|
1. 10ミニッツ・オールダー イデアの森
ベルナルド・ベルトルッチの物語に安心したのも束の間、マイク・フィッギスの前衛狙いに嫌悪感を覚え、イジー・メンチェルの人生コラージュで気を取り直し、イシュトヴァン・サボーの1カット・カメラ・ワークに感心した所、クレール・ドゥニの小難しい禅問答が虚しさを漂わせ、フォルカー・シュレンドルフの悪い意味での初々しさに鼻白み、マイケル・ラドフォードのストレートな短編SFを懐かしく感じる。そして誰も着いて行けないジャン=リュック・ゴダールの俺流芸術が止めを刺して終わる。「人生のメビウス」と違い、作家性ばかり強調する作品が多いので、こっちは概して退屈です、4点献上。[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-15 00:09:56)
2. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
アキ・カウリスマキ作品はいつもこの人達が主演なのかと疑問を持ち、ヴィクトル・エリセの余りのさりげなさにテーマを見失いつつ、ヴェルナー・ヘルツォーク作品がリアルかフェイクか凄く気になり、ジム・ジャームッシュとクロエ・セヴィニーが同じ倦怠感を共有してることを発見し、ヴィム・ヴェンダースの真っ当な短編作品に好感を受けつつ、スパイク・リーがこれをここで発表する意図を量りかねる。そして、変容する北京へと誘う陳凱歌のファンタジーに夢を見て終わる。頭でっかちの「イデアの森」とは対照的に、こちらは物語を伝える見事なアンサンブルになってます、6点献上。[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-15 00:09:33)(良:2票)
|