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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  未来は今 時代はフラフープの58年ということになっているが、空気は20~30年代。アールデコ調の美術、それとキャプラタッチのせいだろう。冒頭のリズムなんかなかなかよろしく、運命の求人広告につくカップのワッカが後のフラフープを予告したり。でもストーリーは美術的興味へ奉仕するだけに提供されていて、いやそれでもいいんだけど、やっぱりなにかキャプラの伝統に対する批評もほしいところ。伝統を継ぐってのは、批評精神を持って生かせるものを生かしていく、ってなかにあるんじゃないか。落ちた主人公が助かる展開などパロディとしての批評なのかも知れないが。実際に存在したフラフープを使って、ここまで話を作っちゃうってのは、素直にすごいと思う。でもやっぱりポール・ニューマンの副社長室の秒針の影など、美術のほうがこの映画の命。[映画館(字幕)] 7点(2010-07-28 10:02:25)

2.  未来世紀ブラジル 《ネタバレ》 たとえば、拷問の記録をタイプにとっているところ。担当のオバサンが打ってるタイプを主人公がちらっとのぞくと「HELP!」と悲鳴が並んでいる。話しかけてオバサンがイヤホン外すとじかに悲鳴がもれてくる。あるいは食事の場でのテロ爆弾の炸裂、それでもせっせと食事を続ける人たち。ドンパチやってる脇で掃除を続けるオバサン。デ・ニーロが情報用紙に絡みつかれていく脇をゆく通行人。なにか切迫した大音声の世界と、静寂の事務的な世界がつながっている。事務の静まりのほうが大音声を圧倒し包み込んでいく。これは単にギャグと言うだけでなく、現代社会そのものといった納得を感じた。そういった大音声への無関心を導く社会の果てに、ラストの「ブラジル」を口ずさむ呆けた夢の世界が待っているのだろう。そしてこれはスクリーンを観ている私たちを皮肉っているのか、という気にもなってくる。カフカ的な暗い未来社会もの、って映画はほかにもあるが、とりわけこれは笑いと戦慄の振幅が大きくて好き。オタフクの笑顔もそうとう気味悪い。この後に観たフランス映画の『デリカテッセン』てのでもラテン音楽が暗い未来社会に流れていた。一番「自由」を感じさせる音楽なので皮肉に響くのか、あるいは世界が北方的に陰鬱になってしまったので皮肉に響くのか。ラテン音楽が皮肉に響くようになったら、その社会は要注意ってことだ。[映画館(字幕)] 9点(2010-07-19 10:57:20)(良:2票)

3.  ミッション 《ネタバレ》 音楽がエンニオ・モリコーネ。『1900年』的なオーボエの歌から始まって、スタッカートのコーラスで盛り上げていく。歴史や政治など硬めの題材を背景にした映画ではとりわけこの人の曲が似合う。『死刑台のメロディ』の歌も好き。『ソドムの市』の、あたかも上品なサロンで流れているような音楽も大好きなんだけど、これは硬めの歴史ものってのとはちょっと違うか。またこの映画では音楽ってのが、そもそも一つのモチーフになっている。宣教師の布教の手段としての音楽が、けっきょく歴史を見ると、布教が音楽文化を伝播するための手段になってしまった、っていう皮肉のようなこと。「慈しみあふれる愛」がどうのこうのと言われると反発を持ってしまうが、異文化の接触という点に重点をおけば、歴史の普遍を描いている。異文化がぶつかりあうことによって、たしかに一方では今までサーベルなど持ったことのなかった楽園に悲惨がもたらされたが、また一方ではヴァイオリンが伝わった(なにもインディオの音楽と西洋音楽との間に優劣をつけてるわけじゃなく、あくまでこうして文化は多様化していくってことで)。もっともその後にはキリスト教文化由来の和声が世界を覆い尽くしていったわけだが、ともかく宗教より芸術が上位、って考えは嬉しい。[映画館(字幕)] 7点(2010-06-23 12:02:22)

4.  ミス・ポター どっちかっていうと威勢のいい啖呵が似合うレニー・ゼルウィガーが控えめに微笑む役、いつも精神を半分病んでるようなエミリー・ワトソン(太め)が頼りがいのある姐御役、この入れ替えたような配役が新鮮で成功していた。ダーティな言葉が一つも聞かれず、落ち着いた室内に緑したたる風景と眼にも優しく、時々こういう映画を見るとホッとする。どうかと思ったアニメの使用も悲嘆にくれる場面で生きた。礼儀正しい恋愛(乳母の監視付き)が可能だった時代。しょせんいいとこのお嬢さんの道楽、と突っ込みを入れたくなるかと思ってたが、ならなかった。いいとこのお嬢さんにはいいとこのお嬢さんなりの苦労があるらしいし、個人にできる範囲内で彼女は頑張った、それを、よしよし、とメデてあげようじゃないか、って気になる。こういう素直な映画は素直に見たくなる。[DVD(字幕)] 7点(2008-05-28 12:12:45)(良:1票)

5.  魅せられて四月 《ネタバレ》 英国人は心底地中海に憧れてるんだなあ。夫の咀嚼する口元にイギリスの陰気さが凝縮されている。階級の違う人間たちが一緒に保養ってのが、イギリスではよくあることなのか、あんまりないからドラマになるのか、たぶんそっちだろうけど、そこらへんがも一つ不明だったがまあいい。明るいイタリアでのイギリス女たちの保養と回復の話。トカゲが体の上を這っていく、まどろみの日々。極楽極楽。この女の都にも男が侵入してくる、社会・社交の侵入。まどろむためにやってきた場所でも、男が別の女性に気がいってると思うと嫉妬が起こる、なんてあたりの女性心理の観察。でも大事件は起こらない、いまや満月、すべては回復して円となり、杖にも若葉が出てくる。って、いかにもイギリスらしいキチンとした映画で、それがいささか物足りなくもあり。[映画館(字幕)] 6点(2008-04-16 12:15:42)

6.  ミスター&ミセス・ブリッジ 《ネタバレ》 愛すべき頑固親父もの、ってのが映画にはある。娘たちからは時代が変わったのよ、と言われ続けてるのに、たとえば画家を見ると「なんで働かん、絵は週末に描けばよい」と叱責する。妻は夫の言いなりになって当然、そのかわり夫は妻に嫌な話を絶対に聞かせない。娘のふしだらや自分の心臓が弱っていることなどを妻の耳に入れないことが、夫たるものの義務なのだ。これはもうどうしようもなく古くさいわけだけれども、こういう一対の夫婦像に代わるものをまだ現代は生んどらんじゃないか、という保守派のグチみたいなものも聞こえてくる。前向きに生きている娘たちのほうがみじめっぽい。もちろんいつでも古いものは堂々としていて新しいものはみじめっぽく、それでも時代は新しいものに加担していく。竜巻の中での食事のシーンが良かった。大丈夫だと言う夫、それを信じて逃げない妻、私の判断に誤りがあったことがあったかね、と泰然と食事を続け、竜巻は静まっていく。[映画館(字幕)] 6点(2008-04-12 09:50:58)

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