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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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1. 猿の歯
《ネタバレ》 ルネ・ラルーの短編。
実写、道を歩いていく人々、アコーディオンを弾き、一軒家に集まり楽しそうに作業に励む人々。
ナレーション、会議、紙、絵の中のビル群へ。
不気味なデフォルメ絵と音楽、カラフルなビル、自転車をいじるもの、扉から出てポツポツ歩く者。
歯医者、抜かれた歯がおざなりに置かれる狂気地味た空間。歯を一本一本抜く、結婚、食事、家族を一人ずつ抜かれていくような悪夢へ。
抜かれたあとは穴だらけ、穴は戦場になり、そこでもまた一人に。孤独に苛まれる姿、抜かれた歯の行方、眠るものを抱えて向かう先、ドイツもコイツも恐ろしい歯だこと。
何をする気だったのか、自転車で通り過ぎる悪魔、押し寄せる警官、追跡、家の中に入り、飾りのマネキン?、逃亡者は肉になり警官の追跡を巻き、、警官は子供になり身元がバレないようにする。郷に入ったら郷に入るということだろうか。
階段を登る、男は人体標本に。獲物を見つけたぞとばかり教科書や文房具を放り出し警官に戻る姿、教師の睨みで子供に戻る。
ぎこちない動き、窓から見つめる視線、脱ぎ捨てられる半身、鏡、涙、笑顔の写真、ベッドにうずくまる孤独。ビルに囲まれた小さい家、ひっそり近づく悪魔たち、尻尾をなでながら口に突っ込みまくる。
口を開けて自転車を寂しそうに漕ぎ続ける。悪魔は春の季節も歩き続ける。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2016-09-09 16:21:34)《改行有》
2. さよなら子供たち
《ネタバレ》 ルイ・マルの自伝的要素がこもった傑作。
この映画は、銃弾を1発も撃つことなく戦争の悲劇を伝える。
電車、駅、別れの挨拶を交わす母と子。クリスマス休暇を終えて寄宿学校に戻っていく子供の姿から、この映画は始まる。
学校では、人々の合唱が校内を包む。
寝静まる前のベッド、子供たちは新しい生徒への“挨拶”も忘れない。
窓の外で睨みを効かす軍人が、戦争を静かに物語る。
竹馬での遊び、空襲警報が続く中も防空壕で勉強を続ける熱心な教師。爆撃音が遠くで響く様子が怖い。
ピアノのレッスンでは、美しい女性が優しく教えてくれる。
空襲が続こうとも、ピアノの音色は度々響き渡る。
時々出入りする若い軍人たちもまた、寄宿生と年齢が少ししか違わない“子供”たちでもあるのだ。
森の中でのおにごっこは、まるで戦場を行くように描写される。今軍人として殺しあっている兵士もまた、彼らの様に遊びまわる子供時代があっただろう。
フランソワ・トリュフォーの「あこがれ」でも、そんな事をふと思ってしまうシーンがあった。
おにごっこの果て、洞窟の中に隠された探し物。
不安定な足場、徐々に暗くなる空の色が不安を煽る。
仲間と再会し一安心したのも束の間、薄暗い森の中には猪以上の獣も潜んでいるだろう。
そんな獣のように眼光を光らせる軍人に助けられるシーンは面白い。
食事の席で軍人たちが交わすやり取りが怖い。戦争はまだ終わらない。
劇中で流される「チャップリンの移民」でゲラゲラ笑う子供たち。俺もついツラれて笑ってしまう。
ピアノのカップルも口付けを交わす。
少年たちは戦争もなんのそので友情を深めていたが、その平和な日々は突然終わりを迎えてしまう。
ユダヤ人というだけで“別れ”なければならない悲しさ。
神父たちが「さよなら子供たち」と言い、壁の向こうに消えていくシーンが忘れられない。[DVD(字幕)] 9点(2014-05-20 19:48:29)《改行有》
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