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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 親密すぎるうちあけ話 大人の恋にからまる心の動きを、会話中心にうまく描いていてさすがフランス映画(ハリウッド作品ではない)ですねってかんじです。音楽がサスペンス的だけど内容はそういうわけでもない。でも、未婚ではない大人の恋は、常にサスペンスの要素がつきまとうという暗示かなあ。ちょっとラストにひとひねりが欲しいところでした。でも、作品の持つ空気は十分楽しめるました。[DVD(吹替)] 6点(2008-04-05 18:19:09) 2. 白いカラス この作品には、黒人差別問題、近親相姦・DV等の女性問題、そしてベトナム後遺症と複数のアメリカ社会が抱える負のテーマが含まれています。題名どおり黒人問題がメインテーマなのですが、ニコール・キッドマンの演技があまりにもヘビーなので、逆に女性問題についての表現が物足りなくなる感じをつい受けてしまいます。社会問題を提起している作品ととして鑑賞するのではなく、男女のやや歪んだ関係を通して人間の哀しさを表現した作品して鑑賞すると十分に良い作品だと思います。原作(日本語訳はまだ無いみたいですが)を読んでみたくなるような作品です。[DVD(吹替)] 8点(2007-01-21 12:12:12) 3. シェフと素顔と、おいしい時間 《ネタバレ》 いい雰囲気の作品で好きです。ストレートではなくてちょっとひねくれているのがいい。一夜で成立する恋といったら「恋人までの距離」を思い出しますが、あちらは若者の、すがすがしくテンポのいい言葉のキャッチボール。こちらは、中年男女の皮肉とイヤミの入り混じったドロ~リとした疲れた会話。でも、それはそれでリアルっぽいし、これで恋におちるのも何となくわかるのが年取った証拠(汗。2人が盛り上がり始めると、航空機の都合や電話で何度も中断される。「え~い、もう」って、2人と同じように観ている私もいらだたしくなる。その中断の間合いが本当にいいですね。上手な演出です。携帯をトイレに流してしまったのがきっかけで恋が始まるって、世界初のシチュエーションですよね。昔の映画なら、航空機が離陸したらお別れなのに、その後ああいう方法があるんですね。う~ん、あれやられると絶対戻ってくるなあ。レノの疲れた感じがセクシーだし、ビノシュのコテコテメイクとスッピンメイクの変化も楽しめます。85分。もう少し長くても良かったかなと思います。[DVD(吹替)] 7点(2006-06-10 10:30:46) 4. 終電車 《ネタバレ》 相当によい感じの作品ですよ、と誉めておいて、いろいろけなしたい面もあります。まず、ドヌーヴが地味。ドヌーヴ30代後半の作品ですよね。それにしては華がない(今でもすごく綺麗なのに)。髪を上げて、目元のメイクが地味なせい。戦争中が舞台と言うことを考慮しての演出なのでしょうか。占領時の抑圧感を出して、解放されたとたんにパッと華やかになるのかなあと思ったけど最後まで地味。何でこういう演出になったのか不思議。それと、トリュフォーの脚フェチには閉口。あまりにもドヌーヴの脚ばっかりで、ちょっとマンネリ気味。ルカとベルナールの初対面の時、ルカがベルナールに「妻は君に夢中だ」というまで、私にはマリオンの気持ちがわからなかったです(私が鈍いのかもしれません)。BGMがほとんど無いのは、かえって新鮮な印象を受けました。最後の舞台挨拶シーンで、さりげなくマリオンがルカとベルナールの間に入り込むのは暗示的でさすがにフランス的な演出ですね。とりとめなく、長短取り混ぜて書きましたけど、かなり出来の良い作品なので8点です。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-13 16:56:41)
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