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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 最後の億萬長者 モナコ公国がモデルとなっているのだろうか。非常な財政危機に陥っているカジノリアという王国が打ち出した財政再建策のてんやわんやの騒動を描いている。今の感覚からすると相当にテンポがゆっくりのため、乗りが悪い。また、また、昔は電話が交換手を通してつながれていたという知識がないと画面上で何が行われているのかわからない恐れがあるギャグなどがあり、古臭いという感じがしてしまうのがいたしかたない作品のように思う。一人当たりにならしてウン百万の公債残高のある国の一員としては、一向に財政が好転しないストーリーなので、映画を観ながらもついつい現実の無気力な政治状況を思い出してしまい、なかなか辛いものがあった。[ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-18 00:47:46) 2. 散歩する惑星 傑作と評する人が海外に多いこの作品、私には合わなかった。「自由の幻想」を観たときの感じを思い出した。ねずみが飛び出すシーンと、最後、ものすごくいっぱいの人(亡霊か)がいたのにびっくりさせられた。ゲーリングの名前を100歳の元軍人が口にしたのもびっくりだった。4点(2005-01-16 16:36:16) 3. サンタクロースはゲス野郎 人はそれぞれ自分にとっての最悪なクリスマス・イブの思い出があるものと思うが、これはおそらくそれ以上に最悪な聖夜のシチュエーションコメディ。下には下がある、とは感じるが、かといって、これを観て元気になるという類の映画ではないので念のため。日本でいう「命の電話」の受け答えをするスタッフの部屋でほとんどの出来事が進んでいく準密室劇で、着ぐるみあり、スプラッターあり、アダルトな描写あり、エスニックなジョークあり、ブラックな笑いありのドタバタ喜劇である。その手の笑いを受けつける人にしかおすすめできない内容。レルミットのだんだん及び腰になっていくダンスがなかなかの可笑しさ。修理工が倒れるとき、明らかに人間の模型だとわかるように撮っているが、その後の展開を考えると、さすがに寸止めにしておいたということだろう。人間の愚考をみつめている動物の目がなんともいえない。オープニングとエンディングの絵と音楽がやたらとお洒落で、中身との落差にびっくりする。6点(2005-01-11 21:05:59) 4. 3人の逃亡者 銀行ギャングは天使を連れて 私的にはヴェベールは日本で言えば三谷幸喜のようなポジションの人で、大人の鑑賞にたえるコメディの脚本家という評価をしているが、この作品では可愛らしい子供を登場させてしまったということに若干の不満を覚える。かわいらしい動物や子供を出すのは観客の感情移入を得やすいので反則であると個人的には思う。そういう欠点はあるものの、この映画は、前半はアクションコメディ、後半は人情劇として十分見ごたえがあった。投獄歴十数回のつわものが冒頭に自分の持ち物を換金して手にする金額と、一世一代の勝負をかけた、もう一人の主人公が強盗で奪った金額が、似たような金額であったことが、主人公二人のうまい対比になっていて、片方の小物ぶり、片方の大物ぶりを効果的にあらわしていた。また、後年のヴェベール作品と異なり、この作品はいろいろな名画を意識したと思われるシーンがあったのが面白かった。あいうえお順でいうと「生きるべきか死ぬべきか」「お熱いのがお好き」「サウンドオブミュージック」ちょっと記憶がうろ覚えで自信はないが「ナバロンの要塞」そして「ブルース・ブラザーズ」などを観客が思い浮かべるように作られていると私には思えた。7点(2004-11-14 00:30:53)(良:1票)
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