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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. ゴム頭の男
《ネタバレ》 「幾つもの頭を持つ男」とプロットが似ている作品。
男が扉を開けた場所から机を持ってくる。箱の中から“首”を出し、空気のチューブによってそれを膨らませて遊ぶ。
最後はもう一人の男が現れ、急激に膨らませ爆発させてしまう。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-22 21:36:25)《改行有》
2. 告発
《ネタバレ》 俺個人は同じ刑務所&法廷劇なら「父の祈りを」の方が惹かれるが、この作品も一度は見ておきたい作品だ。
膨大なセリフと悲惨な場面で観客を殴りつけるこの映画は、「ザ・デッド/「ダブリン市民」より」の撮影を手掛けたフレッド・マーフィのキャメラによって観客に一切の退屈を与えず、画面に釘付けにする。釘付けにするが、落ち着きのない感じがイラつかせる。それだけマーフィもカメラを通して怒りに震えているのだろうか。
漆黒の画面から響く悲鳴、ニュースフィルムは看守を英雄として祭り上げ、人を襲った害獣のようにさらされる。
5分が10分以上に感じられるこの重苦しさ、刑務所の閉鎖的圧迫感が囚人を、看守たちをどんどん狂わせる。まして独房のすぐ外には家族がいる。家族には愛想を振りまき、そのストレスを囚人たちにブチまけざる負えないほど自分たちを追い込む。
髭剃りをミスッただけで鏡を割ってしまうほどキテいる連中ばかり。だが、独房に押し込められた囚人にはそれ以上の孤独と恐怖が圧し掛かる。裸で震えながら祈り、話し相手はクモとネズミとゴキブリくらい。
あれだけ痛められて必死に耐えて耐えまくり、裏切り者への復讐。だが本当に殺してやりたかったのは自分を痛めつけた看守たちだった筈だ。
脱走兵が自分達の家族に手を出したらどうなるのだろう。そんな危険はないとタカをくくる。護送中の看守が不意に子供に襲い掛からない保障など何処にもないというのに。その時点でアルカトラズそのものの傲慢を感じられる。
主人公を助けようとする弁護士もまた、助けたいという善意と大罪を暴いて勝利に酔いしれたいという欲望がせめぎ合っているようにも見える。
最後に主人公が見せる笑顔は、喜びと同時に「もういつ死んでもいいや」という諦めでもある。
あれほど高揚感を得られない勝利の瞬間があるだろうか。陪審員の描写の少なさも気になった。
弁護士と主人公がトランプをやる一時ももっと描いて欲しかった。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 20:15:19)《改行有》
3. コロッサル・ユース
《ネタバレ》 これは、本当にデジタルで撮られた映画なのだろうか。
まるで昔のカメラで撮ったかのような奥行きと映像美が拡がっているではないあ。
そう、今の時代には失われてしまったロスト・テクノロジーとでも言うべきか。
「ペドロ・コスタ」は、絶望に沈むある街で生きる人々を描くのだ。
消えゆく孤独な魂、消えていく土地の哀しみを・・・。
かつてロバート・フラハティは「極北のナヌーク」を撮った。
イヌイットと生活を共にし、彼らの生きた姿をフィルムに残した。
日本の小川紳介もまた。
ペドロ・コスタは、この時代にその域まで己の精神を研ぎ澄ました作家と言えよう。
作品は一見すると楽しみづらいかも知れないが、ドキュメンタリーとしても、一つの娯楽としても是非とも見て貰いたい作品だ。[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 18:32:28)《改行有》
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