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1. イグジステンズ
肉迷路というか、内臓迷路に迷い込ませてくれるような作品。実は恥ずかしながらそれまでクローネンバーグ作品を観たことがなく、こんなタイプの作品に触れたことがなかったので、その雰囲気は楽しめた。世界観の提示に対して展開の練り込みが足りないような気はするけれど、オリジナリティー溢れるグロテスクな世界観の構築には圧倒されたし、ジュード・ロウも美しかったし、なかなか楽しめました。それにしてもいちいちエロいですね、小道具の造形が(笑)。6点(2004-02-10 20:59:41)
2. イル・ポスティーノ
私にとって、ある程度主人公を好きになれる、ということが映画を見る上ではかなり重要なのだけれど、この作品はそういう意味では駄目だった。主人公の依存心が嫌だった。最初は目的の為に詩人に依存していたのだけれど、最後には詩人に依存することが目的になったような気がする。そんな自己中心性と弱さが嫌でした。私自身が頼りない人間なので、近親憎悪を感じたのかも知れない。それでも主演男優の、文字通り命をかけた演技には最敬礼。あの痩せ細った、気力を振り絞るような姿が忘れられない。5点(2004-01-12 15:29:03)
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