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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  レイニング・ストーンズ 微苦笑の世界をゆっくり引っ張っていって、ラストになってカチッと怒りを結晶させるのがこの人の構図。まるで仁侠映画の型。「生活」することの大変さがほとんどドキュメンタリーのタッチで綴られていく。願いは娘の晴れ姿。羊肉売り、下水掃除、ディスコの見回り、妻のほうは下手なミシン掛け、とこの家族と十分親しくなったところで、高利貸しが闖入してくる。生々しい怒りが映画を観ているものに自然に湧き上がる。たとえば新聞などでひどい高利貸しの記事を読んだときなどに起こるだろう傍観者としての怒りではなく、当事者としての怒りを擬似体験できる。これ映画の強み(怖さでもあるが)。そのあとの神父との対話がいい。家族を守ろうとするのは罪ではない。怒りをそのまま屈折させずに肯定する。さらにラストで警官をうろつかせた後で、バンを主人公に返すというオマケも嬉しい。町を怒鳴って歩いているヤク中の少女のカット。友人の娘がバイ人になっていることを友人に言えない。その友人は娘から貰った金で泣いている。こういう循環。中で語られたジョーク。「小児麻痺の子どもを車椅子ごとクレーンで吊って奇跡の泉に漬けたところ、少年の脚はそのままで車椅子のタイヤが新品になってた」。象徴的ですなあ。[映画館(字幕)] 8点(2011-03-14 10:41:54)

2.  レディバード・レディバード 《ネタバレ》 世間・当局が彼女に繰り返すのは「落ち着いて、落ち着いて」という言葉。これが最もいらだたせる言葉なわけ。落ち着いた市民の良識へのいらだち。落ち着いた市民たちの無言の圧迫が怖くて、彼女はさらに反発していく。落ち着いている当局の者たちが、落ち着いたまま子どもを連れていく怖さ。チャップリン以来の永遠のテーマなのだろう。ただたしかに児童虐待という問題もあって、家庭をあまり聖域視することは最近とみに難しくなっている。まあこの場合外国人への偏見もあったりするんだけど。彼女を一目で同情できるようには造形してなく、正直言ってあんまり近くにはいてほしくないタイプとしてズルくなく描いているのが立派で、そのためにかえってドラマに説得力が出た。最初の二人の子どもが連れていかれる場が充実していたが、二人目の子どもを産み落とそうとしたくなくて抵抗するところも凄い。腹の中に入れたままにしておきたいのだ。題材からして、もうちょっとユーモアを入れてほしいという注文は無理かも知れないが、もとの旦那の不意の暴力など息苦しすぎるので。[映画館(字幕)] 7点(2009-09-19 11:55:59)

3.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 常に異なるジャンルに挑戦し成果を収めてきた監督だったけど、今回は『アメリカン・ビューティー』の姉妹篇みたいになっている。あの日常へのうんざり感が、アメリカの黄金時代だった50年代を背景に描かれていくのに驚いた(通勤サラリーマンの帽子の群れで時代を描く手ぎわ)。朝鮮戦争後からベトナム戦争までのアメリカって輝き渡ってるって印象だったけど、“絶望的な空しさ”も裏には潜んでいたのだ。その空しさから逃れるには、あと十数年後ならヒッピーコミューンって逃げ道もあっただろうが、この時代レボリューショナリー・ロードに住む若い夫婦にとっては、革命の本場パリを目指さなければならなかった。その「浅はかさ」を起動させるほどの空しさに捉えられているマクベス夫人としてのヒロイン。ダラダラしたくないという強迫観念が夫を追い立て、自身をも追い詰めていく。自分たちの革命を失敗させ、日常に最終的に縛り付けてしまうだろう錨としての胎児を子宮に抱えて、透明な笑顔を浮かべながら朝食の準備をする場に凄味があった。でもこの『タイタニック』の二人、『アメリカン・ビューティー』のK・スペイシーとA・ベニングのコンビに比べると、まあ若い世代なんだから仕方ないけど、すぐ怒鳴り合いになる演技がやや単調で(とりわけ眉間の皺ばかりが印象に残る亭主)、たとえ他人にはどんなに浅はかに見えようと当人にとっては切実なんだ、と感じられないのが欠点。…この二人は今回も大西洋の対岸に行き着けなかったわけだな。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-09 12:02:34)

4.  レンブラントの夜警 《ネタバレ》 何かを読み取りたくなる演劇的な絵画、それを演劇的な映画を撮る監督が題材にしたとなると興味を引くが、なんか相殺し合ってしまったという印象。ベッド・テーブル・棺などの水平線が強調される画面で、その無機質な構造を破るように、馬や牛や鶏やらが闖入してくる。しかしそれらもあくまでも舞台の上を賑やかにするという雰囲気で、映画そのものをスリリングにはしてくれてない。安定した舞台で、小さなまとまりのある陰謀劇を鑑賞した気分。「夜警」についてどんな研究がされているのか知らないが、あの絵の面白さは読み取りきれない物語をいくらでも紡ぎ出してくるところで、市民の裏面話(事故に見せかけた殺人、孤児院を装った売春宿と、演じることの二重性はあるけど)で閉じてしまうだけでは勿体ない気がした。ましてレンブラントが推理劇の主人公のように告発したりするのは興を削ぐ。俗な欲求から生まれた集団肖像画が、後世まで興味を引き続ける偉大な絵画となる、という芸術の不思議さに大きく展開していく前に、この推理ドラマは小さく閉じてしまったように見えた。[DVD(吹替)] 6点(2009-03-26 12:00:27)(良:1票)

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