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1. ケイナ
宮崎駿的世界観の中で、ララ・クロフトの妹みたいなヒロインとH.R.ギーガー・デザイン風のクリーチャーが戦う話。「ヨーロッパ初のフルCGアニメ」という謳い文句とは裏腹に、ヨーロッパの香りどころか、オリジナリティの欠片も無い仕上がり。ゲームと同時進行で製作されたメディア・ミックス作品でもありますが、その所為かどうか、ストーリーも安っぽいゲーム的なら、肝心要のCG技術も精々ゲームのムービー・レベルで止まってる(本国ではゲームの宣材扱いなんじゃないか?)。何と言うか、「とりあえず作ってみました」みたいな感じです。この分野ではハリウッドはもちろん、本場である我が国にも到底及ばない品質です。それにしても、本作がリチャード・ハリスの遺作になってしまったんですね。ご冥福をお祈りしつつ、3点献上。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-24 00:10:07)
2. 夏至
ベトナム版「阿修羅のごとく」って感じ? しかし三人姉妹の物語は最後まで噛み合わず、映画はオムニバスの様な雰囲気で進行していく。汗で肌に張り付く黒髪のそこはかとないエロスや、自然の描写の瑞々しさには確かに感心しますが、それらを除けば、本当にどーってことないありふれた話の羅列でしかないので退屈。一番解せないのは【fero】さんもご指摘の、あの兄妹のやりとり。ことある毎にじゃれ合うハンサムな兄とセクシーな妹は、ほとんど「くりいむレモン」並の危険な状態。なのに物語上はそれに何の意味も無いなんて、思わせ振りも大概にして欲しい、4点献上。[DVD(字幕)] 4点(2005-10-26 00:03:05)
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