|
プロフィール |
コメント数 |
914 |
性別 |
|
自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
|
1. ユリシーズの瞳
《ネタバレ》 採点不能に近い。
ハリウッド俳優のハーベイ・カイテルを主演に据えているものの、
3時間近い上映時間に長回しと政治的要素が強いため、映画館で観ていたら確実に寝ていただろう。
本来のアンゲロプロスの作風が純度100%詰まっている。
しかし、映像に目を見張るものがあるのは事実で、
白黒からカラーに移り変わる際に現れる青い船、ワンカットで捉えた数年に亘る元旦のパーティー、
運河を渡る巨大なレーニン像、雪のサラエボ市街の交響曲と霧の中の虐殺が目に焼きつく。
映画の歴史とは常に真実の記録と表現の闘いの歴史であって、
かつて独裁国家であったギリシャや旧ユーゴとは無関係ではないはず。
1995年のカンヌ映画祭では、クストリッツァの『アンダーグラウンド』が最高賞、
本作が次点であると見るに、当時の旧ユーゴ内戦の関心度の高さが伺える。[ビデオ(字幕)] 5点(2015-09-01 20:32:13)(良:1票) 《改行有》
|