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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 格調高き、元祖・オバカ映画。恥ずかしながら、つい最近初めて見ました。昔ほんのチラッとTVで見かけたときの印象と、あまりに有名なマイルスのテーマ音楽から、こむずかしい話だと思い込んでたので。BSで放送されることを知り、なぜかふと「食わず嫌いはよくないよね~」と見始めたら、「あはははは、おかしい、この映画」とびっくり。ストーリーの発端からしてアホだし(ふつうロープ忘れる?あのシチュエーションで。ありえないことを描くのが映画でしょ、と思ってる私でさえ、口あんぐり。)、全編、アホのオンパレード。やっぱりこんな昔にこんなヘンテコリン(ほめコトバです)な映画を作って喝采を送ってたフランス人て、私たちとはエライ違いだわ。スティール写真やタイトルからは想像できない映画、という点が惜しいですね。こういうの大好きな人が、確実に見落とし(いい例が私)、文芸ものなんかが好きな人が見て、腹立ててる可能性が高いと思うなぁ。とにかく私のようなオバカ映画好きには、出てくる人たちがみんなオバカで(いや刑事は違ったけど。あーそういや、高校の頃、某俳優と名前を間違えて、「リノ・バンチュラ、好き」と言って友だちにびっくりされたっけ。すぐに自分のミスに気づいたけど、当の俳優の名が思い出せず、笑ってごまかしちゃった・・)うれしいし、それと、冷たい雰囲気の美男子、モーリス・ロネがいいわー。今見るとジュード・ロウはロネに似てますね。だから「リプリー」にキャスティングされたのかな(これってもしかしたら有名な話?)。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-29 19:06:48)(良:2票) 《改行有》 2. シベールの日曜日 《ネタバレ》 私も、かなり昔にテレビでたった1度だけしか見てないのですが、心にとめていた映画です。何しろものすごい衝撃だったので。そういう体験を持っている人がほかに何人もいたんだなあ・・と感慨にひたりました。あんがい、同じ放送を見ていたのだったりしてね。ちなみに、私が見た局はNHKで、確か昼間にやっていたんですよ。ということは、日曜日に放送したのかな。30年くらい前ですけどね。吹き替えじゃなかったから、印象がしっかり残ったのじゃないかと思います。ストーリーも結末もよく覚えているので、再見するのがこわいのですが、とにかくいずれはどうしても見直さなければ、と思っている1本です。 <再見しました>かつて見たときは10点くらいのインパクトがあったけど、再見したらちょとガッカリ。ラストシーンで絶叫したのが誰だったかというのも、私は完全に記憶違いをしていました。さらにもう一度改めて見直したい一作です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-11-12 11:48:36)《改行有》 3. シェルブールの雨傘 30数年ぶりで見ました。号泣。美しくせつない映画、なんて、ありきたりな言葉を書いた自分が、情けないです。こんなにせつなすぎる映画を観た事はない!!!と断言してもいいです。ミュージカル嫌いのオット、ムスコも、最後は言葉がありませんでした。時代が引き裂いた二人を痛切に描き、だけど、登場人物を公平に描いている点で、ミュージカルというか音楽映画にした意図?はとてもこの映画に合ったものだったのではないかと思います。8点としてましたが、再見にあたり、満点ではないけれど9点を献上せずにはいられません。[地上波(字幕)] 9点(2007-01-10 22:16:34)(良:1票) 4. 真実の瞬間(1991) 正義感や、今これを伝えなければ、という使命感はわかるのだけれど、それがちっとも伝わってこなかった。正義感、使命感だけでは、だめでしょ。これは、最近の社会派日本映画にも通じることだけど。[映画館(字幕)] 5点(2006-05-14 23:55:59) 5. 仕立て屋の恋 切ないけど、ちょっと気持ちわるかったりもする。でも、途中でやめたくなるほどではない。 ほかの映画と比べたらかなり短いところが、むしろこの気持ち悪さを面白さや共感に転化させる要因になっていると思う。 つまり、この映画の成功は長さにあり、と言いたいわけ。 ルコントに比べると、長さに鈍感な監督が多すぎるんじゃないの?と思いますね。 