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プロフィール |
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914 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. そして、私たちは愛に帰る
《ネタバレ》 親子3組の愛の物語が個別に交錯する『アモーレス・ぺロス』を彷彿とさせる構成。互いに異国で死んだ二人の女性が交差するように祖国に移送されるショットが印象的。娘の遺志を継いだ母を演じたハンナ・シグラの存在感が圧巻で、死のきっかけを作った娘の友人を助けるなんて日本では絶対に出来ない。そういう宗教的な土壌の違いもあるのだろう。トルコ系ドイツ人監督のファティ・アキンは、移民問題の亀裂を見つめながらも死によって生まれた微かな愛と希望を提示する。もっとも、今のシリア難民問題を見るに、何でもかんでも純ドイツ人から寛容さと愛で受け止めよ、ってある意味で都合良すぎはしませんかね? 脚本は巧いが、そういう裏読みを感じてしまう。[DVD(字幕)] 6点(2015-12-14 19:16:05)
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