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1. マッチ工場の少女
《ネタバレ》 主人公のイリスは例えて言うならばデ・パルマの「キャリー」。上手く恋愛をすることが出来ないし、両親も理解のない冷たい人たち。だからと言って超能力で周りの人々を虐殺するわけでもなく、ただ少女の味気ない日常が淡々と描かれていく。物語が進むにつれてどんどん話は重くなっていくので、もうやめてくれ!とも叫びたくなってしまうが、終盤の展開は意外にもあっさりしたもので安心した。さすがにこんな話を90分以上も観続けているのには辛いものがあるので、60分ちょっとという短い上映時間
も実に丁度良い。ちなみにさっき超能力で虐殺はしないと書いたが、この映画では殺鼠剤を使って悪者を成敗していくので要注意!7点(2004-05-04 23:16:02)《改行有》
2. 真夜中の虹
《ネタバレ》 初めはメロドラマか?と思わせておいて、後半になったら犯罪ドラマに転向。ここで登場するマッティ・ペロンパーが良い味出してます、やっぱりこの人はカウリスマキ映画の名俳優。原題の「Ariel」って一体何なんだろう?と思っていると、これが最後に登場する逃亡用の船の名前なんですね。その名もアリエル号。エンドロールを締めくくる「虹の彼方へ」の曲がこれまた素晴らしいです。「真夜中の虹」とはよく考えた邦題だこと、イイ・・・。9点(2004-02-29 21:02:37)
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