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プロフィール |
コメント数 |
1408 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
投稿にあたっては ①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。 ②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28) |
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1. パラドクス
《ネタバレ》 難解ですね。作り手が予め抱いていたひとつながりのイメージに肉付けしていった感じ。
ラスト近くで一気に種明かしをするわけですけれど、一種の運命論なのか?それとも変種のパラレルワールド論なのか?正直今もって見出せません。
非常階段の9フロア行ったり来たりや田舎道行ったり来たりという小さなループが、35年間というもう少し大きなループに包含され、更には一人の、と言うより人間誰しものと言った方が良いのかも知れませんが、若い頃の幸福が年とともに不幸へと遷移していく流れへと繋がっていく?この監督さんの脳内イメージには置いてけぼりにされてしまいそうです。
正気と狂気の境界を行ったり来たりの難解なループ。この監督さんの次なる作品「ダークレイン」も併せて観ることをお勧めします。イカレタ世界観にハマるかどうかはアナタ次第。私は今のところ片足ハマって藻掻いてます。なので今のところ6点献上に止まります。[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-05 23:52:09)《改行有》
2. バベル
《ネタバレ》 点数、迷いました。自分的にはせいぜい4点なんですけど、でも、考えてみたら長尺の作品なのに居眠りひとつせず観終わることが出来た訳だし、つまらないということはなかったようです。
複数の話を一点に収斂させるという作風は、この監督に限らず、世に数多の作品が存在しますよね?その場合当然のことながら、いかに構成するかが鍵だと思います。この作品の場合には、「バベル」という題名で趣旨を言い放っておいて、時間差のある複数のエピソードに同時性を持たせることで関連付けを深めているようですね。その手法は、実に緻密な組み立てをもって、ごく自然な形で表現出来ていると思います。
ただ、1丁のライフルから放たれた1発の銃弾が、世界各地に散らばった人々を再び結び付ける、みたいな設定は強引過ぎやしないですかね?世界には、もっと自然に結ばれている人たちが数え切れないぐらいにいるだろうし、その人たちが皆こんな調子で劇的に運命を知るなんて、ちょっと甘過ぎ!
言いたいことはすごく良く解るような気がします。聾唖の女子高生の扱い方、執拗に異性を求める姿と全裸になる意味、父の一言、夫の一言、妻の一言…などなど、一見不要とか強引に思われる展開ですが、取り上げるだけの意味があります。そして、観終わった後、監督の意図や物語の本旨について大いに語り合うことが出来る。ひさびさに後から楽しみが見えてくる感じ。もう少しアイディアを練れたら、素晴らしい作品になっただろうなぁ。。。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-21 00:17:33)《改行有》
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