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【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
41. 戦場にかける橋 デビッド・リーンの作品らしく、見ごたえのある骨太な人間ドラマが、大自然の中でくりひろげられていきます。みなさんと同様に、戦争のむなしさも感じましたが、それ以上に人間の生き方も考えさせられました。主人公は、捕虜として生きていく上で、軍人としての誇りある生き方を、橋を見事に完成させることに求めます。救出をただ待つといった、あるいは、戦争終結まで生き延びるといった受身の姿勢ではなく、敵の仕事でも積極的に協力して、自分たちがこの戦争に関わった証を残そうとします。やがてそこに、敵味方の間を超えて、信頼関係が生まれます。人間は、たとえどんな状況でも、考え方を変えれば、生きがいや目的を見つけられるのかもしれません。しかし、こうして順調に進んだかに思えた仕事も、結局悲劇に終わり、戦争のむなしさを、よけい引き立たたせる結果ともなっています。9点(2004-02-03 00:55:09)(良:2票) 42. ギャング・オブ・ニューヨーク オスカーの作品賞は取ってほしかった。シカゴよりは上だと思います。スコセッシ監督まだ無冠ですね。欲を言えば、最後の盛り上がりに若干欠けるところがあったかなと感じましたが、圧倒的な迫力と映像美は見ごたえ十分でした。ニューヨークに対する思い入れも感じました。9点(2004-01-21 23:38:53) 43. 2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 人類の進化を語る上で、道具の使用が大きな意義を持っている。作品では、道具との関係をターニングポイントにしている。はるか400万年前、人類は始めて道具と出会った。それは、人類と3次元空間との出会いにつながるものであった。人類は自身が持つ能力以上に道具の力で飛躍的に発展し、地球を飛び出し宇宙空間を行き来するようになる。やがて、道具との関係に変化が生じる。道具の制御が出来なくなる事態が発生する。全て道具に依存している状態を変える必要が生じた。新たな人類の進化の時期が来たのだ。キューブリックは、それは、時間の観念を超えた4次元への移行と肉体と精神の関係の変化だと予測する。死によって現在の肉体に別れを告げたとき、新たな人類の進化が始まる。10点(2004-01-12 22:20:28) 44. 戦場のピアニスト ポランスキーの傑作。おそらく、シュピルマンの実際の体験に基づく歴史の一こまを切り取って見せたら、このとおりだろうと感じた。まったく、演出自体を、現実の出来事に忠実に従った形(と思われる)にして仕上げている。シンドラーのリストは、監督の意図が反映された演出を感じたが、ポランスキー監督は、事実をそのまま見せることに執着している。こういうことが、歴史のある時期に起こった、ということだけの表現。そこに関わった人達の様々な思いや感情を置き去りにし、無常に歴史が動いていく映像。それが、見る者の胸を打つ。10点(2004-01-09 01:59:13)(良:1票) 45. HELP!四人はアイドル さすがにファンじゃない人には退屈かな。音楽中心のライブものでないから、ちょっと評価が下がるけど、たまには見たくなる作品です。7点(2003-12-24 23:59:10)
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