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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 未来は今 《ネタバレ》 社長が突然社屋上階から会議中に身投げ。マスバーガーはあえて田舎者の天然バカを新社長に据えて会社の評判を落とし、株を暴落させてから買い占めようと策略。その天然君が考案したのがフラフープ。これが大ヒットでマスバーガーのアテが外れたが、でっち上げをリークして天然君を貶める。フラフープのヒットで天狗になっていた天然君は梯子を外されて、前社長と同じように社屋上階から投身するが――。 ここで急にファンタジーになって醒めた。 フランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」と「素晴らしき哉、人生!」を掛け合わせて現代風にアレンジしたようなウェルメイドな作品。 コーエン兄弟には最初に観た「ファーゴ」のイメージがあったのだが、これは全然様子が違った。予定調和を避けながらバイオレンスとサスペンスの中にブラックなユーモアがスパイス的に入っているのが持ち味。この作品にはそれが見られず、コメディとしても笑いのツボが合わない。 カルト的な人気を持つコーエン兄弟が一般向けに寄せて映画を作ったら、角が取れてこうなっちゃったって感じ。似合わないことをやらされた感がある。まるで得意技を封印させられた格闘家のよう。 予算のかかった大作でポール・ニューマンなど大御所も出ている。その割りに内容があまり印象に残らない。 コーエン兄弟のファンでも何でもないが、コーエン兄弟マニアはこういうのも受け入れられるのかどうかちょっと気になった。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-01 00:18:09)《改行有》 2. ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 ミッドナイトエクスプレスに乗るというのは、脱獄するの隠語。タイトルだけ見ると列車を使ったサスペンスのようだが、トルコが舞台の脱獄ものだった。 罪に対して罰があまりに重過ぎるけど、麻薬を大量に持ち出そうとしたのだから自業自得の面も。やむにやまれず犯した罪や冤罪ではないので、主人公にまったく肩入れできなかった。実話が元になったとのことだが、アメリカ本国ではこれくらいのことはたいした罪にもならないだろうから、他国という意識が薄かったのか。麻薬で簡単に死刑になる国もあるんだから、海外に出たらよっぽど気をつけないと。郷に入れば郷に従え。従えないのなら行くなということ。そう考えると日本はいろいろ甘い。海外で無防備に事件に巻き込まれるケースも耳にするし、国内では郷に従う気のない外国人がのさばっている。[DVD(字幕)] 5点(2015-09-08 20:57:52)《改行有》 3. ミッシング・ポイント 《ネタバレ》 9.11以降のイスラム系への差別。全裸にして尻の穴まで調べるという屈辱的な扱い。愛する人にも裏切られた思いが、反米テロのイスラム原理主義集団へ手を貸すことになったのかどうか。 CIAスパイとパキスタン人のヒリヒリするような対峙で、サスペンスとして最後まで引っ張ってくれる。宗教が絡む対立は、過激な排他主義に陥りやすく根が深くて難しい。たとえ友人同士であっても、恐怖と疑心暗鬼が人を攻撃的にさせる。 主人公は立派だったが、その判断に至る葛藤は描かれておらず、終盤で簡単にキレイにまとめすぎた感があり、そこに物足りなさが残った。[CS・衛星(吹替)] 5点(2015-06-03 00:11:06)《改行有》 4. 魅せられて(1996) リヴ・タイラーとトスカーナ地方の風景がキレイ。それだけ。[ビデオ(字幕)] 4点(2012-12-16 23:58:52)
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