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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 幾つもの頭を持つ男 《ネタバレ》 メリエスが自ら自分の頭をもぎ取ってしまい、頭だけになった分身が増えて会話や演奏をしたりする。 肝心の歌はマズいものだったらしく、メリエスはマンドリン?でその分身たちを潰してしまう。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-21 22:54:15)《改行有》 2. 生きているトランプ 《ネタバレ》 「生きているトランプ(Les Cartes vivantes)」。 メリエスの遊び心に満ちたイリュージョンものの一つ。 何も無い台に小さい台を重ね、巨大なボードがトランプになったり人を召喚したりするトリック撮影。 ここでメリエスは、カメラを近づける代わりに自らカメラに少し迫り、トランプの数字を観客に印象づける。 メリエスの映画はカメラが動く代わりに人がカメラに近づいたり、対象が巨大化してしまう。この作品もトランプが巨大になる。 燃える火と共にクイーンが、キングは突き破る勢いで御登場。 最後はマジシャンそのものがトランプに飛び込み通り抜ける。[DVD(字幕)] 9点(2014-12-09 23:19:17)《改行有》 3. インディア・ソング 《ネタバレ》 マルグリット・デュラスは、自身が描く小説よりも官能的で狂気に満ち溢れた作品を作り挙げた。架空のインドを舞台に、フランス大使夫人とそれを取り巻く男たちの官能的な交わりを描いたこの作品は、太陽が昇りはじめたばかりの空から物語は始まる。暗い部屋、郊外の屋敷、湖、森・・・。そこに横たわる黒衣の女。何かを語る彼女の横に服をはだけた白シャツの男が座り込む。仰向けになった女の胸元もはだけ、白い乳房が熱く脈打つ。傍らの男もまた、一緒に寝そべる。女の語りは続き、そこにまた上半身裸で白いズボンを履いた男が座り込む。女の乳房は、より荒々しく脈打つのだ。まるで誰かがその肌に触れるのを待つように。もの凄くエロいです。 彼女たちは、画面ではほとんど口を開かず、スクリーンの外で大いに語らい合う。それは我々が小説の文体から彼女たちの姿を想像するのと同じ様に、我々の心を掻き毟るのだ。 人によってはその難解な映像を退屈に捉えると思うが、少なくとも映像の美しさだけは見て損はしないだろう。 2時間を包み込む独特の倦怠感は、大使夫人の中に眠る暴力的な欲求を揺り動かしていくのである。[DVD(字幕)] 9点(2014-04-10 21:46:48)《改行有》 4. いぬ メルヴィル最高の1本になるであろうフィルム・ノワールの傑作。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-14 17:11:56)
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