャスターが意外と固く拒んだりと、単純化していない。保守的に見える人物がリベラルだったり、若者が反動だったり(これが怖かった)。[映画館(字幕)] 8点(2011-07-10 12:10:41)

4.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 全部で何カットあったんだろう、「キビキビしている」と「目まぐるしい」の間ぐらいの感じでずんずん進む。正直言って前半は「目まぐるしい」が優勢でいささか疲労気味だったが、だんだんテーマが見えてくると、ノレた。そうすると映画もキビキビ感じるのだから、いいかげんなものだ。どってことないコメディかと思っていたら、しだいにツインピークスめいた空気が流れ出し、銃が似合わぬ人たちとの壮絶な銃撃戦にまで至ってしまう。あの国は伝統のある保守的な国だから、かえって保守的なものへの警戒が強いのだろう。“公共の利益”という怪物に支配された“安全な町”、それを作っている“近隣監視同盟”。荒唐無稽ではあるが、よそ者への敵意を秘めた地方都市の現実と、どこかでちゃんとつながっている。この荒唐無稽は、やたら安全が叫ばれるようになりだした国の民としては、けっこう迫る。そこを押さえているから、ラストもただのアドレナリン系の発散ではなく、ブラックユーモアに満ちた納得のある痛快さになっていた。ただ、子どもたちや警官仲間があっさり主人公側に付くのがちと緩く、おそらくこういう風土ではまっさきに子どもたちが組織されて“愛郷防衛少年団”にされてるだろう。それとラストが一つ余計だったと思うが、いかにも英国ならではのハスに構えた姿勢が嬉しく、楽しめた。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-10 12:11:44)(良:1票)

5.  ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ 男性的な楽器チェロと女性的な楽器フルートとの対比があって、男社会に乗り出した女性の挫折、というフェミニズム的解釈も可能、またこの二つの対比を、平凡で安定した人生と芸術を極めて狂気に至る人生と見ることも可能。ただそう単純に割り切れるものではなく、そのとき姉妹という設定がいい。二つがまだ一つだった少女時代をも描けるので、対立が図式にならない。いろいろ細かなエピソードがあって、B♭の音とか、妹用に買った車で姉がフルート練習しようとすると窓につかえるとことか、シナリオがすごく丁寧だ。それにしても、いまさら難病もので泣かされるとは思わなかった。少女時代に姉妹でたどたどしく合奏した“モーツァルトの子守歌”を、エンディングで深々とチェロで奏でだされた日にゃ、ただただ落涙。[映画館(字幕)] 8点(2008-10-14 12:14:07)

6.  ホフマン物語 この映画ではヘンなことを覚えている。長いバレーシーンの途中にフィルムのつなぎ目が来てたのを、踊っている人形のゼンマイを巻き直すことでそこをしのいでいたこと。音楽映画の弱点はフィルムのつなぎのとこなんだけど、それをいかに乗り越えるかを、先人はけっこう楽しみながら工夫してたみたい(それとももともとそういう振り付けだったのかなあ)。映画の振り付けは舞台のバレーとは異質なものであるべきだが、でも最近のミュージカル映画のように、あんまりカットを割りすぎるとダンスの妙味が消えてしまう。本作はダンスシーンをたっぷり取っていたように思う。恋仇役の表現主義男の押しつけがましさが鬱陶しい、と当時の日記に記してあった、けど青に浸された「ホフマンの舟歌」の場などけっこう凄みがあって良かったような記憶もあり、今見直せば評価が上がるんじゃないかな。テーマは不可能な恋。[映画館(字幕)] 6点(2008-04-07 12:14:20)

7.  ホテル・ルワンダ 西欧社会への皮肉が利いている。「アフリカの黒人はニガーですらないのだ」という、虐殺への無関心ぶりへの一言。「虐殺の映像が流れても、怖いねと言っただけでディナーを続けるのだろう」なんてセリフは、今まさに映画を見ているこちらへも向かってきている。草葺の小屋でなく、近代都市のホテルが舞台なのが怖い。考えてみれば関東大震災の虐殺のときだって、我が東京はもう充分近代都市だったわけだし、将来北朝鮮がパンクして大量の難民が日本海側の海岸に流れ込んできたとき、インターネットでの煽動でもあれば、こういうことが起こらないとは断言できまい。責任感を霧散させてしまう集団の狂気って、いつでもどこでも発生してやろうと待機しているらしいのだ。[DVD(字幕)] 7点(2007-12-06 12:23:02)

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