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プロフィール |
コメント数 |
363 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
とにかく毎日忙しい、とか言ってなかなか映画を観ないと、観たい映画リストがどんどん長くなっていく。 このまんまじゃ死ぬまでに間に合わなくなっちゃうから、とにかくどんどん観ようっと。 |
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1. 愛のコリーダ
一体大島監督はこの事件の「何」を描きたかったのか。
濃厚な性描写はいい、それなくしてこの事件は語れないだろうから。しかし、定がああまで吉蔵の肉体に執着した心理などがまったく描かれていないのはどういうわけか。
例えば、定の生育歴や初体験、その後の境遇などから、女としての定の不幸を描く必要はなかったか。この犯行の背景として、私には必須とも思えるのだが。
また、実際ふたりは、一時別れており、それが定の吉蔵への執着を深めているが、その間の身悶えするような本妻への強烈な嫉妬などはほとんど描かれていない。おざなりに台詞で言わせているだけだ。
この事件の強烈な印象は、あくまでも「殺害」ではなく「局部切断」だが、この行為に至る定の心情にも一切触れていない。
実際の犯罪の奇矯さばかりに目を向けた監督の軽薄さが透けて見えるようだ。
あるいは、監督がこの事件を通して男女の究極のエロスを描きたかったのだとしたら、あまりにお粗末と言うほかない。
映画の中で徹底して繋がっている様は、あれは性愛と言うより交尾だ。
これでは「世間から変態のように云はれるのが口惜しう御座います」と供述していた定があまりに憐れだ。
思うに定とは、ある意味ある種の男性にとっての理想だと思う。
時に童女のようで、稀代の妖婦であり、儚く強く美しい。
この事件は、もっと美しくも、もっと猥褻にも、もっと哀しくも描けたはずなのに、とまったく残念に思う。
ただ、本作の公開によりその後法廷で争われることになる、わいせつ論争などは非常に有意であり、その功績にのみ3点献上したい。3点(2004-05-10 17:26:53)(良:2票) 《改行有》
2. アメリ
珍しく落ち込んだ日。
仕事やら何やら、面倒なことが山積していて、憂鬱だったので「元気がでる」と評判の本作を観た。
でも、この主人公がどうも好きになれない。ちーっとも共感できない。
したがって、単調な小ネタ(ぼちぼち笑える)でつなぐテンポに飽きてしまい、挙句の果てに全然元気がでない自分に腹立ち、ますます落ち込んでしまった。
日常の中の小さな喜びから幸福を得るというポリアンナ的発想は、大好きなのだが。
全体としては、独特の世界観と映像美、音楽は良い。それとアメリ役のオドレイ・トトゥはまったくはまり役であった。
で、自分への教訓。「ビデオ1本で悩みを解決できると思うな」6点(2004-05-06 14:53:35)(笑:1票) 《改行有》
3. 穴(1960)
文句なしの満点。1回目は6人目の脱獄囚として背中に汗をかきつつスリルを楽しみ、2回目はガスパールの立場から究極の選択に苦しんでみる。本作の実直すぎるほどのリアリズムは、いとも容易く観客を映画の中にひき込んでくれる。ところでハリウッドの娯楽映画が大好きで、「ええ~っ、また白黒ぉ~?」と嫌がっていた彼と一緒に鑑賞、途中、彼が「う~っ、胃が痛いっ」と、映画に没頭している様を見て、私はひとり勝ち誇った。これが名作の威力だ。[ビデオ(字幕)] 10点(2003-05-10 11:31:15)(笑:1票)
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