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プロフィール |
コメント数 |
210 |
性別 |
男性 |
ホームページ |
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=8512182 |
年齢 |
49歳 |
自己紹介 |
映画は娯楽である。笑ったり泣いたり学んだり、空想という鑑賞時間を過ごす「芸術作品」である。実際に映画づくりを体験していない人間に、映画批評が出来るとは思えない。プロの批評家でもなく映画を作った経験も無いのだから、作品のシナリオや背景など、基本設定に理屈っぽくケチをつけるようなナンセンスな行為はなるべく止めにしたい。映画好きのハシクレとして、作家が作った作品を、素直に楽しみ、感動できる姿勢を何よりも大事にしたいと思う。 |
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1. アンジェラ(2005)
自分自身を肯定することで、主人公が生きる希望を見出していくまでの展開が、ただただ素晴らしい。もしも自分にフランス語が分かったら良かったのに。日本語に訳されてはいるが、そう思わせるほど言葉の運びがうまい。人の弱さの描写がうまい。相手が天使である事実を知らされ、「なぜ、俺だ?」と浮かべる涙。鏡を前に「愛している」とつぶやく時の涙。全てのシーンの涙に共感できる。それに併せて、鏡の中や空の上など、主人公の心理描写に合わせて繊細に撮られた、古典的な匂いのするカメラアングルも秀逸。こんな時代に、こんな映画にお目にかかれるとは思っていなかった。・・・・・・ああそれなのに、なぜベッソン、あなたは余計な興醒め演出を好むのか?なぜ繊細な高級料理に蜂蜜をぶちまけるのだ?翼を描く必要がどこにある?超能力を描く必要がどこにある?主人公の素晴らしい台詞、表情だけで、ただシンプルにそれだけで、彼女は素晴らしい天使なのに!モノクロームの繊細な心の世界から一転、最後の最後に余計でガサツな演出が入ってしまい、それだけが悔しくて悔しくてならない。それがなかったら、近年にない完璧な映画なのに!・・・・・・エンターテインメントに走った(それは別に悪いことじゃないが)リュック・ベッソンには、もうこんなレオン・二キータ時代の映画は撮れないのかと思っていた。個人的に大変惜しまれる部分はあったが、次の作品に大きな期待が膨らむ一作だった。[映画館(字幕)] 8点(2006-05-15 08:43:38)(良:1票)
2. アサルト13 要塞警察
ザ・ロックやらダイ・ハード、コン・エアーなんかの、素人がプロ集団に対抗する様なアハラハラドキドキを期待していたが、もうちょっとイマイチ。収賄の口封じのために警官が警官を組織だって攻撃する、という設定は従来に無く、なるほど!、と思ったが、極悪人であるはずのボスも懐が深くてなんだかイイ奴だし、仲間の犯罪者もチンピラばっかりで、超極悪人とよべるようなヤツがいない。当初に撃たれて怪我した警官も、動けずに皆の足を引っ張ることなく死んじゃったし、精神科医の先生や逃げようとした二人など、登場人物があまりにもあっさり消されて、「弱者のハンデを乗り越えた一発逆転的な要素」が少なく拍子抜けした。ただ引退間際の爺さんの裏切りは(下水道脱出あたりから気付いちゃったけど)意外で意表を突かれた。[映画館(字幕)] 4点(2006-02-19 11:37:11)(良:1票)
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