7点(2004-07-11 23:06:53)《改行有》 6. JFK こういう映画って、時期によって違う感慨をもたらしますね。 今思えば、観たときよりさらに「国家ってほんとにうさんくさいなあ」ということが、胸に迫ります。 ケネディが亡くなったという報道をリアルタイムでTVで目撃した世代としては、そうそうよそごとに感じられなかったから、これは私よりさらに上の世代こそ観ておいたほうがよい作品かも。 それにしても、こういう作品を作れる国だというプライドが、免罪符にすりかわっちゃまずいだろう、と思うけれど、アメリカ人はそういうこと、どう思ってるのかしらねえ・・。8点(2004-06-26 23:02:00)《改行有》 7. 私生活 本作は、スキャンダラスな女優だったブリジット・バルドー自身を最も投影した作品、と言われていますね。 当時、フランス国内の映画賞もとったとか。 そもそも昔のこの人は、かわいくてセクシーでほっとけないキャラで、マリリン・モンローと双璧の人気だったと言っても過言ではないが、モンローが死によって伝説の人になったのと比べ、動物愛護でヒステリックに叫ぶオバチャンになってしまって、おそらくかつてのファンも離れ、すっかり過去の人になってしまったんでしょう。ザンネン。 でもそれで映画愛好者にも忘れられていってしまうのは、積年の末端ファンは少しさびしい。 本作は、たまたまスターになってしまいマスコミ攻勢につぶされていく、無邪気でコケティッシュな女の子がたどる運命ってことで、BBのかわいさ以外にさして見るところはないかもしれないのですが、ラストシーンのうまさ、きれいさ、残酷さが、なぜか私の脳裏に鮮やかに残っています。7点(2004-06-19 10:45:29)《改行有》 8. ジャック・サマースビー 面白そうな設定なのに、R・ギアとJ・フォスターの演技力の差でね~・・。(以下省略) 3点(2004-06-10 23:22:25)《改行有》 9. シティ・オブ・ゴッド 息子が借りてきたので、何の前知識もなく見ました。始まってすぐに、「ひえ~」とブットビ! TV放映などはまだこれからでしょうから、私は、何も知らずに無邪気に見始めた珍しい観客というわけです。すごくショックでした。「タランティーノがオモチャに見えるね」と言ったら、息子が「だろ?」と。オモチャは大好きだけど、こんなの見せられたら、しばらくタランティーノは見る気にならないです。作り手の意欲やきっかけも実はそのあたりにあるんだろうけど、そんな下心が感じられない完成度の高さに、脱帽です。8点(2004-04-04 21:04:55)(良:1票) 10. 主婦マリーがしたこと 《ネタバレ》 実話だと聞きました。ナチス占領下のフランスにおいて、運命に翻弄されたマリーは最後に見せしめにされて、2人の子どもを残してギロチンにかけられていきます。映画は声高に叫ぶのではなく、淡々と、マリーは誰のせいで何のせいでこうなったのか?ということを、観客一人一人に考えさせようとします。価値観を押しつけたりしない描き方が秀逸で、これは老若男女を問わず、もっと多くの人に見ていただきたい、戦争映画の秀作です。9点(2004-03-18 13:20:13) 11. 死んでもいい(1962) ギリシャの誇る名女優、メリナ・メルクーリ主演で、(たしか)パートナーだったジュールス・ダッシン製作・脚色・監督による、ギリシャ神話に題材をとった作品。王妃と義理の息子の悲劇的恋路の神話「フェードラ」(だったはず)を現代に置き換えて脚色してました。息子役を、かつて私のアイドルだったアンソニー・パーキンスが演じたので、高校生の頃(なんで30年以上前よーん)TVで見ました。メリナ様のお顔がちょっと怖かったこと、元がギリシャ神話ということからか、様式美のような変わった美術だった(ようなうっすらとした記憶)こと、クルマで疾走して死へと向かっていく、思いつめたトニー様のお顔、これくらいしか覚えてません。面白かったかなあ・・ごめんなさい。おもしろーい!と興奮した記憶はないです。トニーが出てればいいや、だったので。つまんないなー、と思った覚えもないので、この点数です。メリナは後に文化相か何かなさったくらいの、ギリシャの名士だった方。アテネオリンピック近くなったらギリシャ・ブームか何か起きて、メリナ様の名前も少しは思い起こされるかな? 何となくそんな気もしてまいりますなあ・・。6点(2004-01-14 09:03:03)(良:1票)
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