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1. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 大量生産され有り難みが無くなった戦記モノであるが、今回リドリー・スコットという事で観た。観た率直な感想としては、宗教戦争・十字軍遠征という重いテーマをよくもこんな娯楽映画にしてしまったなと。主役に威厳が無いのが最大の失敗原因だろうが、ストーリーも完全な子供向け。冒頭で馬鹿にされたという理由だけでキレて人を殺し、法律を無視する主役に感情移入出来る訳なく、主役の言葉を聞かず、あっという間に全滅するシーンなど余りに演出が単純過ぎる。「宗教で戦争が起こるのであればそんな宗教はいらない」という反宗教の私なので、結構身構えて観たのだが、すべてが肩すかしに終わった。あの時代の人間に「宗教は戦争の道具」とあからさまに言われても「なんだかなー」と思うしかない。[DVD(字幕)] 3点(2006-01-13 02:15:23)
2. キス・オブ・ザ・ドラゴン
ジェット・リーの現代物で認めれるのは、「リーサル・ウェポン4」とかろうじて本作だけである。彼は中国武術大会のチャンピオンでその技は”本物”である。ブルース・リーのあの迫力が出せるのは、現在彼しかいないだろう。”本物”を使うのに、CGやワイヤーを使用したりするのは愚の骨頂である。今回リュック・ベッソンということもあって「レオン」の背景そのまま、多少の問題はあるが良さは十分発揮されていた。勿論、ストーリーは支離滅裂で到底納得出来るものではないが。あと最近のフランス映画を観ると、ベッソンを筆頭にフランス警察を侮辱しすぎの感がする。 6点(2003-12-28 02:23:41)
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