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1. あの胸にもういちど
原作はアンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの純文学風のポルノ小説。「ルパン3世」の峰不二子の容姿部分の元ネタとなった映画。何度も裏切ったりするキャラの元ネタは「黄金の七人」のロッサナ・ポデスタだろう。公開当時はアラン・ドロンのヌードが話題になったが、やはりマリアンヌ・フェイスフルの魅力で成り立っている映画。名カメラマンのジャック・カーディフが監督しているが、当時、流行していたフィルター処理したサイケ調の画面は今見ると少々辛い。ストーリーらしいストーリーがないだけに、監督の感覚が合わないと非常に退屈に思える映画。[DVD(字幕)] 4点(2005-10-31 22:23:09)
2. 赤い風車
クリストファー・リーとピーター・カッシングというハマー・フィルムを代表する2大スターが端役で出ている。ヒューストン監督は、ザ・ザ・ガボールの大根振りに激怒したらしい。ロートレックの有名なポスターと同じように顎の長い人が出てきたのにはビックリ。ヒューストン監督は後に「007カジノ・ロワイヤル」で、この映画のセルフ・パロディをしているので、興味があればそちらもどうぞ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-31 18:38:48)《改行有》
3. 赤い靴(1948)
パウエル・プレスバーガーの名コンビが残した映画史上に燦然と輝く傑作。アンデルセン童話をベースにしたバレエ“赤い靴”のシーンには圧倒され言葉を失う。ジャック・カーディフのカメラ、イースデイルの音楽、アーサー・ロースンの美術にシアラーの踊り…どれが欠けてもこのシーンは生まれなかっただろう。バレエ・シーン以外の部分も単純なメロドラマに終わることなく最高級のドラマに仕上がっている。バレエに興味のない人にこそ見て欲しい映画。
[DVD(字幕)] 10点(2005-10-31 18:28:43)《改行有》
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